ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

自炊

 分厚く重い本から自炊しようという方針で動いている。で、次に候補に挙がったのが、スタッズ・ターケルの「良い戦争 The Good War」である。何しろ625頁ある。重い。これは正に「自炊」にぴったりじゃないか、という気がする。しかし、ようやく古本屋で見つけた名著である。1,890円もしたのだ(新作時の価格は3,200円だ)。それを一気にぶった切るのかと思うとなかなか勇気が要るのが私のような小心者の情けないところだ。この際一晩おいておこう。

 今回入手したこのカッターは実に気持ちよく切れるのである。ついでに替え刃もしっかり入手してきた。小さいながらもマットもあった。これなしでやっていたら机の表面に若干の傷がついてしまった。そういえば昔中学校の机ってのは傷だらけになっていたものだった。二人座り机だと決まってその真ん中に境界線を意味する深い溝が切られていたものだった。そんなことを想い出した。

よい戦争

よい戦争

名古屋 中電

 政府は16日、将来のエネルギー・環境政策に関する国民からの第3回の意見聴取会を名古屋市で開いた。発言者の1人として中部電力の男性社員が原発を推進する立場から意見を述べ、会場から「またやらせか」といった批判の声が上がった。
 15日には仙台市の会場で、東北電力幹部が原発擁護の発言をして会場から不満の声が噴出。14日のさいたま市でも、傍聴者から発言を求める声が相次ぎ、3日連続で混乱が続いた形。発言者の選び方や聴取会の運営の在り方にあらためて批判が集まりそうだ。
 発言に立った中部電の男性社員は「個人として来た」と前置きし、「放射能で亡くなった人は1人もいない」などと持論を展開した。会場からは「うそつけ」「中電の回し者か」と怒りの声が上がった。(中國新聞2012年7月16日

 この社員はJNNだったかのニュースで見ると「原発の割合は高ければ高いほどよい」と発言している。正にやらせそのもので、こういうやり方で押し切れば、やったことになるんだからそれで良いんだと今でも思っているようだ。
 「放射能でなくなった人はひとりもいない」というネットウヨがいいそうな意見を平然と言い放ったこの社員は、本人が言うように会社が派遣したのではないかもしれない。あまりにも見え見えな役割を果たしているのは自然さを欠いているからだ。いくら何でもこんなに見え透いたことはやらないだろう、という想いはてっきりひっくり返されてしまうのかもしれないけれど。

 もうひとりは日本原子力研究開発機構東濃地科学センターの同県瑞浪市にある研究所の男性職員(読売新聞2012年7月16日21時23分 )

 聴取会には352人の参加応募があり、抽選で選ばれた86人が出席。応募者のうち、発言を希望していたのは0%案に106人、15%案に18人、20〜25%案に37人だった。
 国家戦略室の小鑓隆史企画官は「中立性を重視し、機械的な抽選で発言者を選んでいる。事前に勤務先を調査したり、発言者から外したりすることは難しい」(中日新聞2012年7月16日 22時08分)

 テレビ朝日のニュース番組では終了後に主催者に詰め寄る出席者の声と後ろ姿が流れ、カメラを回していることに気がついたスタッフがカメラの前に立ちはだかる場面まで映った。出席者は「そのやり方はフェアじゃない!」と叫んでいた。多分、発言希望者数に対してなんで一律に各選択しにおいて同じように3人なのかということだろう。確かに106人希望する人たちがいる選択肢も、18人しか希望者がいない選択肢についても同じように発言者を3人とするのは間尺に合わないわけだ。
 それにしても、なんで報道を統制しようとするのだろうか。民主党もさることながら霞ヶ関の人たちが如何に物事を考える上で旧態依然そのものであり、実にお粗末きわまりない。
 なぜ「事前に当事者である電力会社の関係者が入っていることを調査できないというのだろうか。申し込みに際して職業を明らかにするのはこの場合非常に重要な要素ではないだろうか。しかも、この場合電力会社の社員、役員、OBがたった二つの会場、発言者が全部で18名の中に4名入っていたわけでその比率は明らかに高い。

