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その先は永代橋  草森紳一をめぐるあれこれ このページをアンテナに追加 RSSフィード


「崩れた本の山の中から 草森紳一蔵書整理プロジェクト」に経過報告がされているように、
「もの書き」草森紳一の蔵書約3万冊は、2009年11月故郷の帯広大谷短期大学に寄贈されました。
このブログでは、以後の草森紳一関連ニュースをお伝えしていきます。
(「その先は永代橋」は、『東京人』1996年4月号から連載のタイトルより。写真 草森紳一)

崩れた本の山の中から 草森紳一蔵書整理プロジェクト

草森紳一ホームページ 白玉楼中の人

2018-07-15

草森紳一本は、消えた出版社ばかり?!

イライラ。
本屋が近くにないから。

早く読みたい雑誌があるのに、本屋がない。
近くにあった大きな本屋3軒はとっくになくなった。
古本屋もこの町には5〜6軒はあって、お散歩の楽しみだったのに、もうない。

乗り換えの渋谷駅B1のブックファーストは便利だったけれど、ここもなくなった。
ほんとうにイライラ。

駅から出て、街中の本屋に行かなくちゃあならないのは、暑さのせいで(本当は年齢のせい)いやなんですね。
で、エレベーターの乗り降りだけですむ目黒駅アトレ5階の有隣堂へ。
あった〜、一冊だけ残っていた!
売り切れだったら、イライラ再燃だったはず。ホッ。

読みたかったのはコレ。
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特集巻頭対談の、高崎俊夫VS坪内祐三「函入り本を出すと出版社は消える?」。

高崎さんから「『本の雑誌』8月号で、坪内祐三さんと対談しています。冬樹社荒地出版社薔薇十字社、書肆パトリア、リブロポート、そして話の特集、となつかしい名前が飛び交う楽しい対談になりました。草森紳一さんの名前も登場しますので、ぜひ」とメールをいただいたのだ。

「消えた出版社を探せ!」は、面白い企画ですよねえ。私は”草森紳一ほぼ全執筆記録”をほそぼそと作成中なんですが(果たして完成するのか??)、消えてしまった版元名の調査にお手上げですから。
小さな出版社ほど個性が強く、人(編集発行人)と本(著者)が運命を共にしていましたよね。
対談には、リアルタイムで知っているなつかしい出版社の名前が、これでもかっていうぐらいに出て来ます。だけど物足りない。6ページで、駆け足ですっ飛ばし、の感。もったいない。本の雑誌社さん、丸ごと1冊の単行本にしてください! 

他の特集記事「書店から見た出版社倒産」田口久美子、「書肆ユリイカの造本美」田中栞、「リブロポートとトレヴィル」永江朗等々も、興味深い。ぜひ本屋で手に取ってください。

2018-07-14

『明日の王 詩と評論』(あすのおう)の書評と、感想をご紹介。

暑い、暑い、と言っている間に7月も半ばです。西日本豪雨後の惨状が心を去りません。政治がひどいので、ますます憤激ですが、自分の頭が切れてしまったらマンガになります。心を洗うこと、楽しいことを思い浮かべつつ・・・
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愛敬浩一氏から「詩的現代」をご恵贈いただきました。書評部分をアップしても構いませんと許可をいただきましたので、UP! 

特集は、中野重治ですね。
ご注文の方は、〒370—2314 群馬県富岡市田篠1280-85「詩的現代の会供廚泙如D蟆500円です。

(その他の書評は、4月28日ブログ他にもあります)

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以前にいただいた、『草森紳一が、いた』にご執筆くださった田中亮氏からの心温まるお礼状もご紹介。もちろん許可をいただきました。

「(前略)「明日の王」詩と評論、たいへんおもしろく拝読いたしました。嵩文彦という詩人と草森さんが、実際は組んでいないのにがっぷり組んだ、親しみがあり緊張感のある、実際にやり取りしていないのに現場感のある、不思議な本だと思いました。外堀からじっくりと攻める草森さんらしいアプローチが懐かしく、身内ともいうべき嵩さんとの一体感が私にとっては珍しく、新鮮でした。
もう、十年ですか。10年ですね。
私にとっての草森さんは、何といってもサマーベッドの上で毛布に絡まり「ワワァァ」なんてもがいていて、手助けして起こしたら「タバコ買ってくる」といってプイと出かけて行った、原稿執筆時の一コマです。いろいろなことを勉強させていただき、本当に「オモロイ」時間を過ごさせていただきました。懐かしいです。
昨年のちょうどこの時期(3月10日)、会社が破産し、フリーの編集となりました。幸いに、いくつかの仕事をいただき、しばらくは何とかなるかなあ、という感じです。もし草森さんに会えたなら、去年は「いいじゃないか」なんてフフッと笑ってくれたことでしょう。今なら「ほ〜ら、よかったじゃないか」と、やはりフフッと笑ってくれるでしょう。
そんなことを思いつつ、読ませていただきました。久しぶりに草森さんに接し、嬉しく懐かしく、ありがとうございます。(後略)」

いろいろありますよねえ。皆さん、負けずに元気でやってまいりましょう!!

