BS「城下町へ行こう!」犬山城(愛知)

http://www.bs-asahi.co.jp/jokamachi/
ピエール瀧が全国の城下町に行くBSの旅番組。「モヤさま」がパワーダウンしてる現在の癒しだ。
犬山城って本当に木曽川のそばに建っているんだな。なんか、川沿いの旅館みたいだ。現存天守最古の城との事。別名白帝城天守は本当に気持ち良さそう。大阪の梅田スカイビル屋上を連想。
明治4年廃藩置県犬山城は県の所有となったが、明治14年濃尾大地震で元の城主に返還、というか買取。平成までお殿様家系の個人所有というレア物件だったそうだ。現在は財団法人が所有。
犬山の鵜匠紹介場面で
「あっ、"美人すぎる鵜匠"だ」と勝手に思って、名前を検索したら本当にそう呼ばれていた。稲山琴美さん(鵜匠見習い)。
巡礼リンク Travellers' Talesさん。

ダークナイトライジング」を観る。つまらなかった。
平日初回のシネコン。1200円+駐輪代100円。
タイバニ火の鳥を合わせたアメリカご当地映画。日本でも反格差デモが盛り上がってたら臨場感を持って観れたのだろうなあ。
敵の部下が犯罪者というより、反格差デモの人のように思えてきてバットマン向きの事件では無いと思う。
最初の方は
「床ドンしても気づかれない程の豪邸だなー」とか
「なるほど。キャットウーマンが取引場所で相手に電話を使わせたのは指紋の問題か。誘拐をなすりつける気だ」
とか面白く追っていたのだが。
オチが日本映画かと思うほどひどかった。救いは警察のブレイクさんかな。表情よい。
ポスト「ダークナイト」としては、この間BSで観た「シャーロック」のテレビドラマの方が面白い。
感想リンク  honkyochinikkiさん また君か。@d.hatenaさん とりあえず、なんとなくさん
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アメリカご当地の雰囲気を知る上で参考になった、同時期読んでた本↓
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世紀の空売り 
「世紀の空売りマイケル・ルイス(図書館)を読む。面白い。
原題は"THE BIG SHORT"。ロングは株など価格上昇を願い長期保有する事。ショートは逆に空売りの立場。金融危機を予知し、世界の崩壊に賭けた人たちの実録もの。サブプライムCDS等。
複数の人物を追って事態を説明しているので、誰が誰だかわからないまま読み進めたが雰囲気は伝わった。とりあえずロングとショートだけ覚えた。
以下抜粋

頭にふと皮肉な問答が浮かんだ。収入増の望めない貧者に、金持ち気分を味わわせる妙薬は? 金利の低いローンを与えること。

アメリカ債権市場に対するアイズマンたちの姿勢が最終的に固まったのもラスベガス*1でのことだった。ダニエルが振り返る。「それは我々が『なんてことだ。こんなの信用貸しじゃない。でたらめなマルチ商法だ』と口に出した瞬間でした」。ラスベガスでは3人の胸にくすぶっていた疑問…この債券市場の連中は我々の知らない事を知っているのだろうか?…が鳴りをひそめてしまった。かわって湧いてきた疑問は、この連中をただクビにするだけでいいのか、それとも牢屋にぶち込むべきか、というものだった。
(略)
「数ではボンクラが詐欺師を上回っていましたが、詐欺師の方が身分は上でしたね」*2

「最後のカモ、みずほ証券」の小さな章タイトルで思わず笑ってしまった。まあ、格付けトリプルAなんだから騙されるよね。
発端はモーゲージ債(住宅ローン債)に投資しやすくなった仕組みを開発した事で、当初、モーゲージ債に投資家が二の足を踏んだのは以下の理由だった。
住宅ローンの借り手は満期になる前に繰り上げ返済*3を行う事ができ、投資家にとっては不安定要因だった。一番都合の悪い時にお金が戻ってくる。
以下解決策。
住宅ローンを集めて巨大なプールを作り、切り分けて、それぞれトランシュ*4と名付ける。
第1トランシュは貸し手に高い利率を与える代わりに、繰上げ返済の波を真っ先にかぶる事にする。
逆に最上階のトランシュは低い利率の代わりに、繰上げ返済の波をかぶらない(最後にかぶる)。
この応用がサブプライムローンになった。はじめの 1歩。
感想リンク ラディカルな經濟學さん
関連自己リンク 「バーナンキは正しかったか? FRBの真相」本感想
画像リンク デビルドエッグ

