okatakeの日記

2018-04-26

数日来、懸案だった吉展ちゃん事件の跡を訪ねる散歩を本日敢行。都電荒川線三ノ輪橋古本屋「ミヤハシ」をチェックし、円通寺でよしのぶちゃん地蔵を拝み、地下鉄入谷へ。この地へ移転した「古書ドリス」を訪ね、吉展ちゃんが誘拐された入谷南公園、身代金受け渡しがあった品川自動車跡と巡る。入谷南公園では、ベンチで座っていたご老人に話しかけ、吉展ちゃん事件について、あれこれ聞き、またこちらの研究成果を語る。けっこう長い時間話して、最後、「ありがとうございました」と挨拶すると、「いや、こっちは暇なもので、楽しかったです」と言われる。ドリス近くの法昌寺ではたこ八郎地蔵も。ずいぶん盛りだくさんでさすがに疲れた。これは「古通」に書くつもり。太宰と東京、の原稿準備もひたすらやる。今日は終日、いい天気であった。明日も別件で、ちょっと歩く。歩くのはいいことだが、8000歩に達する頃から、足のちょうつがいがおかしくなり、極端に歩みがのろくなる。これではハイキングなどできないぞ、と思う。古書ドリスでは、店主の喜多くんに「おかざきさん、こんなのどうです?」と、マッチがたくさん入った箱を見せられ、ジャズ喫茶のを探し、「PIT INN」と銀座Swing」のを見つけて買う。これはうれしかった。鴬谷「古書ドリス」は、わざわざ訪ねる値打ちのある、良書をばっちり適価で揃えたいい店だった。周辺の町の雰囲気もいい。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20180426

2018-04-25

チャンネルneco泉谷しげる役者デビューとなったドラマ「戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件」を見て、激しく感応する。監督は東宝の青春映画の巨匠・恩地日出夫。ロケを多用したドキュメンタリータッチで、脇を固める俳優陣も芦田伸介市原悦子殿山泰司山谷初男と充実、風間杜夫が若い若い。阿藤海がチンピラBで出ていたり。ナレーター伊丹十三。豪華だなあ。先に、映画版「一万三千人の容疑者」(1966)も放映され見たが、圧倒的に、このテレビドラマ版がいい。初動の段階で、警察側にありえないミス続き(ドリフのコントみたい)で犯人を取り逃がす。身代金一万円札50枚の番号を控えなかったり、犯人指定の取引場所へ、村越家が車で向うのを、警察は走って追いかけ、犯人確保に遅れ失敗するなどなど。電話の盗聴用のテープレコーダーも、被害者の村越家が購入。黒澤「天国と地獄」(これを見て、犯人の小原保は犯行を思い付く)には、被害者宅で逆探知の録音機を警察が設置するが、じつは、当時、日本では電電公社の制約があり、本当はできなかったと知る。荒川線三ノ輪橋」近辺の風景が何度も映る。吉展ちゃん誘拐の公園も姿は変えたが健在。一度、吉展ちゃん事件の跡を訪ねようと思う。原作の本田靖春『誘拐』(文春文庫からちくま文庫)も入手せねばと思い、念のため、わが家のちくま文庫の棚へ行ってみると、なんとありました。しかも付箋が挟んである。そうか、既読であったか。さっそく読み始め、一日で読む。これは傑作。吉展ちゃんは、事件のあった昭和38年に4歳(もうすぐ5歳)だったから、ほぼぼくと同年代。事件発覚からマスコミ報道があり、以後、ひっきりなしにいたずら電話が村越家にかかってきて悩ませたなど、イヤな話もある。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20180425

2018-04-23

もう今週末に迫りました。まだ若干の残席あります。おけいさんに、大阪岸和田少女時代、西野バレー団所属時代、六文銭時代以降のあのことなど、お聞きしようと準備しております。歴史的瞬間にお立ち会い下さい。ライブ修了後、その場で、五郎さん、おけいさんを交えた打上げもございます。また、これが楽しみ。

2018年4月28日(土) 17時半開場 18時開演

「中川フォークジャンボリー第18回 with 四角佳子

ギャラリービブリオ 国立市中1-10-38 竑042-511-4368

限定30席(予約のみ)

