okatakeの日記

2016-12-08

ぼくぐらいのライターでも年末進行は押し寄せ、日々、二、三編ずつぐらい、原稿を書く。今日は、午前にようやく「古通」の連載原稿を。樽見さんから電話をもらって、締め切りが早まってると知り、手持ちのネタで急いで書いたのだ。いさかか旧聞になるが、10月、南田中図書館の古ツアさんトークの話と、その足で向かった、あれ駅名が出てこない、そうそう「保谷」の「アカシア書店」について書く。店についてはほんの少しになってしまった。ごめんなさい。

午後は、盛林堂小野くんが車で拙宅まで来てくれて、玄関に積んだ古本箱7〜8箱を積んで、一緒に助手席に乗って西荻へ。ついでにうわさの「トマソン社」古本部の前まで行ってもらう。店は閉まっていた。日曜だけ開ける方針のようだ。コンクリート床が底冷えする銀盛会館で、小野くんが周到に準備してくれた棚に本を詰めていく。某所の古本市の出戻り品で、値段を半額から三分の一ぐらいに、ガンガン書き換えて棚に並べる。それに詩集を大量投入する。二時間ほどの作業だが、途中から頭がまったく働かなくなる。脳の伝達系統が、どこかで滞っている感じか。

昨日は、2本原稿を書き、いくつかゲラを見て返し、各種イベントの準備をする。12月、ちょっとイベントやり過ぎだろうと思う。もう何がなんだかわからなくなりつつある。体力の消耗激しく、毎冬そうなるように咳が止まらなくなる。こうして死ぬこともあるかしら。夜は、久々に牧野伊三夫宅におよばれ。春以来か。「もう忘れられたかと思ってましたよ」と牧野さんにイヤミを言うと、間をおいて「忘れるわけないじゃないですか」と笑う。

今週、10日が銀盛会館イベントで、11日が高円寺「抱瓶」でエンテツさんの出版記念会。60人以上が集まるという。人徳である。「四月と十月」が主催で、総合プロデューサーが牧野さんで、主催後援が「港の人」の上野さん。ぼくは、牧野組のなぜか座付きギター弾き歌うたい、という役目になってしまい、この夜も替え歌でエンテツさんを寿ぐことになっている。その打ち合わせに集まったのだ。ハム、ポテトサラダを中心にした前菜の小皿に、あれはイワシかしら、青い葉っぱを敷いた刺し身を芥子醤油で食べる乙、七輪に土鍋をかけて大量のおでん、と牧野亭の食事料亭並みの出来映え。おでんの具を串に差して、タテに突っ込んでいるのはアイデアで、たくさん煮込めるし、取りやすい。なるほどなあ。はんぺんちくわぶ(関西ではおでんに入れない)を初めて美味いと思う。

大人のごはん」を編集する室谷さん、牧野組スタッフでデザイナーギタリストの青木くん(とは音楽の話をじっくりした。素晴らしい青年)、それに日田市から観光協会の人も見え、さやか牧野夫人のかいがいしくも手篤いもてなしに酔いしれる。しかし、疲れがひどく、途中から海の底へ沈んでいくような感じであった。また牧野邸にスマホを忘れた。これで二度目。忘れ物が多すぎる。先日は、やかんを火にかけて、そのまま放置し、原稿を書いていたら、空焚きになっていた。家内に叱られる。柳宗理のやかん、だそうである。真黒になったが、ススを落としたら、なんとか使えそう。

