okatakeの日記

2018-02-18

映画「アニーホール」で、アルビー(ウディ・アレン)が、アニー(ダイアン・キートン/目が離れ過ぎて美人とは言えぬが魅力的)の部屋を訪ねたとき、アニーの本を手に取る。これがシルヴィア・プラス詩集。ほか「ライ麦畑」の書名など出てくる。そうか、ポール・サイモンがいけすかない音楽プロデューサー役で出演しているのか。クリストファー・ウォーケンも。

必要あって、ふだんはまったく見ない大河「西郷どん」を見る。なんだ、おもしろいじゃないか。ちょっとチェックして行こう。島津斉彬の側近で、徳井優が登場。何度も書くが、守口高校の後輩なり。活躍がうれしい。かつて取材したことがあり、その折り、後輩と知ったのだった。「竜馬伝」以来、NHK大河の「汚づくり」の美術は、格段の進歩を遂げている。地毛を生かした鬘もいい。ハイビジョンだと、従来の鬘だと生え際がどうしても違和感がある。

近く「大泉学園」周辺をじっくり散歩したい。「東映アニメーションギャラリー」、それに「小泉牧場」という牛舎あり、反対側には「牧野記念庭園」(牧野富太郎)もある。もちろん「ポラン」さんをチェックせずに帰ることはありえない。

最近、ギターでよく歌う歌

「笑っているけどみんな本当に幸せで 笑いながら町の中歩いているんだろうかね/忘れてしまいたい望みを隠すために 馬鹿騒ぎするのは私なんだろうかね」(中島みゆきタクシードライバー」)

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2018-02-17

内憂外患というか、どうもやることなすこと低調で、そういう時は動くにかぎると、本当にひさしぶりにゴンチチを聞きながら玉川上水さんぽ。こういう確実な幸せを手放してはならぬと思う。

午後は、かねてからの懸案であった、新所沢の古本カフェ「午後の時間割」を訪ねる。週に三日ほどしか営業していないので、目がけて行くことになる。新しめの本、海外文学充実の店である。なんとか「古通」に書けそうだ。ちくま文庫がたくさんあるのに、ぼくの本はなく、ご主人と話をしたが、知られていなかった。あれだけ本があって、自分の本がない、というのは残念というより反省材料だ。まだまだ、ということだ。書くことだけで、人に知られるというのは、大変なことだと思う。しかし、知られれば、知られるほどいいのか、というとそれはまた別の話。それはそれで、それ相応の負荷を背負うことにもなる。いまぐらいでちょうどいい、とも言えるのだ。

週に2度は湯豆腐を食っている。小鍋で自分用に作るのだ。ただ、ポン酢にパンチが足りなく、やはり、ポン酢は高くても「旭ポン酢」以外は使ってはいけないと思う。しかし、高いんだなあ。プライベートブランドの安いポン酢の3倍以上するか。

アド街ック天国」が三軒茶屋太子堂、というずいぶんピンポイントのエリアを取り上げ、ほとんど飲食の紹介であったが、お好み焼き津久井」、とんかつ「川善」に激しく反応する。しかし、毎回、どこを取り上げても、薬丸が店など習熟しているのに驚く。そのためだけに、生きているのではないかと思わせる。かく、ありたいものだ。

澤宮優『イップス角川書店を、メモ取りながら熟読。「大事な場面で、手が動かない」泥沼の「魔病」にはまりこんで苦悩するスポーツ選手の内実を取り上げる好著で、スポーツ界のことながら、わがことのように読んだ。症状の大小はあれ、ほとんどの人間が罹患する病であり、自分もまたそうだと思うのだ。

ウディ・アレン「アニーホール」を久々に観る。ウディ・アレンのカラーは、この映画で確立された。セリフに頼っている映画のように見えて、音を消して、絵だけでも、じゅうぶん楽しめる映画ではないか。人と集まって、お酒を飲んで喋りながら、音を小さくして流していてもいい。

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2018-02-15

10年ぐらい使っていた電気洗濯機が壊れ、乾燥機付きに買い替える。今日搬入で、妻は朝からおおわらわ。すっと物を移動できる家ではないからな。じつは冷蔵庫の製氷機が壊れ、ずっと冷凍室で氷を作っている。家電は10年以上はもたないように作られているのではと不信をもつ。パゾリーニ「奇跡の丘」はモノクロ、キリスト伝を映画化。なんというか、キリストの言葉以外、極力セリフを排し、リアリズムに集中した作り。キリストが、なぜか眉毛がつながっている(木梨憲武仮面ノリダー」はこのパロディか)。荒涼とした大地と、そこに生きる人々。

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2018-02-14

日本におけるフィンガーピッカーの草分けと言われる、アコースティックギターの名手が中川イサトさん。ぼくたちの世代では「五つの赤い風船」のメンバーとしても知られている。今月22日国立「ビブリオ」の「中川フォーク・ジャンボリー」に、ついにイサトさんをお迎えする。五郎さんに聞いた話では、バックで最初にギターサポートしてもらったのがイサトさん、という。関西時代の話もぜひお聞きしたい。両中川の演奏と歌にご堪能下さい。まだ残席あり、ですが、当日までには埋まると思います。和室に響くアコギの生音は格別ですよ。ご予約は「ギャラリー・ビブリオ」https://www.gbiblio.jp/まで。国立駅南口からすぐ、ですよ。

