okatakeの日記

2017-11-20

北九州では旅館朝飯(和食)続きで、和食朝飯に慣れてしまい、今朝も和食。昨日は、「古通」締め切りがデッドラインで、急きょ「みちくさ市」を取材する気持ちで回る。北九州では無名の私も(「雲のうえ」トークで、お声掛け下さったご夫婦がいて、うれしかった)、ここへ来れば有名人で、あちこちで知り合いに声をかけられ、地回のヤクザみたいな気分になる。あれこれ書きたいことあれど、「古通」に回すため我慢し、今朝、早起きして原稿にまとめて送付。やれやれ。「旅猫雑貨店」へも久しぶりに寄ったが(向いのおでんやさんが無くなっていた)、金子さんは留守。移動のお伴はカズオ・イシグロ浮世の画家中公文庫。敗戦直後の長崎(と思われる都市)、隠居した老画家と生き遅れた娘・紀子の縁談話……というと、小津映画みたい。しかし、いいです。

谷川俊太郎・尾崎真理子『詩人なんて呼ばれて』新潮社、梓澤要『画狂其一』を「サンデー」用に、ガシガシと読む。

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2017-11-18

昨夜、日付が変わって、ようやく北九州「雲のうえ」取材3泊4日の旅から帰還。牧野伊三夫と、ずっと宿も、一日中行動をともにしていた。すっかりお世話になるとともに、牧野さんの雑誌にかける強い意志とアイデア、素早く絵をその場で描き上げる姿を、ほんとうにすごいと思った。盛りだくさんで、どうまとめるか、ちょっとこれからの勝負が待っている。ぼくが登場する号は2月発売になるようです。刮目してお待ち下さい。いやあ、疲れた。

古ツアさんが、12月9日銀盛会館の「古本市」画像をアップしてくれています。この程度のことが、ぼくにはできないんだ。よろしくご参照下さい。http://furuhonya-tour.seesaa.net/

しんぶん赤旗」に45回転の人々のスピンバージョン、郷原一郎くんとぼくの「昭和歌謡 わしづかみ考現学」が掲載されております(11月17日)。不定期ながら、続く予定であります。

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2017-11-11

昨日は「雲のうえ」デザイナーの有山氏の事務所で、牧野さん、ほか別チームのライター&カメラマンと顔を揃え、「雲のうえ」取材の最終打ち合わせ。14〜17日というスケジュールになった。そうか、一人で飛行機に乗るのか。ちょいと心細いです。また、何か失敗をやらかさねばいいが。有山さん、旧「くうねる」始め、各種演劇ポスター、座高円寺など、幅広く第一線で活躍されているデザイナー装幀も多数で、事務所に並んでいる本を見て、ああこれもそうか、あれもそうかと思う。牧野さんも東奔西走、超多忙で、バリバリ、生き生きと仕事をしている人とご一緒すると、励みになる。それに引き換えぼくは……というのは、少し措いておこう。

三泊四日の食事、すべて牧野さんにおまかせ。牧野さん、食べることをすごく大事に生きている。その方面の取材も多い。ぼくはけっこう冷凍のチャーハンがうまいと思っていて、皿に入れて電子レンジでチンし、フライパンに溶き卵を流し入れ、そこに解凍した冷凍チャーハンを投げ込み、少し熱を通し、水分を飛ばすと美味い、と動作を入れて力説したが、牧野さんを説得することはできなかった。「ごはんを使って作れば50円かかりませんよ」と言うのだ。それに牧野さんは、そもそも電子レンジを持っていない。必要ない、というのだ。ううむ、ぼくみたいに、なんでもチンする男とは根本が違う。

打ち合わせ終わり、牧野さんと歩いて神田上野へ移動。ラッシュのような雑踏の上野公園をつっきって、池之端のマンションにあるギャラリーを訪ね「一条美由紀展」を見る。牧野さんの友人。この物置のような小さなギャラリーを運営するのが、併設する美術古書店「store front」。長らくニューヨークにおられ、美術界で仕事をされる方が運営。挨拶して、古書組合に加入されているというので、少し話をする。いくら古ツアさんでも、ここを踏破するのは難しかろう。どうでしょうか。平日、ちゃんと開けて、ウェルカムで客を受け入れておられるとのことで、詩集や評論集など、ふつうに買える本もあります。

このあと御徒町へ流れ、「岩木屋」そして老舗バーで飲む。後者の老舗バーを、あとで二人で来て客が「満席です、もうしわけありません」と断られていたが、振り返ると、特に名を秘す、なんと知っている人であった。酔いをさますため、このあとも牧野さんと御徒町から上野を徘徊。キラキラネオン輝く大都会を見る。ぼくが住む西郊の街とは違うなあ。

