高3母、殺人容疑で立件へ 神戸の乳児死体遺棄事件
神戸市北区の市道側溝で乳児の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された私立高校3年の女子生徒(18)=同市北区=が、兵庫県警の調べに対し「産声を上げたが、しばらくすると動かなくなった」と供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、乳児は生後数時間生きており、放置すれば死亡することを生徒が認識していたとみて、殺人容疑で立件する方針。
捜査関係者によると、乳児は身長約46センチ、体重約2000グラムの男児。生徒は同市北区の量販店のトイレで7月13日に出産し、へその緒は手でちぎったとみられる。その後、ひざ掛けで乳児をくるみ自宅へ連れ帰り、数日後に遺棄した。
遺体は7月26日に発見され、司法解剖の結果、死因は不明だった。
生徒は「家族や学校に相談できず処置に困った。子どもを育てる自信はなかった」とも供述。取り調べには素直に応じているという。
万能細胞の「死の舞」発見 再生医療に貢献、理研
細胞死が起きるため培養が難しいヒトの胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)が、死ぬ前に「死の舞」という独特の激しい動きを示すことを理化学研究所(神戸市)のチームが発見、その仕組みを明らかにし、6日付の米科学誌セル・ステム・セルに発表した。
理研の笹井芳樹グループディレクターは「死の舞が起きないようにすれば培養効率を上げられ、神経や網膜の細胞を再生させる医療への応用に貢献できる。安全性向上にも役立つ」としている。
あらゆる組織の細胞になることができるヒトのES細胞やiPS細胞などの万能細胞はストレスに弱く、1細胞ずつばらばらに培養すると99%の細胞が死に、臨床応用への障壁になっている。
チームは万能細胞が死ぬ前に、数時間にわたって水ぶくれのような構造ができたり消えたりした後に破裂する死の舞を発見。マウスの万能細胞ではこれが起こらず、霊長類に特有の動きだった。
死の舞の際、細胞の運動や形を調節するミオシンというタンパク質が過剰に働いていた。ミオシンを抑える薬剤を加えて培養すると、死の舞が起こらなかった。
サラエボの生活
「大きな砲弾が落ちてきて……。砲弾が落ちるっていうことがどういうことなのか、話を聞いただけではわからないと思うわ。あなたにもわからないと思う。……バラバラにされた人体。ほんとうに凄惨だった。自分の目が信じられないくらい。戦争中に気が狂ってしまった人もいるわ。
最初の冬が一番苦しかった。マイナス17度にもなったのに、薪もなければ、ストーブもなかったのよ。部屋の中でもコップの水が凍ってしまって飲めないの。私は一か月の間、手も顔も洗うことができなかった……」
【『失われた思春期 祖国を追われた子どもたち』堅達京子〈げんだつ・きょうこ〉(径書房、1994年)】
失われた思春期 祖国を追われた子どもたち