Hatena::ブログ(Diary)

okatakeの日記

2016-09-27

昨夜は寝床で、向田邦子対談集『お茶をどうぞ』河出書房新社を。亡くなる数年前ぐらいからのものがけっこうあり、それを意識して読むと、ある種の予感が向田にあったのではと深読みしてしまう。もちろんガンの手術があってからの死生観である。「徹子の部屋」なども収録。

夜更けに雨があって、それから買い物に出て、スーパーを出たら、メガネが湿気で曇った。そろそろ10月だというのに。関西へ行く前、ただいま開催中の高円寺「ハチマクラ」の紙もの展で買った、古書店シール約20枚を、専用スクラップブックに整理する。現在、200枚以上溜ったと思われる。この方面の先達は池谷伊佐夫さん、林哲夫さん、某古書店主さんなど。彼らに比べたら、まだ貧弱なコレクションかもしれないが、見ていると楽しい。盛林堂さんの協力も大きく、行くたびに溜ったのを提供してくれる。ありがたし。「ハチマクラ」では、デザインの面白いものは、先に来た客に買い占められたが、残された5枚入り300円4セットをなんとか入手。関西で言えば、京都「創造社書店」「天書房」「大学堂」「竹岡春正堂」、天六関西大学前「クニシゲ書店」、梅田新道「ササヤ」、神戸元町「宝文館」などが珍しい。東京神田稲垣書店」なんてのもあったが、これは三河島「稲垣」さんとは別だろう。あと東京神田では「丸岡広文館」というのもゲットした。

この先、岡崎武志古本生活展、みたいなのがどこかでできれば、披露したい。

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2016-09-26

守口「たられば書店」オープニングイベントに呼ばれ、善行堂と話をする。ぶじ終え、昨日帰宅。さいきん家から離れ、よその土地で動くと、異様に疲れるようになるのに気づく。としのせい、であろう。

イベントは24日。前日京都入りし、善行堂でしばらく滞留し、お好み焼きを食べ、ラッシュライフジャズを聞き、善行邸に宿泊。善行邸、いい酒が揃っており、この夜もシーバスリーガルの12年ものを飲む。善行堂では、ぼくが入店したときにいた若者が、いろいろ本を見たあげく、帳場へ運んだ一冊が、ぼくの『読書の腕前』光文社新書であった。大いに驚く。善行堂が「この本を書いたのが、ここに座っている」と説明し、若者も大いに驚く。京都大学回生で、受験勉強が忙しく、本を読んでこなかったので、今から読みたいと言う。頼もしい。善行堂に、古本屋のこと、出版ことなど、あれこれ聞いていた。ぼくの本が、その誘い水になるとしたら、責任重大である。サインをする。

24日午前、芦屋へ移動。前川『移動図書館ひまわり号』恒雄さんに取材。今年86歳とあり、かくしゃく、とはいかないが、まだお元気。憧れの人であり、取材は2時間に及ぶ。お昼をごちそうになり(もちろん取材だから払うと言いましたが)、この機会も「たられば」イベントがなければ、実現しなかった。せっかく神戸入りしたのだから、ひさしぶりに口笛文庫へ寄る。これはなんとも楽しい品揃えの広い店で、楽しみながら選書する。ご店主にも挨拶。

「たられば」守口へは、梅田へ出て、淀屋橋から京阪線が順当なコースだが、南茨木からモノレールが門真駅まで走っていることに気づき、モノレールを使って京阪入りする。これは新鮮な体験であった。「たられば」イベントでは、店主の山本くんとその家族にすっかりお世話になった。打ち上げでも、多くの人とコトバを交わし、朝からの出陣なので、泥のように疲れる。投宿するホテルまで遠く感じた。

一夜明け、新幹線の時間まで、25日、つまり昨日か、故郷の枚方を散策。枚方公園駅から淀川べりの街道を枚方市駅まで歩くことにする。鍵屋資料館など、宿場町の面影を残す江戸期の建物が、まだあちこち残っていることに驚く。知らない故郷は、思いのほか、豊かであった。途中、製氷店でかき氷(ビッグサイズ)を食す。とうてい食い切れないと思ったが完食。舌が痛い。枚方市駅前にできた「Tサイト」を見学し、また、朝にうろついていた南森町へ戻り、天三の古本屋をチェックして歩く。「天牛」(男性店員が三人もいた)、「矢野書房」、「ハナ書房」、「栞書房」。パンタ対談集『PANTA RHEI』を天牛で1000円で。ほか、もろもろ買ったことは、「たられば」にあわせて、「古通」に書くつもり。