あと、牧野伊三夫さんと組んで、北九州の旅行記をぼくが書いた「雲のうえ」を10冊、京都「善行堂」へ送りました。興味ある方は、ぜひ早めにおこし下さい。無料です。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20180423

2018-04-22

某誌より、太宰と東京、という原稿依頼があり、いろいろ調べていたら、五反田「清泉女子大」が元島津の邸宅跡地で、そこに太宰と初代が住んでいた時期があると知り、それならちょうど「散歩展」もあるしと、昨日午後、足が遠のいて、下手すると一年ぶりぐらいに南部の古書展へ。持ってるが、いますぐ必要な河出の文芸読本『太宰治』や、昭和11年文藝春秋、昭和初年の一般人の世界一周探訪記などを買う。何人もの古書店主たちと言葉を交わす。やっぱり楽しい。「一路」さんには、「じゅん散歩」取材の裏話を。会場に脳天くんがいて、事情を説明し、太宰さんぽとして、清泉女子大周辺を一緒に歩いてもらう。相当宏大な敷地で、しかも山の上とあって、敷地内の建物はなかなか見えない。正門は南部会館の反対側であった。初探査を終え、脳天くんとお茶しながら情報交換。そのあと巣鴨へ。「現代女性文化研究所」で荒川洋治さん講演があり、聞きに行く。いつもながら、火の噴き出るような文学談議で、大いに刺激を受ける。また、文学全集の端本が欲しくなった。

今日はいちにち、仕事をします。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20180422

2018-04-19

今週、急ぎの仕事(受け取って翌日締め切りというような)が何本かあり、それはかまわないのだが、待ったなしの連続で頭の芯が疲れた。

植草甚一日記(1970年)に、「考えてはいけない。考えるのはソンだよと自分にいいきかせる」とある。本当、そうだよなあと元気づけられる。スケジュール帳に書きとめておこう。

あれこれと、わだかまる気持ちに背負い投げをくらわせて、国立へ。開催中の「99歳の彫刻家 関頑亭」展(たましん歴史・美術館)を見る。パステル画、書、彫刻と多彩な展示で、いいものを見たという実感に包まれる。会場へ入る前の自分と、出て行った時の自分が変わった気がする。会期中、また何度か見たい。できれば毎日でも。もらったパンフの頑亭先生の写真を切り抜いて、壁に貼っておこう。守り神だ。「ビブリオ」にも寄って、十松くんと長々と雑談。御互いの話に出てくる人物が、みな、どこかでつながっていて驚く。つまり、それだけ十松くんの「顔が広い」ということだ。

昨夜は、西武国分寺線「小川」駅前で、牧野さん、京都から仕事で来ている「四月と十月」同人ギタリストの青木隼人くんと待ち合わせ、のむことに。しばらく小川駅前にいたが、すぐ左に交番、脇を入った暗い場所に駐輪所、目の前に低層の古い商店街があり、バラバラと人が跨線橋から降りてくる。松本清張の小説に出てくる町(昭和40年代の映画のセット)みたいだ。この西側一帯、公団住宅、都職員住宅がひしめきあい、東側には宏大なブリヂストン工場がある。駅は小さいが、乗降者数は多いのだ。駅ビルやチェーンカフェ、スーパー、牛丼屋の類がなく、地方駅の匂いあり。これから殺人に向う男が降りて来るかも知れない。

三人うちそろったところで、牧野さんが開拓した店「百薬の長」を探すが見当たらない。駅前、しばらくウロウロして分らず、スマホで検索してたどり着いたら、店主の都合で休みと貼り紙が。駅に近い飲食店通りには、軒を連ねて居酒屋があるので、そのうちの一軒「かっぱ屋」へ入るが、ここは地元民憩いの店らしく、男たちがほどけて溶け出しそうに飲んでいる。その空気の中でわれわれもくつろいで、めちゃくちゃいい店だった。三人で、松本竣介とか、けっこう高級な話を焼き鳥をつつきながら喋る。勘定がまた、安い。小川はいいぞう。西武国分寺線で飲むなら小川だ。帰り、「鷹の台」近くの「天平」で、少し飲み、牧野邸で沈没。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20180419