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okatakeの日記

2016-07-30

朝、玉川上水さんぽ。いつもなら、土曜だから、FMNHKのゴンチチを聞きながら、というところだが、この日は別のプログラム。ゲストを招いて、ほぼ2時間、ナイジェリアアーチストで黒人活動家フェラ・クティ特集。アフロビートの創始者、というのだが、ぼくは知らなかった。音楽とともに、その人生を早わかりという2時間であった。晶文社から評伝が出ておるのね。蝉の死骸を、いくつか路上に見る。

丑の日、というのを、とくに意識しないが、今日はたまたま昼も夜のうなぎ(安いの)、であった。午後、読みかけの朝丘ルリ子『私は女優』をカバンに入れて国立へ。「ブ」で、ギターのバーニイ・ケッセル「イージイ・ライク」を買う。バド・シャンクフルートアルトで参加。ジャズの未所持のCDを買うのは、ちょっとしたぜいたくであり、楽しみ。一回だけ聞いて埋もれるケースが多いが。このところ、「ブ」からは、「くうねる」のバックナンバーが払底。どうなっているのか、と不審のリニューアルしたことで、バックナンバーに人気が集まっているらしい。ぼくは、「くうねる」封筒を使う素材として、けっこう108円で買ったものだが、いまは、ほとんど見ないのなり。

日本映画専門チャンネルでずっと再放送していた倉本聰ライスカレー」を、とうとう最終回まで、もう何度目か、見る。12回で、死んだBJ(中井貴一)のお骨を引取りに、日本から姉の檀ふみカナダのラックル・ジューンへやって来る。不思議なことだが、実際には血縁の関係ない中井貴一檀ふみが、姉と弟というのが、非常に自然に感じられる。おそらく、檀ふみの父が檀一雄中井貴一の父が佐田啓二と、ジャンルは違えど、著名な父の二世であるという共通点が、頭にあるからだと思う。遺骨を抱いて、グレイハウンドバスに乗り込む檀ふみが、車中の幼い子の笑顔を見て、泣くシーンはちょっと神がかったできばえ。

夏らしい夕暮れ。暮れなずむ頃、昭和記念公園の花火の爆発する音が、遠く、近く空気を鳴らして響いてくる。

関川夏央『人間晩年図鑑』を読んでいたら、1972年あさま山荘事件」で、待機する警察官や自衛官が、カップヌードルを現場で食べる。そのシーンが、茶の間に流れて、前年発売された時、2億ぐらいの売上げだった「カップヌードル」が、60数億に売上げが伸びたというのを読んで、そうか、あれはすごい宣伝になったのか、と思うカップヌードルは、1971年当時の希望小売価格が100円。公務員初任給の推移から換算すると、どうだろう、現在の400円から500円ぐらいの価格設定であり、高かった。いまみたいにチェーン店化して、安くなる前のラーメン屋で、普通にラーメンを食べるのよりは、少し安いという感じではなかったか。

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2016-07-29

昨日、夜。西荻で盛林堂・小野、小山両氏と落ち合い、居酒屋で悪だくみ、というより来年発行に向けて、また古本屋がらみの画期的企画本を、推し進める相談。

その前に、吉祥寺下車。金券ショップ新幹線回数券、京都までを買う。正規より1000円ぐらい安いか。青春18で、などと言いながら、やっぱりひよってしまった。しかし、これで有効に使える日がいちにち増える。往きで考えた「青春18」ルートを、復路で使うことにする。

盛林堂プロジェクト打ち合わせで、関西にもう6回も取材してきたという古ツア小山さんから、関西古本屋の最新事情を聞く。知らないことが多いなあ。なんばのグランド花月近くに移った「天地」、上本町に移転した「一色文庫」を推薦され、新幹線利用で増えた一日を使って巡ってこようかと思う。しまった、新大阪までのチケットを買うべきであった。

一次会では古本屋ばなしに終始し、かんじんの打ち合わせが足りず、「月よみ堂」さんへ移動。女子ってる空間を、少し男子で汚染しながら、ラフロイグをロックで。ようやく話が先にすすむ。できあがれば話題になること必定、刮目してお待ちください。

サンデー」で選んだ三回分の新刊と、「潮」から依頼された書評用、村田「芥川賞」沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋が、どさっと届く。村田さんの作品では、「消滅世界」がずいぶん面白く、強い印象がある。

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2016-07-27

8・11ディラン・セカンドでの善行堂還暦イベント、一部、二部とも、順調に埋まってきつつある。両方で50を超えそうで、そうなったら、往きは日和って、新幹線に乗ろう。帰りは、関西本線名古屋から中央本線塩尻経由でという壮大なスケールの青春18利用にしようかと考える。

「學鐙」連載、「おすすめの三冊」原稿を送付。昼前、神保町へ。タテキンでかろうじて一冊。サン毎で、夏の合併号休暇をはさんで、三週分の本えらび。おもしろそうな本がけっこうあって、乗って選ぶ。しかし、現代小説がなかなか拾えない。このあと、いくつか腹案(十条小石川植物園さんぽ)があったが、東西線乗車で、飯田橋まで来て、「ギンレイ」で一本、間に合うことに気づき、「ギンレイ」へ小走りで向かう。山田洋次「家族はつらいよ」を見る。年輩者が多い客席は、けっこうウケていた。ぼくも退屈した、というわけではないが、けっこうつらかった。ポスター、DVD、うなぎ屋の出前持ちの鼻歌など、随所に「男はつらいよ」をチラ見せする。一ヵ所ぐらいなら、「やってるな(笑)」で済むが、ちょっとやり過ぎではないか。正蔵の「どうもすいません」(父親のギャグ)も、そんなに面白いとは思えない。ずっこけて笑いをとる、というのも、どうか。「家族」の頃の躍動感、テーマの深化が見られないのが淋しい。

