通算4回目となる「ニセ科学を斬る!」 17編ものコンテンツはどれも切れ味抜群です!, 2017/2/27
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生命の香り
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レビュー対象商品: Rikatan (理科の探検) 2017年 4月号 (雑誌)
だんだん円熟味を増してきたような気がします(笑)。
相変わらず値段が高いですが、みんなで買って支えましょう。
以下の17編のニセ科学を滅多切りにするコンテンツが掲載されています。
タイトルだけでも読みたくなるものばかり…一つ一つのコンテンツが信頼のおける人物に寄稿して頂いています。
①超常現象と疑似科学の心理学 中高生調査データから
→この副題にはやられました!そのデータだけでも値段分の価値があるかも!
②『反オカルト論』の反響 現代社会における「非論理・反科学・無責任」
→ちょっと論が広すぎるかも…前半は vs幸福の科学 です、今話題沸騰中!
③放射能とニセ科学
→著者は菊池誠氏、もうこの人の文章と言うだけでも安心して読めます!
④メディアを賑わす「地震予知」のニセ科学
→賑わしているのでしょうか…でも不安を煽ることに関しては一番罪深いのがこれでしょう…
⑤天然・自然 vs 人工・合成 −単純化することの危険を考えるー
→!良いですね、この切り口はもっともっと増えてほしいです。「天然」信仰はちょっと怖いので
⑥週刊誌の健康・医療記事はどこまで信用できるのか?
→確かに罪深いとは思いますが…これは表現の自由との争いかな…
⑦なぜ、このようながん治療法を信じてしまったのか
→編集長左巻氏による寄稿……この「なぜ信じてしまうのか」については…科学者や医者の責任も大きかな
⑧酵素、発酵、酵母・ごっちゃになってません?安全でおいしい食生活のためにだまされてはいけないこと
→この切り口は新しい!ですがまだまだ被害は大きくないように思うので、緊急性は低いかな
⑨インチキ?それとも広告範囲? 化粧品の怪しいうたいもんくを検証する
→分かるんだけど…化粧品に多機能を求める人はこの雑誌を買わないかな…
⑩幽霊の科学性をあえて評定する 疑似科学評定サイトの試みから
→ご自身の運営する疑似科学評定サイトの宣伝になってるけど、まあ読みやすいので良い記事です
⑪EMは水質を浄化できるか
→できません! 善意とニセ科学の結びつきをどう攻略するのか!
⑫「縦波の重力波」とは一体何か? ~関英男氏の独自理論を探る〜
→一番面白かった(笑) 一体何か?と言われても分かるかって!(笑) この縦波の重力波面白すぎる概念です
⑬行政や教育現場に忍び寄るニセ科学
→一転、かなりまじめに考えなければならない大問題! 確かに教育現場にはニセ科学は浸透しています!
⑭消費者問題としての「ニセ科学」
→そうなんですよね…消費されるるから供給されるんですよね…
⑮マルチ商法とニセ科学の親和性について
→まあそうですよね、マルチ商法で売るためには根拠をでっちあげないといけないから…ニセ科学しか出てきませんよね
⑯住民と行政を惑わした「ほたるの光」 板橋区ホタル生態環境館を舞台にしたニセ科学事件
→知らなかった…もう何でもありですねニセ科学って
⑰科学/非科学/ニセ科学 境界付近の落とし穴の魅力
→サブタイトルが秀逸です。そうですよね、魅力があるから信じる人がいるんですよね
どうですか?
1つでの読みたくなったら買いだと思いますよ。
高いけど、、価値はある。