長野は本の街

昨日夜おそく帰宅。2日は信濃毎日の仕事で、善光寺周辺と町なかに、新しくできたブックカフェ3軒を取材。いずれも30過ぎの若者で、みんな楽しそうにやっている。刺激を受けました。某店など、二階建てのけっこう広い店舗つき一軒家を借りて、家賃は5万円。探せばもっと安い物件もあるという。うーん、一瞬、考えましたね。長野で古本屋をやろうかと。取材以外で古本屋の光風舍、話題の「団地堂」も見てきた。魔窟ぶりにぎょうてん。
取材したのは、「ひふみよ」、「遊歴書店」、「チャンネルブックス」。ブックカフェと言っても、三種三様で、それぞれ個性的。長野が、急に本まわりで沸騰してきました。
翌日は自由行動で、長野鉄道でのんびり須坂(すざか)へ。しかし、がらんとした寂しいさびれ町で、2時間いるのがやっとだった。そこで思い立って、長野へ引き返し、急きょ、軽井沢からしなの鉄道に乗り、追分コロニーさんを訪問する。軽井沢はやっぱり涼しい。ひさしぶりに斎藤夫妻とあれこれ喋る。隣接する追分の象徴ともいう「油屋旅館」を、ニューヨークのSOHOみたいな使い方で再生するプロジェクトを成功させるべく、追分コロニーが動いている。追分コロニーも、もう5年目だという。滞在3時間ほどだったが、いっぱいの緑に、小鳥の声、涼しい空気に、すっかりほどけてしまった。

第145回『芥川賞』候補作品

石田千『あめりかむら』(新潮2月号)
戌井昭人『ぴんぞろ』(群像6月号)
円城塔『これはペンです』(新潮1月号)
水原涼『甘露』(文學界6月号)
本谷有希子『ぬるい毒』(新潮3月号)
山崎ナオコーラ『ニキの屈辱』(文藝夏号)

第145回『直木賞』候補作品

池井戸潤下町ロケット』(小学館
島本理生『アンダスタンド・メイビー』(中央公論新社
高野和明『ジェノサイド』(角川書店
辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』(集英社
葉室麟恋しぐれ』(文藝春秋

石田千さんと山崎ナオコーラさんを応援しています。両者受賞だともっといい。