帰り、「紀伊國屋」で、ホワイトブレッド一斤を買う。気づいたら、左手の手の平中央あたりにマメができている。なんだろう、と考えたら、このところギターを弾いているからだとわかる。コードを押さえる左手の指がすぐつりそうになるが、昔はなかったことだ。補注/手の平のマメは、自転車のグリップを握るためにできたものであった。

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2016-07-26

8・11京都での善行堂還暦イベントを、二部制にすることになった。そのため、一部から二部に流れた人がいて、以下の善行堂ブログのようになりました。まだ当日まで日がありますので、どうぞ。

「8月11日岡崎武志山本善行トークイベントですが、

2部制にしたことで、1部も2部も余裕ができました。

まだまだ入れるようになったので、どんどん参加してください。

1部は、4時〜6時

2部は、6時半〜8時半

場所は、木屋町のディランセカンド。

ワンドリンク付きで2000円です。

予約は善行堂に。」

寝床で『言論は日本を動かす』第10巻「風俗を変革する」に野原一夫「花森安治」が含まれていて、それを読んだついでに常磐新平「植草甚一」を読み返してみたが、これは変な文章だった。つまり、前半、ほぼ植草甚一批判、というべき内容になっている。いくつかの私怨が重なり、また植草がちゃんと本を読まずに紹介し、しばしば誤ったことも書いていたことをあげつらっている。「信用しなくなった」「何が散歩と雑学だ、と軽蔑したこともあった。このインチキめ! 老人なら老人らしくしろ!」などという文章もある。本をちゃんと読まずに紹介する、あるいはジャズについての文章が、ネタ本の翻訳に近かったというような指摘は当っている部分、あるかもしれない。しかし、この本は、くわしく知らない人に、その人物の生涯と功績を、コンパクトに紹介するために作られたもので、常盤の書きっぷりはちょっとフェアじゃないなと思えた(そんなにイヤなら依頼を断る手もある)。後半、あわてて評価する文章にシフトするが、ときすでに遅し。濁った印象は消えないのだ。

辺見じゅん男たちの大和』上巻の三分の二ぐらいまで読む。よくこれだけ、緻密に調べ尽くしたなあ、と感嘆する。

 

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2016-07-24

昨日、音羽館白石かずこフォア・レディース、を見る。横尾忠則カバー絵、宇野亜喜良デザインで、すごくかっこいい。本文にもふんだんに海外の写真図像(ビートルズほか)があしらわれ、おしゃれなんだが、今ではこういうことできないだろう。つまり版権の問題で、肖像権にある人たちの写真を、無許可で勝手に切り貼りして使うのは無理、ということだ。音羽館へ寄ったら、一度、見てください。左側ドアから入って、左のフォアレディース陳列台ともいうべきコーナーになります。世田谷文学館花森安治展図録は売れていた。

音羽館店頭で買った、二つの古本屋特集雑誌。一つは1999年「アミューズ」、もう一つが2011年の「月刊京都」。後者には善行堂、林哲夫さんが登場。アスタルテの佐々木さんも。「アミューズ」は、首都圏名古屋京阪神古本屋特集。よくやったなあ、こんなこと。だってライターは、ぼくと今村守之くん(ともに枚方市出身)の二人だもの。このあと、このライターコンビで、再び京都へも行っている。今村くんが途中で倒れて、ぼくが一日6、7軒やったのではなかったか。そのあと、もう一度行ったときは、今度はぼくが倒れた。実家で一日寝込んでしまった、なんてことがあった。仕事がハードということもあったが、たまたま、でもあった。

アミューズ」表紙写真は名古屋鶴舞の「山星」だ。真ん中に黄色いコートの背中を見せて座っているのがぼくだ。東京では、ありし日の江口書店さんのいい写真が掲載されている。ずっとタバコを吸ってらして、横に、足のついた灰皿が置かれていて、江口さんは、その方を見ずに、パッパッと灰を落とすのだった。

あと、神戸では「さんぱる」の4店を制覇。すべてその後、消えてしまった。とくに間島さん、ロードスさんが早世され、そういう意味では印象深い取材となった。「蝸牛」は、店名もいいが、文学の本当にいいところをびしっと揃えた、いいお店だった。幸田露伴はじめ、蝸牛本を集めたコーナーに、蝸牛のオブジェや置物がたくさん置かれていて、それは友人やお客さんが「こんなのあったよ」とお土産にくれたものが多い、とおっしゃっていた。古本屋さんにおける、店と客の関係を示したいい話だと思った。客の方がお土産をもって訪れ、店主を喜ばしたいと考える店はいい店ですよ。いま、善行堂もそうであるはずだ。

今村くんは、蔵前時代の「キントト」、大岡山時代の「日月堂」、九品仏「なないろ文庫」などを取材。なないろ田村さんの「桜の木ばかり集めれば、桜の専門店になるけど、雑草でも、それはできる。同じくらい奥は深いと思う」と、いいセリフをちゃんと拾って原稿に生かし、さすが。その田村さんも今はいない。日月堂さんの写真では、帝政ロシア楽譜が写る。そうか、すでにこういうものに目が向いていたのか。など、いろいろ楽しい特集だ。

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