2018-07-12

草森紳一の書庫、任梟盧が大きく紹介されました!

ご報告が遅くなりました。6月3日付の十勝毎日新聞、全8段です。すばらしい!!

しかし、この異常気象、とくに豪雨が心配でたまりません・・・

専門家に徹底的にチェックしていただき、改修工事をするとなると、いくらくらいかかるでしょうか・・・草森紳一が亡くなってからちょうど10年。うなりっぱなしです。

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2018-07-11

北海道の「草森通信」7号が届きました!

このところひどい政治・社会状況が続いていますが、自然の猛威もひどく言葉もありません。西日本各地の豪雨で被災された皆様方に心よりお見舞い申し上げます。

北海道の十勝も豪雨、猛暑と厳しい天候らしく心配していたのですが、いつもどうり「草森通信」7号が届き、心が明るくなりました。

「草森蔵書整理プロジェクト十勝」の皆さん、お送りくださった高山さん、帯広大谷短大の吉田先生、ありがとうございます! 「兄紳一について」は、今回は兄と映画。

おや、今回は新入りの原稿が!などといつも楽しみです。

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2018-04-28

『明日の王 詩と評論』の書評出ました!

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『明日の王 詩と評論』草森紳一・嵩文彦共著(未知谷刊)の書評が相次いで出ましたので、以前の分も合わせてご紹介いたします!
ゴールデンウィークのお休みにぜひご一読を!!

北海道新聞 4月8日付f:id:s-kusamori:20180428142352j:image

十勝毎日新聞 4月11日付
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毎日新聞 2月11日付
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「ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ」2月4日
http://abecasio.blog108.fc2.com/blog-entry-2767.html#comment3512 

その他の紹介記事や書評などお気づきの方はぜひお教えいただければ幸いです。

2018-04-16

「蔵書整理トーク」3月30日付ブログの続きです

雪の日のトークからまだ1か月も経たないのに、
桜の季節へ、新緑の季節へとせわしなく時が過ぎていきます。

前回3月30日付けブログで、草森紳一の蔵書整理は200万ほどで済みましたと書いてから、10年前のいろいろなことを思い出しました。
もともと200万の予算があって、それを頼みに作業を始めたわけではありません。私たちにとってはとても大きな金額です。
草森さんは突然に亡くなったので、葬儀、家族との事務的なこと、お墓のことなど想像もしなかった現実が矢継ぎ早に押し寄せてきました。

そんな時、草森さんの友人たちに真っ先に聞かれたのが、「蔵書をどうするのか」ということでした。
草森さんの親友は、「俺がトラック呼んで全部捨ててやるよ。大鉈を振るわなきゃあ、マンションの家賃が大変だ」
別の古い友人は、「草森の残したものは、紙一枚だって捨てたらいけない。お付き合いのあった出版社の倉庫に保管してもらったらどうなの?」
またほかの友人は、「貴重な本があるはずだから寄贈先を探して買ってもらえばいい」などなど。

様々な意見がありましたが、歩くことさえままならない瓦礫の山のような部屋の入り口で呻吟するばかり……。

一体どんな本が、何冊あるのかさえ分からないのです。息子さんが古本屋に勤めていたので、彼に委ねてしまいたいところでしたが、自前の保管場所がなければ到底無理との返事。結局、「まずは蔵書整理をしよう、それで全部が無理なら大事な本だけでも寄贈先を探そう、できれば買ってもらいたい」という結論に至ったのです。

当時、書籍のデジタル化が話題になり始めていました。私自身は、草森紳一という物書きが膨大な本の中で亡くなったことは、時代のターニングポイントを象徴する出来事のようにも思え、書き込みや傍線など手の痕跡が多く残る「書物」という実体を絶対に残さねばと思ったのです。
冊数が分からず、費用がいくらかかるのかもわからず、寄贈先の目あてもなく、何もかも予測不可能な状態からのスタートでした。