原書房から著者本と印税相殺買い入れ分の『気がついたら本ばかり読んでいた』が届く。なでさすって、力を得る。本の神様、なにとぞ、年末を乗り切らせてください。

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2016-12-07

okatake2016-12-07

昨日、彩の国古本まつり最終日を一時間強、なでまわして西武線新宿。枯葉舞う冬の靖国通りを1キロほど歩いて原書房へ。初・原書房訪問し、できたての『気がついたら本ばかり読んでいた』を受け取る。『古本病のかかり方』以来の上製本なり。バラエティブックは、やっぱりこのサイズでハードカバーでなくちゃね、と百町くんがこだわって作ってくれた。うれしい、うれしい。善行堂と盛林堂の扱い分、50冊に識語(って言ってもタイトルだけど)署名、落款を入れる。挟み込みのポストカード(本に使った「読む人」イラスト)も作る。神保町東京堂さん、国立増田書店さんが大量発注してくれたみたいで、10日以降、順次、いま挙げた書店に並ぶと思います。10日(土)11時からの西荻「銀盛会館」での古ツア&おかざきの古本市トークショーで、この本に使ったイラスト原画を展示販売いたします。ぜひ、実物を見に来て下さい。

ほぼ2時間で、新刊送り出し作業を終え、百町くんと西荻へ。盛林堂小野くんに、できたての『気がついたら』を一冊進呈。「がんがん売りますよ」と力強く言ってくれて頼もしい。頼りにしてます。このあと「海のぼん」だっけ、西荻では落ちついた料理のおいしい店で、百町くんと打ち上げ。あんこう鍋を頼む。ゴハンものとして、サバの押し寿司を頼んだが、これが絶品であった。百町くん、盛林堂で『風の歌を聞け』の単行本を買っていたが、これまで村上春樹を読んだことがないのだと告白する。えええ! 学生時代、ちょうど『ノルウェイの森』が大ベストセラーで、平積みになっている光景を見て、ちょっとなあと敬遠したのが、この日まで続いたというのだ。それはそれは。「でも、読めばきっと気にいるよ」と言っておく。

さらに締めとして、老女がカウンターに入るバー「たみ」へ。ぼくは初めて。中高年、初老の憩いの場となっているらしく、客が次々と。かかっている音楽が、また懐かしの洋楽など、暗めの照明も含め、落ちついていい感じ。

帰りの電車で、『気がついたら』をずっとなでさすっていた。ほかの何にも代え難い、こういう喜びがあるから、つらいことがあっても、この仕事を続けていけるのだ。帰宅して、また一人で乾杯。早く寝る。

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2016-12-06

「世界ふれあい」がロンドン、ノッティングヒル界隈を。バディントン駅からすぐ駅前のリトル・ベニスという運河へ。河に繋留された船をそのまま古本屋にしている男がいる。見ると、ペーパーバックが多いようだが、渡した板に本を並べている。これで食っていけるなら、いいなあ、と思う。映画「ノッティグヒルの恋人」のロケ地を訪ねるのだが、ヒュー・グラントが勤めていた本屋は、モデルとなった本屋はあったが、古本屋っぽくて、これをモデルに、映画では別に映画用の店を建てたとのことであった。中央線沿いにある雰囲気のうなぎの寝床形式のいい感じの古本屋であった。朝から、古本屋ざんまいで大いに気分をよくする。

あちこちで読むのに何冊か欲しい『映画の快楽』角川文庫を風呂で読んでいたら、淀川×蓮實対談の淀川発言で、コッポラが我が子を溺死させた過去を持つことを知る。

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2016-12-05

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前夜の一年七組忘年会のことを善行堂ブログで読む。11月に同窓会をやったばかりなのに。いや、今年8月の善行堂還暦ライブが同窓会みたいなものだったし、9月の「たられば書房」オープニングイベントにも、一年七組同窓生のぼくと善行が出ていたから、やはり同級生がたくさん来てくれた。ほとんど月刊「一年七組」である。

http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/

このクラスが特別みんな仲がよかったというわけでもないと思うが、それでも定期的に(10年ごとぐらいに)同窓会を開いてきて、変わった(成長した)姿も確認しあっていた。もう懐かしいを超えて、ふつうに友だちが集まる感じだ。それぞれの人生、生活圏のなかでは、上下関係もしがらみも反発もあるだろうが、ここへ集まれば、それらのことは霧散して、十代の頃に戻ってつきあえる。親しみのある悪口も言い合える。みんな還暦を迎えて、そのことがひどくうれしいのだと思う。

