情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

1980年の週刊マーガレットはこんな感じ その3 自社広告と余談


 ということで、前回*1、前々回*2に続き1980年の週刊マーガレットより自社広告など。
 余談として、1980年に男性に対して「タン」(「たん」)を使っていた例。


 一応、分かる範囲でISBN/ASINリンク。ものによっては登録自体無いかも。
 読むだけなら品揃えの良い漫画喫茶とかに行った方が早いし安いかも、ですが。


 画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用)。開いた先で画像をクリックするか、「元画像」リンクでさらに大きい画像が開きます(縦800ピクセル)。
 

りぼん 1980年3月号


 価格表記なし。
 現役雑誌です。結構手に入る作品が多いな。
 ふろくが色々とってのはこの頃も同じですね。


 週刊マーガレット1980年09号 りぼん広告


豪華主義4大ふろく

  1. 太刀掛秀子のアルバム付きサインノート
  2. 陸奥A子の雛ちゃんミニ・クラッチバッグ
  3. 田渕由美子おとめちっくイラスト・ポエム集
  4. 佐藤真樹のち〜ず&修ブックカバー

月刊セブンティーン

 価格表記なし。今の後のヤングユーの前身ですね。
 現役商品なのはオルフェウスだけかな。


 週刊マーガレット1980年12号 月刊セブンティーン広告


小学六年生、小学五年生、小学四年生


 価格表記なし。当然現役雑誌です。
 週刊マーガレットの読者年齢がどのくらいだったのかという話ですが、記事ページを見ると、小学生から高校生まで結構幅広かったんじゃないのかな、というところ。なのでこれも不自然ではありません。
 イラストは今一謎ですが・・・。


 週刊マーガレット1980年12号 学年誌広告

  • 小学六年生
    • 999・ヤマト・ドラえもん わくわくアニメポスター
    • ずっこけ卒業試験
    • 卒業・進学お祝いプレゼント
    • ラブリーひなまつり
    • 特別読み切り4大まんが
  • 小学五年生
    • 全員に当たる! 進級お祝い大懸賞
    • 秀樹・ピンク・郁恵*19…ヤングアイドルにショーガキのいじわる質問
    • 手作りおひなさ豪華9大連載まんが*20
  • 小学四年生
    • 最新ベストヒット曲集
    • レディーの身だしなみテスト
    • マスコット手芸&カタログ
    • 全員に当たる 進級お祝い大懸賞

ぶ〜け 1980年4月号

 320円。すでに休刊。*21
 ぶ「ー」け、ぶ「〜」けのどっちが正しいんでしょうか。
 花ぶらんこゆれて…195ページ!


 週刊マーガレット1980年12号 ぶ〜け広告
 

  • けんしょうはキャンパスファッション大特集
  • ぶ〜け名物・実用シールは立原あゆみタン!

 ここです、ポイント。「立原あゆみタン」



 以下は漫画関連じゃないのでざっくり

集英社の本


 特に少女向けってわけでもない。それは下の文庫も同じ。


 週刊マーガレット1980年12号 書籍広告


集英社文庫

 コバルトシリーズなどでなく普通に集英社文庫
 何でだろうか?


 週刊マーガレット1980年12号 文庫広告

こどものための世界名作童話


 まあ、こういうものです。
 定価各480円。


 週刊マーガレット1980年12号  童話広告


「タン」表記に関して


 ぶ〜けの広告より拡大。
 週刊マーガレット1980年12号 ぶ〜け広告拡大

 立原あゆみ「タン」とタン付け。


 ご存知のように立原あゆみは男性で、現在連載中の作品の題材は、任侠*36・任侠*37・警官*38というリリカルのリの字も無いような漫画家です。
 しかし、デビュー当初は少女漫画を中心に活躍しておりました。


 関連記事>立原あゆみはこんな絵を描いていた - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


 そして、立原あゆみは当時男性だったことを明かしては居なかったようなんですね。


 1978年のデラックスマーガレット春の号*39に掲載された「のらねこ教室V-イチクミが泣いたよ-」における作者コメントと似顔絵を見ると


 別冊マーガレット1978年春号 立原あゆみ似顔絵 別冊マーガレット1978年春号 立原あゆみコメント


猫の本、猫の絵アクセサリー、猫のぬいぐるみなど、猫コレクションをしているの。(あゆみ)


 とまあ、誤解されてもしょうがないようなことを書いてたわけです。*40
 編集は間違いなく知っていたとはいえ、読者からすれば不自然に感じることは無かったのかもしれません。


 男性に使われている例ではあっても、そうとは意識されていなかった、といったところでしょうか。
 やはり、「たん」「タン」は基本的に女性に用いるものなんでしょうかね。
 