門前仲町のマンションから蔵書の引っ越しをしたのは、亡くなってから3か月後。紫陽花が美しい季節でした。
広い倉庫を借りられたことや担当編集者の方々の協力があったことなど、蔵書整理が前向きに動き出したことは本当にありがたいことでした。
この頃、草森さんの古い友人のプロデューサーの方から「草森本による草森紳一展覧会」の企画のお話や、ボランティアの知人からは新設の図書館か地方美術館でのユニークな本の展覧会の打診などが来ていましたので、蔵書整理の経費がまかなえればうれしいナ!と期待もしていたのですが、「膨大な蔵書」というイメージのみが先走っていたのか、実現には至りませんでした。

私自身は、ちょうどこの頃、翻訳書が出たばかりのアルベルト・マングェルの『図書館 愛書家の楽園』(白水社)を読んで、マングェルを招聘して任梟盧にも案内して「本と人」についてのイベントができないだろうか、任梟盧も保存していきたいと無謀にも考えたりしたのですが(夢想ですね!)、遠距離介護の日々のうちにあっという間に年月が経ってしまいました。

もし、蔵書の持ち主である草森さん自身が存命中に整理をできていたら、自前の保管場所があったなら、費用はあまりかからなかったことでしょう。
でも、皆さんが心配した古本屋からの借金はほとんどありませんでしたので、良しとしなければなりません。それに息子も娘も反対をせず同じ意見だったのですから、本当に良し!でした。

2008年の急逝から10年を経て、やれたこと、やれなかったこと、いろいろ考えますが、200万の出費より、蔵書整理という活動で得た不思議な日々と友人たちが、なにより大きな宝物になったと思っています。

写真は、2008年蔵書整理の日々。休憩時間のおしゃべり。プロデュサーがリサーチに。ジャンル別の段ボール箱など。

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2018-03-30

3月21日B&Bトーク当日、東京・下北沢は雪でした!

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早いものでB&Bのトーク「物書きにとっての蔵書と家族 『本で床は抜けるのか』文庫版刊行記念」http://bookandbeer.com/event/20180321_hon-nuke/から一週間余り。
3月21日春分の日は、朝起きると雪。世田谷は気温2度で、夕方には雪が雨に変わり、猛烈に寒い一日でした。そんなお天気の中、30名ほどだったでしょうか……足を運んでくださった方々に感謝です。
公の場で草森紳一について話すのは初めて(北海道は別ですが)。仲俣暁生さんが「昨日は草森さんの命日だったんですね」の一言で、一気に10年前の記憶がよみがえり「いえ、本当の命日は19日らしく……」と余計な話をしてしまいました。
その後、西牟田靖さんの『本で床は抜けるのか』の発端から文庫版出版に至るまでのこと、取材で出会った個性的な人たちや、蔵書問題の直撃を受けた著者自身の顛末など…本と人との間の隠れたドラマが見え隠れする、興味のつきない話がありました。

後半は、草森蔵書プロジェクトの話。
クラウドファンディングで寄付を募るとしたら、500万あれば大丈夫ですか?」と聞かれましたが、うなってしまい応えることができませんでした。
60年代以後の貴重な現代演劇ポスターの収集を続け、海外展示の実績も持つポスターハリスカンパニーが、去年の夏、保存のための支援金150万をクラウドファンディングで集めようとしてダメだったことを思い出したからです。
いま落ち着いて考えると……三万冊の蔵書に対し300万くらいあれば安心でしょうか……
大雑把に、運送費と整理人件費100万、倉庫代(家賃)100万、目録入力代等100万――と考えて。
草森蔵書の場合、運送代と倉庫代がかさみましたが、人件費はほとんどかからなかったのと、寄贈先が1年後には決まったため200万程度ですみました。
何より大切なのは、中心になって働ける人、3人(〜6人)。無償で協力を惜しまず、根気があってあきらめず、多少は専門的知識のある人が必須です。
草森蔵書のボランティアの人数は、週末2日の実働で、蔵書整理(2008年6月〜8月)のべ約200名、目録入力(9月末〜2009年4月末)のべ300名ほど。
草森さんの急逝で、編集者と遺族の気持ちが一つになり実現した特殊なプロジェクトだったと言えるでしょう。

西牟田さんは本と家族について、仲俣さんは蔵書の課題や作家草森について、私自身は青春映画にでもなりそうな蔵書整理の日々について、語りたいことが沢山あったと思うのですが、あっという間に2時間が過ぎて時間切れでした。