午前、娘の用につきあって市役所へ。午後外出。美術同人誌「四月と十月」で「彫刻」について連載(年に数回)することになり、第一回を上野西郷さん」像に決めて上野へ。いい天気でよかった。写真を四方から撮り、しばらく眺める。こんなにしげしげと、西郷像を眺めるのは初めて。うーむ、これは傑作だぞと思う。どういうふうに書けばいいか、もと「じゅらく」がテナントビルになり、複数飲食が入るフードコート一階の、大変な混雑のなかでコーヒーを飲みながら思案する。ざわざわワイワイとこんな落ちつかない場所も珍しい。急いで飲み干し、急いで出る。ちょっと離れて歩いてでも、上野かいわいの老舗純喫茶へ行けばよかった。

銀座線一本で渋谷へ。こういうコースは初めてで新鮮なり。某出版社へ出向き、書き下ろしで取り組んでいる新書企画について、相談の上、方向転換をすることに。二年かかって、そこそこ原稿は書いたが、編集部側も自分も、いま一つ納得がいかず、滞っていた。ベテラン編集者から、あるアイデアが提案され、そうか、そういう手があったか、と気づき、溜っていた樋から水が流れ出す。乗りかかった船を降りるのはイヤだ。なんとかしたい。

いくつか原稿と取材依頼あり。どんどん引き受けて、もっと明るい野へ出たい。

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2018-02-13

昨日は午前、町内会の大規模防災訓練。出る気はなかったが、回覧板を受け取る時、役員の方とコトバを交わし、出ざるをえなくなった。出ると、すごい出席率で、200人以上いたのではないか。町内の安否確認を手分けして終え、放水、救護を空地で実地に。子どもを連れ、家族総出という組もたくさんあり、新築ラッシュで子どもの数も増えた。賞味期限間近で、普通は廃棄する防災グッズ(水やアルファ米など)をもらって帰る。

午後は本厚木。市民会館でクレイジー・ケン・バンドのライブがある。「新潮講座」の生徒さんで、ファンクラブに入会している男性Tさんから、チケット取りますから行きませんか、と声をかけられ、その場で、同じ生徒さん女性2名が参加表明、「新潮講座」スピンオフともいうべきライブの日となった。

ぼくは初CKB体験。チケットは即日ソールドアウトになった。驚くべきは、昔からのファンの一体感で、3時間近いステージを9割の客が立ちっぱなしで、全身でケンさんにエールを送り続ける。ぼくは失礼して、何度か座ってしまった。それにしても、ステージングの見事さ、ファンへのあふれるサービス精神、3時間近く歌い続けて乱れぬ野太い声と演奏に感嘆する。大人の男の色っぽさと茶目っ気を、ロマンあふれる歌詞と曲に乗せ、下品でありながらゴージャスなケンさんの歌唱は、まちがいなく超一級だ。「せぷてんばあ」が聴きたかったがこの日はなく、しかし「生きる。」の温かい人生の応援歌にほろりと来る。

興奮を胸に抱きつつ、駅前まで歩き、路地裏の居酒屋で打上げだ。日本酒熱燗がうまい。天ぷら盛り合わせ(1500円)を頼んだら、山盛りが届いた。これはいい店だった。お銚子が次々と空く。「新潮講座」の生徒さんたちとは、本当にいい関係が築けつつあり、ぼくは非常にいいポジションで、楽しい会話が続く。ありがたいことだ。あ、バレンタインのチョコももらいました。なにもかも感謝の夜に、小田急横浜線相模線中央線と複雑な乗り継ぎ乗り継ぎで帰宅。冬の夜更けのホームは淋しく、寒い。歩数は6000歩を超える。中央線一本の移動がどれほどラクチンか、わかる。

佐賀古湯温泉図書室つきの旅館があると知る。http://library-inn.jp/本読みによる選書とコメントというのが少し残念。何となく、棚の選書が見えてしまう。もう少し、大らかで、大ざっぱな集め方で、ゆるめの図書室の方が温泉宿には似合う。しかし、そうしないと、売りにならないから、ぼくごときがつべこべ言う必要はない。

「雲のうえ」取材で最後に泊まった「千望荘」は、宿の女将が自分の本を並べた本棚が廊下にあり、これが「ゆるめ」で、しかも趣味がいい。マイク・ロムコ『男のコラム』、小林信彦『映画を夢みて』、『安井かずみがいた時代』、レベッカ・ブラウンなどが並んでいた。コメントはなしの「大ざっぱ」で、牧野さんと、「これは売りになるなあ」と話し合う。原稿には書けなかったので、ここに書いておく。

奈良の「キトラ文庫」さんが店売りの店舗を閉じるという。以後、ネット販売へ移行。林哲夫さんのブログからの孫引きで恐縮だが、「店の売り上げが家賃に届かない状態が何年も続いていた」という。むしろ決心が遅かった、とも。うなずかれる同業者の方は多いのではないか。店売りがこれほど落ち込むとは、20年前、誰も想像できなかったのではないか。

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