Hatena::ブログ(Diary)

okatakeの日記

2017-02-23

扉野くんから、『詩集 風来坊ふたたび』をプリントアウトして、これはどういえばいいのか、製本する前の折帳みたいなかたちで送られてくる。うれしい。昨日、「赤旗」で年一回の「試写室」執筆メンバーの顔合わせ会があり、外出した際、「ささま」へ寄って、函入りの詩集を均一で買い、表紙以外の本体を取り外し、プリントアウトしたゲラを挟み込む。ひと足早く、私家版詩集が出来上がった。三省堂神保町本店で、『古本道入門』を何面か面陳で展開してくれているという。さっそく見に行こうと思う。「赤旗」懇親会(コーヒーとケーキで会議室という清廉潔白なスタイル)が終り、先輩二人と近くの居酒屋で少し飲む。挨拶のとき、「今年三月で還暦に」と言うと、一斉に「若〜い!」という声が。80前後の書き手が多いなり。居酒屋では、マンガ評論の石子順さんから、「11PM」に手塚治虫、および「トキワ荘」の面々と一緒に出演したという話を聞く。なぜかそこに永島慎二がいて、帰り際に、「ぼく、トキワ荘の住人じゃないんだけどなあ」と今更のように言ったという。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20170223

2017-02-22

荻原魚雷さんが、ブログ文壇高円寺」丸々一回分を使って、『古本道入門』をていねいに紹介してくれている。自分で書いた文章でも、他人がどこに反応するか、そこにその人自身が表れているようで、面白いし興味深く、うれしかった。魚雷さん、ありがとう。魚雷さんが還暦を迎えるまで、がんばります。

http://gyorai.blogspot.jp/

杉本秀太郎が「無愛想」という文章でこう書いている。

「アランはパリのリセ・アンリ四世校の哲学クラスを長いあいだ担当していたが、休み時間の校庭で近づこうとする生徒があると、無愛想に『ボン・ジュール』とだけ言って背を向けるのがつねであった。しかし教師アランは非常な人気をたもった」。職人や芸術家は無愛想でなければならない、と杉本は言うのだ。うーむ、ぼくは文章の職人だとは思っているが、同様の態度、行動を取って、通用するとは思っていない。まあ、もっとレベルの上の人の話でしょうが。しかし、ときどき、誰にでも愛想よく、なごやかに接するのに疲れるのも事実である。

初対面の取材で、にこやかに、ときに冗談を交えながら話をして、「楽しかったです」と言うと、相手から「でもおかざきさん、目が笑ってませんね」と、ドキリとするようなことを言われたことがある。取材の時は、つねに文章構成や、次に大事な質問をいつ繰り出すか、時間配分はどうかなど、めまぐるしく頭が回転して(それをなるべく悟られないようにして)、相手と対しているので、そう思われたのか。もう20年近く前の話だが、いまだに覚えている。そう、ぼくは取材のとき、「目は笑っていない」です。ふだん、日常でも事情は同じで、しかしときに、「やられたぁ!」と「目も笑い」ながら大笑いすることもある。

そうそう、今週号「サンデー毎日」に、映画女子として「のむみち」さんが、写真入りで登場しております。田家秀樹さんの拓郎の記事もあり、なかなかのものであります。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20170222

2017-02-21

昨日は午後から雨。春の雨はやさしいはずなのに。その前に、ちょいと自転車国分寺。「七七舎」の均一で一冊。キタムラくんは忙しそう。でも、ちゃんと客がついている風で、店に活気あり。ついでに「雲波」へ寄ってみる。店主・佐藤さんの急逝の報を聞いたのが昨年。しばらく店を閉じていたが、一緒に店に立っていた奥様が継がれて、1月から開けてらっしゃると聞いたのだ。店へ入り、挨拶し、コーヒーをいれてもらい、しばらく佐藤さんのこと、店の今後のことをうかがう。佐藤さんの死は、本当に急なことだったらしく、しばらく茫然と生きてらしたと涙ぐんで話してらした。なにかお手伝いできることあれば、と言い残して店を去ったが、自転車を走らせながら、なんともいえない気持ちになった。

