黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経の理想と自己責任。

 ただでさえ遅れがちなところで昨日はさぼってしまったので、21日の記事なども含まれていますが、エントリとしてとは22日分。

【主張】放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/206773/

 飼育されたトキが厳しい環境の中で生き延びられるか、という実験なのだから、甘やかしや同情はするな、安易な救済措置はとるな、と産経新聞が主張しています。さすが新自由主義徹底支持、自己責任徹底追及の産経新聞です。
 ところでまるっきり関係ない話として、この秋にフジサンケイグループの改編がありましたが、産業経済新聞社はフジメディアホールディングス傘下に入れてもらえなk(ry

対馬が危ない!】「立法措置が不可欠」議員視察で高まる機運 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/206722

 前日の議員団視察を解説した、もちろん宮本雅史編集委員の記事ですが、いやいやいや宮本さん。「国会議員の間にも強い危機感が現実味を帯び」って、あなたついこの前「国会議員低い領土意識 アンケート回答1割強*1って見出しの記事を書いたばかりじゃないですか。“国会議員”の定義がこの記事だけ、視察した11人のみを意味することになってしまっているんでしょうか。

【外交文書公開】核武装を「カード」にした佐藤首相の瀬戸際政策 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/206745

 このほど公開された外交文書で、佐藤栄作首相(冬至)が米国に対して、核の先制使用も含めて積極的に求める発言をしていたことが明らかになりました。いろいろと興味深い事実なわけですが、これを解説する産経新聞の記事も、たいへん興味深いものでした。「佐藤栄作首相が「瀬戸際政策」を貫ける、わが国では希有(けう)な政治指導者であったことを、あらためて印象付けた」と絶賛していますが、核武装をカードにした瀬戸際外交は、産経的には褒められるべきなのでしょう。「産経の理想の国は北朝鮮と揶揄される理由が、また一つ増えましたね。
 最後まで読んで、ああやっぱり、と思いました。野口裕之記者の署名があったのです。

【軍事情勢】平成の「武家諸法度」を撤廃せよ 野口裕之 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/206830

 野口記者といえば、22日付でこんな記事も書いています。江戸幕府が、武家諸法度で五千石以上の船の建造を禁じていたことを、幕末の黒船来航に合わせて解禁し、幕藩一致で海軍を創設しようとしたことに習え、と主張しています。大艦巨砲主義かよ、というのはともかく、鎖国時代には大船禁止が(幕府にとって)合理的な判断だったのであり、決して迷妄とは言えません。実際に、そのやり方で270年以上にわたって政権を保ち続けたのです。
 かつて自衛隊のF4EJが、近隣諸国への配慮として遠距離攻撃能力を外したことについて(いつの話だか)、「「脅威を与えない軍事力」はもはや「軍事力」と呼ぶに値しない」としていますが、他国を攻撃するための軍事力の脅威と、自国を防衛するための軍事力の脅威は、ほとんど別のものでしょう。やはり野口記者は、根っこのところで他国への攻撃を考えているとしか思えません。そしてそれは、少なくも現在の日本国の考え方と(おそらく世界的な軍事常識とも)、根本的に相容れないものなのです。

あびるん、ぼやく。

冬期賞与にみる朝日新聞の余裕!? - 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/841698

 20日付の阿比留瑠比記者のブログは、ほほえましい話題でした。花岡信昭氏と高山正之氏の退職金額が、そうですかそういう。これじゃしょうがないですね、資金集めパーティーだけやって(ry
 普通、阿比留氏ぐらいのネームバリューがあれば他社への転職も簡単なのでしょうが、産経以外が使ってくれるわけもなく、安月給を嘆くしかないんでしょうかね。このエントリは、データとして貴重でもあります(公開情報ですが)。

ご報告・なんとか1000万アクセスにたどり着きました - 国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/844255/

 ついでに、これは22日14時34分付。宇佐美彰彦記者のiza!ブログが1000万アクセスに達したことは翌日の11月14日に報じられましたが*2、45日遅れて阿比留記者のブログも到達したそうです。おめでとうございました。