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2016-09-22

きのう、ようやく雨が上がり(その後小雨あり)、夕方外出。荻窪「ささま」へ寄る。野村くんと「たられば」くんの話。高原時代、同僚だったのだ。その後もつき合いが続いているという。藤田くんはジャズ喫茶にハマっているらしく「東京ジャズ喫茶はほぼ制覇」とのこと。どこだったか、おばあさんがやってる、フリージャズをえんえんかけている店があるらしい。「それはきついなあ」と僕。「ええ、きついです」と藤田くん。「ささま」に、若い可愛い女の子がアルバイトで入ってきていた。空気が少しきれいになったような。店頭で数冊、店内で海文堂の本『海の本屋のはなし』を買う。ぼくの名も数カ所触れられている。

荻窪「ブ」は、CDがあったコーナーが古着に代わり、大きくレイアウト変更。やっぱり本は売れないんだ。しかし、旧版の函入りの晶文社古川ロッパ昭和日記 戦中篇』を2000円で買う。思い切った値下げだ。鞄がずっしり重くなるがうれしい。『戦後篇』を、これも古本で天牛道頓堀店だったかで買った覚えがある。あれ、どこへ行っただろう。

夜はK社のNくんと打ち合わせ兼ねて、「コクテイル」へ。先日もそうだったが、さいきん外国人客がたくさん来る店となって、この日も二階が貸切りに。英語が飛び交う店となり、大繁盛。狩野くんはてんてこまい。中野「ブリック」(こちらも満席)へ河岸をかえて、またしばらく喋る。Nくんとのつき合いも長い。彼、出版界巡礼者で、いまの社が何度目だろう。しかし、どうやら落ち着きそうでめでたい。

今朝、夜明けに眼ざめ、ロバート・B・パーカー『儀式』をすごいスピードで読了。3度目ぐらいか。少女エイプリルは、その後、このシリーズに二度、再登場する。今回、スーザンが「コンコードの池のそばで小屋を建てたら」と言う個所がある。そうかソロー『森の生活』だ。ちょうど枕元に小学館文庫で上下で出た『ウォールデン 森の生活』があったのでビックリした。しかし、この元祖ナチュラリストの説教は、ややウザイですね。

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2016-09-21

知識、雑学の百科全書派、当欄では「ネギシアター」でおなじみの、ネギさんから俳句誌「俳壇」10月号を贈られる。特集「秘蔵っ子俳人62人競詠」にネギさんが選ばれ、5句掲載されている。「秋澄むや初版の褪せし検印紙」なんて、本好きの俳人らしく、うれしくなる句だ。

ずっとヨムヨムの日々。長雨に閉じ込められて、仕事に関係ない本まで手を出して、無限連鎖のような読書。仕事では、村井邦彦に続き、三田完『不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む』文藝春秋を読む。森絵都みかづき』も読了。一日3、4冊は読んでいる勘定になるか。目黒孝二さんなどは、こんな生活を何十年も続けてらしたのだ。そして今もそうだろう。『みかづき』帯には、目黒さんの評が引用されている。

10月1日は「新潮講座」、6日が大正大学一年生相手の古本講座(渡邊教授退官によりこれが最後)、30日が「jpic 読書アドバイザー講座」と、少なくとも3回、人前で本、読書、古本について語るので、これまで使ってきたそれ用のルーズリーフファイルを、新しいのを買ってきて、整理、再生させる。これ一冊持ち歩けば、いつでも、同様のことを人前で喋れるようになるだろう。「サンデー」では、年末進行のスケジュールまで出ていて、なんだか、今年も最後が見えてきた。

BS朝日の「ナイツ」司会によるテレビ寄席で、タブレット純を久々に見る。長い金髪に、キンキラキンの王子様ルックで、ギターを抱え「よせばいいのに」という貧乏くさいネタを歌う。この天と地ほど離れたアンバランスが、まことに秀逸。拍手を贈る。もっと多くの人に知ってほしい、という気持ちと、あまり有名にはなってほしくないという微妙な段階なり。

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2016-09-16

おしなべて物をおもはぬ人にさへ心をつくる秋のはつかぜ                             西行

埼玉モダンたてもの散歩』という、無料の小冊子(といいながら、けっこうなページ)が、届いた。これが非常によくできていて、県内に残るモダン建築個人住宅を含む)を網羅して紹介している。これ見ていたら、行きたいところが増えた。全頁カラーで、本体は無料。切手代だけで、いまでも送ってもらえます。ぜひ。http://tatemono.art-saitama.jp/archives/1614

このところ、めちゃくちゃ本を読んでいる。いつもそうだが、とくにそうだ。ヘニング・マンケル『北京から来た男』は上下だが、大量殺人を描いた北欧ミステリと聞けば、ああ、と納得しがちだが、時間は重層的、いつのまにか過去と現代の中国へ飛び、スケールが大きく、人間の描写が細かい。ううん、とうなりつつ、もうすぐ読み終わる。そうか、ヘニング・マンケル、2015年に死んでいたのね。

「アカハタ」試写室で、届いたテレ東の前後編5時間近い特別ドラマ「模倣犯」(宮部みゆき原作)DVDも見た。主演の中谷美紀がよい。

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