松家仁之『光の犬』を読み始めるが、あんまりいいので、良すぎるので、評価が先走らないよう、手綱を締める。落ち着け、落ち着け。しかし「そうとも、これが人生だ」と言いたくなる。

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2017-11-09

いい天気。「ギンレイ」で「カフェ・ソサエティ」、「ラ・ラ・ランド」を観る。満席であった。そうか、二つとも若き日につき合い、実らぬ恋を描いた点が共通している。前者はウディ・アレン監督。こういう小さなゴシップみたいなラブ・ストーリーを洒落たタッチで描けるところ、ウディ・アレン健在を感じさせる。

その前、「ささま」へ寄ったら、強風で均一の本がバラバラと風で持っていかれ、道の反対側まで吹き飛ばされる。このところ「ささま」にいる可憐なアルバイトの女の子が、あわてて出てきて、均一棚を店の奥へよいしょ、よいしょと引っ込めようとしている。つい、後ろから押して手伝ってしまう。すごい突風であった。5冊ほど買う。

文春文庫アンソロジー「人間の情景3」『愛の迷宮』をほぼ読了して、堤千代「小指」、野上弥生子「茶料理」に感服する。この二作については、言いたいこと多し。堤千代は女性初の直木賞作家。二十代初め、であった。病気で小学校もほとんど行かず、寝たきりに近い状態だった。作品数は多く、しかし検索したら、著書にはけっこう古書価がついてる。堤千代卒論に取り上げる女子学生、いないだろうか。「小指」はコロキアルな、可愛い作品。そうか、野上弥生子、こういう理知的な、描写が正確な作家だったのか。「こころ」の別バージョンの趣きあり。岩波文庫から短篇集が出ていて、そこにも入っているはず。どこかに持ってるはずだが、買った方が早いか。このアンソロジー、よく出来ているのなり。カバーデザインは和田誠。さいきん、あんまり見ないなあ。ほとんど揃っているはずだが、どこにあるか。野上弥生子古書価は安い。今日も「ささま」に、全集の翻訳篇が105円で出ていた。短篇集の巻なら買っていた。

夜、酔っ払ってBS朝日、野口五郎犬山紙子MCによる、お宅に眠っているレコード、一緒に聞かせて下さいみたいな2時間番組、おおいに堪能して見る。テレ東手法が、他局にずんずんと進出していることがわかる。一回きりみたいだが、ぜひシリーズ化してほしい。

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2017-11-08

われらが、詩の伝道師・ぴっぽさんの詩イベント「ポエ・カフェ」が、100回を迎えるという。西荻ブックマークも今年100回。まだ16回にしかならない「中川フォーク・ジャンボリー」の裏方を務めているが、それでも大変で、100回は気の遠くなる数字だ。まずはぴっぽさんに拍手を贈りたい。よくやったなあ。100回記念はお食事付きのイベントになる由。すぐ満席になるだろう。http://blog.livedoor.jp/pipponpippon/

「くらきよりくらき道にぞ入ぬべきはるかにてらせ山の端の月」(和泉式部)。若き日の歌というが、やはり恋歌であろうか。現代短歌とみまがうべき、清新な感覚……って『折々のうた』の鑑賞を真似てみました。

「木は不幸ではない。冬の木は葉を落として素裸かもしれないけれど、不幸ではあるまい。そう言いきったかのようであった」(開高健「玩物喪志」)

ビレッジプレスから南陀楼綾繁さんの新刊『編む人 ちいさな本から生まれたもの』が出ます。個人誌、地域誌、ミニコミなどリトルプレスを「編む人」たち9人へのインタビュー集。竹熊健太郎村元武大竹昭子本間健彦、堀内「入谷コピー文庫」恭、山崎「谷根千」範子ほか。著者がいろんなことをよくわかっているため、そのことが相手にもよくわかるため、話者が心置きなく、はずんで語っていることが伝わってくる。聞き手になっている時でも、そこに著者の姿が感じられるのだ。南陀楼さんはインタビューの名手である。「雲のうえ」「四月と十月」の編集者として牧野伊三夫さんが登場。へえ、そうだったのか、と、わりあいお近づきになったのに、知らないこと多し。その牧野さんも同時期に『仕事場訪問』(港の人)が出ている。インタビュー集ではないが、取材した人々の息づかいを感じさせる著書である。

来週、その牧野さんと「雲のうえ」取材のため、北九州へ行きます。古本屋取材もできるといい。伊馬春部記念館のある「木屋瀬」へ行きたい。吉田松陰も立ち寄った。懐かしい宿場町

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