山藤章二『自分史 ときどき昭和史岩波書店を読んでいたら、こんなところが。山藤は芸大受験に三度失敗し、まだ大学の認可を得ていない町の画塾のような武蔵野美術学校(のちのムサビ)に入る。同級生のレベルの低いのにがっくりくるが、こいつはと目をつけたのが二人いた。山藤は腕試しに、1957年広告デザイン界の直木賞とも言うべき「日宣美」展に応募、みごと「特選」を得る。一緒に「特選」になったもう一人が、田名網敬一。ムサビで山藤が「こいつは」と目をつけた一人だった。この時、「グランプリ」が和田誠。三人ともそろって二十歳(ズレても半年ぐらい)というので話題になったという。薄めて10万人作れるぐらい、濃い才能の集中だ。よく凡才を慰める時、才能じゃない努力だよ、と言うが、こういう事例を見ると、いややっぱり才能だよ、と言いたくなる。

詩集風来坊 ふたたび』制作に関わってくれている扉野良人くんと、何回かメールのやりとり。『風来坊』という本を、古本屋均一で見つけ、送ってくれるという。どうやら旅行記らしい。扉野くんが還暦になるのは13年後だという。ぼくはそれまで生きているだろうか。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20170221

2017-02-20

本日、中公文庫新刊で『古本道入門』が書店に並びます。5年前に出した中公ラクレ新書版の文庫化で、この5年の推移を含め、加筆した改訂版であります。森英二郎さんの版画を使ったカバーを含め、新しい気持ちの入った文庫になっております。よろしくお願いします。

http://www.chuko.co.jp/bunko/2017/02/206363.html

夏葉社の新刊は詩集尾形亀之助『美しい街』だ。本文内と表紙に松本竣介デッサンをあしらった、簡素で清潔な造本と装幀。尾形の詩は、どれも短く、すっと入ってすっと出て行く、その部屋の気配を感じる、というような作品ばかりだ。同じ短詩に八木重吉がいるが、尾形の詩にはひとひねり加わっている感じ。こういう詩集をカバンにしのばせ、中央線普通列車に乗って、気が向くまで、どこまでも行きたい。能村みね子の巻末エッセイも、語り過ぎずによい。これまでよくわからなかった能村のどこかに触れた気がする。http://natsuhasha.com/news/utsukushiimachi/

なんだか眠たくなってきた。でも、こんな時間に寝ない方がいいだろう。夜まで眠気をためて、すとんと落ちるように眠りたいからだ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20170220

2017-02-19

盛林堂の新刊、平井功詩集「驕子綺唱」を拝受。これは、包まれたビニール袋から出すのがためらわれるような、真っ白な、コットンのタトウでくるまれた逸品。ひもでくるくる巻いたのをくるくるはずさないと開かない。開く動作に、すでに読書への期待が準備されている。そんな出版物だ。神棚があれば、神棚に備えたい感じ。

昨日は、八王子「佐藤書店」さんの取材へ行くつもりでいたが、事前に電話すると、急用ができた由、延期となる。とんかつ「ほし野」で久々と思ったのに出直しだ。国立へ出て、ビブリオで銭湯絵師・丸山清人ペンキ絵展を見ながら、十松くんと四方山話。ペンキ絵教室で生徒さん40名ほどが書いた富士山も展示。おやおや、旅猫がいるじゃないか。湖にスワンの船が浮かんでいる。

十松くん情報で、早稲田古本屋さんが中心となる「新宿展」という即売会同人グループが解散になったこと(会員が増えず維持困難になった由)、北沢書店下に入った絵本と児童書の店が閉店することを知る。そうなのか。

十松くんは元大手取次で働いていたため、このような「出版」本まわりの情報の取得が早い、敏感である。教えられること多い。しかし、畳の部屋で喋っていると、高校の放課後を思い出す。

国立「ブ」へ寄り、あるかなあと網を張った『文藝別冊 佐野洋子』を発見。1200円定価が760円と、値引率が低いが、必要だから買う。版元品切れのはず。図書館で借りていたのをこれで返せる。紀ノ国屋へ寄るが、いつも買うホワイトブレッド一斤が売り切れ。100均で新商品、洒落たデザインのスクラップブックを2種、2冊ずつ買う。大学通の桜並木の蕾がほころび始めるのはいつか。

考えること多く、手が動かない。手を動かせ、手を動かせ。夕食後、善行堂へ電話。いろいろ打ち合わせと近況。還暦祭、計画してくれている由。忙しい一年になりそう。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/okatake/20170219