代々木

 この暑いのにも拘わらず代々木公園では多くの市民が集まって三方向へのデモが出発した。瀬戸内寂聴さんも大江健三郎さんも内橋克人さんも広瀬隆さんもメインステージで挨拶をした。主催者は17万人だといっているけれど、多分警察は2万人程度でお茶を濁すかもしれない。いよいよ権力側は恐れを抱きだしていることは間違いがない。正念場はこれからだろう。

2/9 3/9

 昨日の仙台で行われた政府のエネルギー・環境会議の意見聴取会というのはたった9人の「抽選」で当たった発言者が自分の意見を発表するというだけの会だったそうだ。これは埼玉で始まり、これが全国で11回やるうちの第2回目。2時間一方的に意見をいうだけ。その主張に対しての質疑応答があるわけではなくて、まぁいってみれば成人の日にかつて良くあった「青年の主張」みたいなもの。しかも、その意見発表者はエネルギー・環境会議の意見聴取会が設定した三つの将来像から一つを選んで発表するために各将来像の支持者各3名に限られている。つまり全国11カ所合計でわずか99名の意見を聴取するというだけのことだ。これで「広く国民の声を聴く」ことができたということにしようということになる。これ以外の選択肢は許されていないという点にもまず違和感がある。
 学校の試験の三択問題じゃないんだから。
 仙台で発表した9人のうち2人がなんと東北電力関係者。一人は現役の執行役員企画部長、もう一人はOBで東北エネルギー懇談会の幹部というあからさまな人選。なおかつ9人のうち3人が仙台での聴取会にも拘わらず首都圏からわざわざこの聴取会にやってきた人だという。

 東北電は河北新報社の取材に「企画部門などに電子メールで意見聴取の開催を知らせたが、参加は求めていない。(企画部長は)個人として参加しており、やらせではない」と説明した。
 主催者によると、意見聴取会には応募者175人のうち抽選による105人が参加。意見発表希望者は93人で、将来の原発比率3案について、さらに抽選で各案3人ずつを決めた。93人の内訳は原発比率「ゼロ」が66人、「15%」が14人、「20〜25%」が13人だった。(河北新報2012年07月16日月曜日)

 当然の如く東北電力関係者は「20〜25%」の13人のうちの2人だということで首都圏からやってきた人は93人のうちの3人だ、ということになる。

 細野氏は終了後、記者団に「9人は抽選でランダム(無作為)に選んでおり、いろんな方がくるのは仕方がない」と説明。ただ、福島市で開く会については「福島は、特別しっかりと声を聞かないといけない場所。政府として工夫する責任がある」と述べた。(朝日新聞2012年7月15日23時45分)

 政府関係者は必ず「作為はない」と発言するのに決まっているだろう。「いや、申し訳ない、ばれっちゃいましたか」というはずもない。たった93人から抽選した結果がこんな事になる確率は大変に低いはずだ。首都圏在住者をここでは外すべきであるのはいうまでもない。

 検察審査会の抽選といい、この政府がらみの「抽選」は札付きだ。
 こんな事を公然とやってまだ大丈夫だと思っているという時点でもうすでにずれている。そんなことでうやむやで終わることができた時代はもうとっくに終わっていることに気づかないのか。
 

脅迫 窃盗 暴行

 毎日毎日学校で3人の同級生から脅かされ、金を奪われ、様々ないやなことをやられて学校に行きたくなかっただろうに、挙げ句の果てに家にまでやってきて荒らされ、もう逃げ場がなくなっていたんだろうなぁ。それにしても周りにそれを阻止して守ってくれる人がどこにもいなかったという現実が悲しすぎる。今でも同じようにいやな想いの中に暮らしている子どもがどこかにいるのかもしれない。

2012年07月15日のツイート