フィギュアとスクリャービンとコダーイと


12/23、24、26と放送された全日本フィギュア選手権を見てから、羽生結弦選手の演技ばかり見てる日々でございますw


(こっちは全日本じゃなくてグランプリファイナルの演技。最後のホームアローン顔がwwwwww )


「まーた始まったよこの人のショタ嗜好が・・・!pgr」と思われるでしょうが(そしてそれを全否定はしないがw)、スポーツの種類は問わず、しなやかな肢体を使った/柔軟で軽く/エモーショナルな動きをする人が好きなんだよね。


加えて、羽生選手の今季のプログラム「ロミオ+ジュリエット」はバズ・ラーマン版で、これまた一時どハマリした映画(ひょろっとして胸板うす〜い美青年だった頃のディカプリオは、破滅的ラストに突っ走る躍動感あふれるロミオそのもの!)。

年齢的にもいまの羽生選手にピッタリだし、いつも最後のトリプルサルコウが失敗しちゃう点まで含めて、よくぞこの選曲、振り付けにして下さった!と思わずにはいられない。


衣装もかなり好きだし、プログラムとしてはロミジュリの印象のほうが強いけど、ショートプログラムで滑ってるスクリャービン「12のエチュード(練習曲) 12.嬰ニ短調「悲愴」作品8」がよくて、最近よく聴いてる。

・・・クラシックには詳しくないので、スクリャービンという作曲家を知らないくらいだったんですがw


ホロヴィッツの演奏・新旧


作曲者本人であるスクリャービン自身の演奏


スラブ系というか、民族音楽的な流れで思い出したのがコダーイ。最近ご無沙汰だったけど昔やたら気に入ってよく聴いていた。といっても、これまた詳しくないので「無伴奏チェロソナタ」しか知らないのだけれど。


バイオリンじゃなくてチェロの響きが、もう少し大人になったら羽生選手には似合う気がする。ちょっと振り付けしにくそうだけど、いつかやってくれないかな。


Twitterでフォローしてる格闘技系の人の中には、フィギュアスケートなんてどこが面白い!?とツイートしてる人もいた。でもさ、格闘技もフィギュアも、求められる身体能力は変わらないよね。


羽生選手が滑走前によくやる仕草(胸の前で十字を切る)、あれクリスチャンなのかと思ってたらそうじゃなくて「身体の軸がぶれませんように」、というおまじないらしい。

体幹がしっかりしててぶれなくて、その分手足がフリーに動くことでいい結果が残せるというのは、柔術フィギュアスケートも(そして他の多くのスポーツも)同じだろう。羽生選手の特徴である柔軟性だって、どんなスポーツにも不可欠な要素だ。


フリースケーティングで滑る4分半、特にステップの部分を見てると、自分の柔術には絶対に欠けてる展開の速さをまざまざと見せつけられる。

私が試合やスパーで全然いいとこナシなのは、抑えこまれる前に体勢を変えられないからだし、一度そうなるとなかなか逃げられないから。
力に頼らない柔術をやりたかったら、3分間なり5分間なり「動き続けること」が必要なんだ。でも、柔軟性もないし反射神経も鈍いし、どっちもこれから飛躍的に伸びるとも思えず・・・orz


フィギュアスケートは見た目の美しさもあるけど、あくまで基礎的な身体能力の裏打ちがあってこその美で。
同様に柔術も、上手い人のムーヴは本当にきれいなんだよなあ。ダンスみたいっていうか。


いまからフィギュアはとても無理だけど、せめて柔術はもうちょっと美しい動きに近づけたらいいんだけど・・・とか言ってるだけじゃなくて、最近ご無沙汰な練習に顔を出さないと、でございます(^_^;)

きっとうまいと思うんだけど・・・!


羽生結弦選手の動画漁りをしてたら、ニコニコ動画でグランプリファイナルの海外放送で、字幕付き版を見つけた。
イギリス、イタリア、ロシア等比較的評判いい中で、おフランス版はかなり辛口w

D


「(手を上げて天を仰ぐ)同じ仕草が多すぎて演技がジュニアっぽい」と、実際に手を挙げる回数を数えたところは嫌味だなあと思ったけど、でも言われてみれば確かに腐女子ウケっぽいっちゃー、ぽい・・・よね。

それでもいまが旬、私はこのロミオの演技、大好き♪


ただ、嫌味なだけじゃなくて技術面がしっかりしてることはちゃんと評価してくれてたし、「冒頭から中盤はダンスダンスしすぎ」「(ジャンプとスピン等の)構成が単調。コーチが振り付けまでするのは選手にとっては楽だけど、専用の振付師を頼んだらもっとよくなるのでは?」という点は、かなりいい指摘なんじゃないだろうか?
喘息持ちであることにも触れてたし、ちゃんと羽生選手を見て解説してくれてるように思えた。


「(羽生選手に限らず)若手男子のプログラム構成を見ていると、男子と女子の差がなくなってきつつあるように思う」なんて指摘は、日本の解説では絶対出てこない類のものだよね。フランス解説、面白いw


ちなみに、嫌味じゃない方の解説者の一人、アルバン・プレオベールはなんと、フィギュアスケーターでありながら柔道赤帯だそうな。

羽生選手、柔術やらないかな〜?多分、かなりうまくこなせる気がする・・・!(超アリエナイッティな展開w)