*1:年に1度の大規模な業界の懇親会がラスベガスで行われていた

*2:とはいえ「ぼくらは解釈を間違えていました。投資銀行はトリプルAのCDOを韓国の農協かどこかに売ったのだろうと、ずっと思っていたんです。ああやって、次々と自滅していくところを見て、そうじゃなかった事がわかりました。自分たちでかかえこんでいたんです」の頁もあり。

*3:借り換え含む

*4:ネットだとトランシュではなくてトランシェになってるな。この本の表記では確認したけどトランシュ。

イトーヨーカ堂とコアマガジン

・ヨーカ堂、正社員を半減 パート9割に  :日本経済新聞
.. 反応リンク: はてブ 城繁幸(コンサル社長)
・移籍の最大理由は不安定な雇用関係? コアマガジン→ワニマガジン大量移籍問題の真相(1/2) - 日刊サイゾー

(コアマガジンは)契約社員のままという優秀な編集者が何人もいたんです。対してワニマガジンは、コアマガジンよりも正社員になれるチャンスが多い。そのために、一緒になって移籍を決意したようです

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まず話題のヨーカ堂から補足。補足というか誤解されがちな事から。
正社員の首切りを実施する訳ではなく、

正社員の削減はグループ内の他社への転籍や、採用抑制によって実現し、希望退職は実施しない方針

との事。つまりヨーカ堂単体だと「人件費を100億円削減」だろうが、グループ全体だと数字がわからなくなってくる。増なのか減なのかもよくわからない。*1
が、大雑把に言えば「雇用の質」を落として「雇用」を増やすという戦略だろう。安く使って人を増やす。
「つまり失業かワープアか選べ、ということだろう。選択自体がクソだ」
と反発する意見もあろうが、景気が良ければ「雇用」も「雇用の質」も改善するだろうし、景気が悪ければ「雇用」も「雇用の質」も改悪する。一定の条件*2で「雇用」と「雇用の質」はバーターの関係、ゼロサム的な関係、こちらを立てればあちらが立たず…ならば、どう選択するか、という命題。
自分の結論を言えば、失業率が低い時は「雇用の質」を重視し、失業率が高い時は「雇用」を重視すべき。例えば失業率が高いなら派遣労働も認める等。
で、失業率の高低は均衡失業率*3と失業率の差、つまり需要不足失業率で考えるべき。今の日本の需要不足失業率は高くない。 よってワニマガジンが正しく、イトーヨーカ堂コアマガジンが間違っているという結論。
まあ、ヨーカ堂も一部のパートに3倍の時給を払う(雇用の質を上げる)などメリハリをつける計画なので一概には言えないが。……時給800円が2400円か。流通・小売の平均時給が1600円て社員の平均時給だよな。

*1:更に厳密にいうと「約2500人」が計画により増えるというが、この計画が無かった場合、つまり通常ならどれくらい人が増えていたのか減っていたのかも不明だ。

*2:ただ実際リフレ派などの言う不況下での「実質賃金(雇用の質)下げて雇用増」が機能するとは思っていない。不況下でそれをすると消費の紐を締めて不況が長引いてしまう。ヨーカ堂は業績悪化でリストラしているのではないから雇用増できる。雇用増が成立するのは業務が増える(増やす)見込みある時のみ。

*3:均衡失業率�霄ɺ骸唆販┐如△修旅颪任匹Δ靴討盻个討靴泙♦唆箸領┐箸いΔɒ把礇薀ぅ鵑亮唆販┐箸いΔ