 これまでに判明しているのは、赤塚不二夫のギャグ「ホッカイローのケーコターン」、藤桂子などから、アイドルに対する愛称などとして使用されてはいたものの基本的に女性が対象で、ジョージ秋山の「コンピューたん」が人間以外に対する「萌え擬人化」の最初例と思われる、というくらいになっています。
 まだまだ具体例捜索中。


※当ブログのこれまでの「たん」関連記事。

※当ブログの関連記事

 去年の記事まとめ内の「古雑誌」関連など:http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20061231
 過去記事一覧を[古雑誌]で検索:http://d.hatena.ne.jp/./soorce/archive?word=%2a%5b%b8%c5%bb%a8%bb%ef%5d




#記事等に関して等はまた今度。

*1:1980年の週刊マーガレットはこんな感じ その2 他社広告 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

*2:1980年の週刊マーガレットはこんな感じ その1 基礎データとピンナップ - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

*3:これは収録されてる文庫版の自薦集。基の版はISBN:4088532074 だけど絶版なんで(AmazonのUSEDは値段付け間違いか?)

*4:筆者の初連載作品

*5:これも基のは絶版。セットがバラより安いってのも間抜けな感じなASIN:B00007C8M0

*6:これも文庫。「みさと」じゃなくて「ミリ」ね

*7:これも文庫。

*8:これは絶版か。続編で「ほほえんで散歩道」ってのがあった

*9:これも絶版。この作者はどこへ・・・?

*10:これも絶版。単行本の表題は「ちょっとおとぎ話」。ごく初期の読みきりか

*11:あれ、文庫化されてないんだ?これは出して欲しいなあ。しかし、同棲とアルマイトの因果感覚って今の若い子には分からんのではなかろうか。ってセット高いな。ASIN:B00007C7FD

*12:大ヒット作品だけに文庫でも新書でも簡単に買える。マーガレットコミック版でもそんなプレミアではないし。>ASIN:B00007CEDU

*13:絶版。これは作者の名前も最近聞かないなあ。

*14:これもいきなり文庫で出た作品。1990年に合本版(ISBN:4088550439)が出てるみたいだけどそれも絶版か

*15:謎。歴史上の実在の人物と同名ってもう判別しようが無い。ISBN:4088541251

*16:不明。ISBN:4088541820行本が見当たらない

*17:単行本未収録?今も現役で描いてらっしゃいます

*18:1995年に同名の作者の本があるけど、十年近く空白があるなあ。ISBN:4795294119

*19:西城秀樹ピンクレディー、榊原郁恵か?

*20:あさりちゃんのカットあり

*21:2000年

*22:これは文庫版。読んだことが無いのなら一度は読んてほしい傑作。

*23:絶版。表記としては「星川あゆみ」が正しい?

*24:不明。単行本も出てない

*25:絶版。作者は普通に現役。HP>http://homepage.mac.com/kazugotou/

*26:この人の作品もあれだ、その、スピリチュアルな作風ですよねー

*27:レディコミ系で90年代までは描いてたみたいですが・・・

*28:作者自体不明

*29:絵は無くて、左上枠内に「超人気連載青になれ!がもり上がってマス!」の記述。後になって高校編も描かれました

*30:絶版、古書のみ。高いんで図書館とかの方が良さげ。TVドラマ化されて当時結構ヒットした作品

*31:これは文庫。これもTVでなんかやってたのか

*32:これもドラマ化作品。でも、筆者は芸能関連のエッセイとかの方が有名かも。桂米朝の師匠正岡容(といっても落語の師匠ではない。でも師匠と弟子というに足る関係なんですが)を書いた ISBN:4163343105 など

*33:これは、現在手に入るISBN:4759304223 などが良いかも。

*34:これは山藤章二の絵が付いてるけど、夕刊フジのシリーズだっけ?

*35:ポセイドン・アドベンチャー(ポール・ギャリコの小説か映画。今は「ポセイドン」になってるISBN:4150411166 )知らないと駄洒落だとも分からないのか。

*36:ヤングチャンピオン「仁義S」ISBN:425314991X

*37:プレイコミック「極道の食卓」ISBN:4253250610

*38:漫画ゴラク「ポリ公」ISBN:4537105410

*39:表紙はこんなん>別冊マーガレット1978年春号 表紙

*40:最近のヤングチャンピオンの巻末コメントとは大違いですね、ホント。「笑えよ」とか言いそうに無い。

読んだ本

  1. 隔週ビジネスジャンプ
  • BJ
    • 新連載。これは本物のお医者さんの意見を聞きたいところ。産科医がどんどん投げ出してる、みたいな話もあることだし>Dr.検事モロハシ@能田茂
    • 巻等袋とじ。そういうオチか。開かないと全然違う意味に見えるのね>セイギのトビラ@山口譲司