ぼくは経済的事情で、11月も12月も参加できなかったが、それでも仲間が集まっているということが、うれしいのである。

昨夜NHK「映像の世紀」で、20世紀を飾った女性たちの肖像を、貴重な記録フィルムで振り返る企画で、すばらしかった。メモを取るのを忘れたぐらい。ココ・シャネルマリリン・モンロー、ジャクリーヌ・ケネディ江青ヒラリーなどなど。再放送の際は録画保存しておこう。

長野重一東京1950年代』、何度も見ている。長野1925年生まれで、この写真集が出たのが2007年だったから、もう亡くなられておられるかなあ、と検索したら、なんと御年91で生きておられた。解説は川本三郎さん。

長野銀塩で、ネガ、あるいはプリントした写真を管理保存していたから、こうして写真集になった。いま、デジカメスマホケータイで一般人が、膨大な数の写真を撮っているが、それらは50年後どうなるのであろう。

サンデー毎日」明日発売号、連続企画「昭和のテレビ」に「おれは男だ!」上編が掲載。私が森田・早瀬対談の進行をし、菊池記者とともに原稿をまとめた。自信作であります。これは、準備も含めて、楽しい仕事であった。共演の笠智衆について、今まで聞いたことのないような(いっぱい過去の資料を読んだから間違いない)驚くべきエピソードが披瀝されている。「下編」は来週号。刮目して待て。夕方、ようやく「エコノミスト」の「読書日記」を送る。本日、もう一本締め切りあり(7割方、すでに書いているが)。明日はいよいよ、『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』(原書房)の見本が出来てくる。楽しみ。

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2016-12-04

okatake2016-12-04

シングル盤音楽を深く考察する「ドーナツボーイズ」連載第二回がアップされました。今回は「鉄道歌謡」であります。以下、アクセスしてください。連載存続は、みなさまのクリックと「いいね!」次第でござるよ。

https://entertainmentstation.jp/57287

告知、告知でちょっと恥ずかしいが、今週末10日(土)の西荻・銀盛会館での古ツアさんとの古本市(11時より)、同じ会場二階でのトークショーの参加もよろしくお願いします。盛林堂さんが、例によって、底抜け値段での良書の大放出をすると思われます。負けぬように売らねば。申込みとお問い合わせは西荻・盛林堂書店

まで。

その盛林堂へ、午後、打ち合わせ、岡崎武志棚補充、清算でうかがう。その前に三鷹「水中書店」で、がさごそ買い込み、コンノくんに、「クリ詩マスショー」ポスター貼りと、小型チラシの補充(けっこう少なくなっていた)をお願いする。移動の電車では、「水中」で買った『孤独のグルメ2』を。盛林堂でもまたガサゴソ買い、荻窪「ささま」へ。盛林堂の清算金を握り、気が大きくなって、前から欲しかった長野重一写真集『東京1950年代岩波書店を、定価の半額ぐらいで買う。これはもう、うっとりするほどすばらしい、戦後復興と高度成長のはざまぐらいにある東京の隅々を写した写真集。1957年生まれのぼくは、この写真の背景にある空気を、ぎりぎり知っている。これを抱えて、近くの名曲喫茶ミニオン」へ。クラシックに身を包まれながら『東京1950年代』を見る。至福の時間であった。

「朝日」で、加藤登紀子「ひらり一言」で愛用していると書いた、ソニーのラジカセが欲しくなって、アマゾンにて注文。本日届く。驚いたのは軽いこと。持ち手がついて、移動するにも便利。これでCD、カセットテープラジオが聴ける。ひさびさに、ラジオ欄を眺め、録音しようかと考えている。ニッポン放送「マイプレ」の村井邦彦はどうか。

最初、ふたたび飼うのに反対したネコだが、やっぱり小さくて可愛い。二匹でいつもじゃれあっている。二匹は初めてなので、そんな光景も新鮮だ。

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