終了後にいただいた参加者の言葉が印象に残っています。
「草森さんの蔵書の分類、夢、穴、橋などがあっておもしろいですね。図書館の分類法とは別の良い方法はないかと考えているので参考になります」(大学で図書館・情報学を教える女性)
「草森本を全冊そろえました。でも、阿倍仲麻呂(『夢に帰る』)だけはどうしても見つかりません。僕は草森紳一と久生十欄の二人が一番好きです」(30代?の大阪の青年)
また元東京創元社の伝説的編集者でミステリ界の功労者、戸川安宣氏がのぞいてくださったことは大変光栄でした。6万冊の蔵書の目録を自力で作成し、成蹊大学に寄贈なさったいきさつは、大著『ぼくのミステリ・クロ二クル』(国書刊行会)に書かれています。紀田順一郎氏の『蔵書一代』(松籟社)と共に大事な本です。

本は資料であると同時に、読む人の心に寄り添う大切な師であり友のようなもの。魂を形成してくれるものですね。
デジタル化が進み本の形態が変容していくにせよ、本を書く人はなくならないし、読む人もなくならないだろうと思います。
仲俣さん、西牟田さん、脱線気味の私をうまくリードしてくださってありがとうございました。
『本で床は抜けるのか』(中公文庫)売れますように!

2018-03-16

ブックカフェB&Bで「草森蔵書整理プロジェクト」などのトーク!

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「Webマガジン航」で連載時から大きな反響を呼び、単行本化(本の雑誌社)された
『本で床は抜けるのか』が中公文庫になります。(写真は見本、出版は3月23日頃の予定)
web→単行本→文庫と着実に読者層を広げているのは、今まさに紙の本と私たちの付き合い方、本の存在が問われているからでしょう。
その文庫版出版を祝うクロストークが下北沢のB&Bで開催されます。草森紳一没後10年のご縁も感じトークに参加します。著者の西牟田靖さん、プロデューサー的役割を果たされた編集者・文芸評論家仲俣暁生さんと一緒に、草森蔵書整理から物書きと蔵書の悩ましい話題まで、面白くなりそうです。

3月21日(祭)7時〜9時です。ぜひご参加ください。

詳細は、B&Bの下記サイトをご確認ください。
http://bookandbeer.com/event/20180321_hon-nuke/


本屋B&B (株式会社レーベン)
http://bookandbeer.com
〒155−0031東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F
TEL 0364508272
FAX 02046641622

2018-03-12

ミモザの花を胸の中に―

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もう3年前になるのですね……2015年3月22日のブログに、「ミモザの花を森茉莉さんに」と題してブログを書きました。近所の遊歩道近くに立つミモザの木がすばらしく美しかったからです。以来、花が咲く前から枝ぶりを見るのが楽しみになりました。
今年は風邪気味だったので、つい忘れていたのです。そして今日!なんと!ミモザの木が消えてしまっていました。
どこに行ったのでしょうか。伐採されたのか、誰かが抜いていったのでしょうか・・・

3月には大切な人の命日がたくさんありますね。私のミモザも加わるとは・・・

3年前の写真をアップします。あのミモザの豪奢な金色を胸に、明日もガンバロ。

2018-03-10

蔵書と映画について、筆者の魂が伝わる名著2冊

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『蔵書一代 なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(松籟社)は、去年7月に出版されて話題になったのでご存知の方も多いと思います。著者、紀田順一郎氏は、草森紳一が慶応大学時代に所属していた推理小説同好会の先輩。卒業後、商事会社に就職なさったものの、当時まだまだ日本には紹介されていなかったミステリ、幻想怪奇文学、SFの分野に関心を深め、30歳でフリーランスの物書きに。
以後、増殖し続ける蔵書の保管に苦慮しつつ、とうとう蔵書を手放すことになったいきさつとその背景にある社会の変化、それらとともに戦時下に蔵書を守った人々などについても丹念に書かれています。
80歳になった紀田さんが蔵書処分を断行した日を描いた「序章 永訣の朝」は、胸を締め付けられ涙があふれます。

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『祝祭の日々 私の映画アトランダム』(国書刊行会)は今年2月に刊行されたばかり。清流出版のHPで長く連載された人気コラムでした。このコラムを初めて読んだとき、「エッ、この書き手は誰?」「60年代(から)の物書き?」と思いました。60年代以降の映画はもとより音楽や文学など時代背景がまるで目撃したかのように描かれ、その渦中にいた伝説的な人たちとの交友も生き生きと語られていて、久しぶりに懐かしくタイムトリップの気分で興奮したのです。
著者の高崎俊夫氏は、名編集者、名ライターとしてキャリアのある方で、私の想像よりぐっと若い方でした。
「映画館の中で映画を見る」時代と人と映画そのものにオマージュを捧げた名著です。

この『蔵書一代』と『祝祭の日々』の文中に、草森紳一が登場しています。ぜひ探してみてください!