立山黒部アルペンルート

一昨日・昨日の椎名へきる名阪公演も終わり、本日は普通の月曜日で出社・・のはずですが、せっかく大阪まで足を伸ばしているので有給休暇を使って夏休み旅行に当てることにしました。就寝前に、立山黒部アルペンルートのオフィシャルサイトから印刷した各乗り物の時刻表とにらめっこしながら、かなり綿密な移動計画を考えました。なんせ、通常なら「余裕を持って6〜8時間」と書かれている道のりを5時間で駆け抜け、更に自宅のある千葉まで帰らないと行けないわけで、うっかり一本逃すと連鎖的に時間がずれていって今日中に帰宅できず・・・なんて羽目になりかねませんし。しかも、アルペンルートに突入する前に、オプションで「称名の滝」という日本一の落差を誇る滝を個別に見に行きたいため、6時半に起床して7時過ぎにはホテルを出発。休日だというのに、日頃会社に行くよりよっぽど早起きしてます(^^;

で、在来特急で福井から富山駅まで90分弱。昨日大阪から福井まで移動したときも思ったのですが、新幹線と飛行機で行けない場所というのはホント遠いですね・・。で、富山から立山までの富山地鉄との接続が悪く、少々富山駅で時間を潰してから乗車。途中の寺田という駅で乗り換えて立山へ向かったのですが、前半は緑が目にまぶしい田園風景、立山に近づくにつれて川沿いや山中を走るという、立山に到着する前に車中からの景色だけでもなかなか楽しめる電車でした。

そんなこんなで、11時ちょっと前に立山駅に到着。11時に称名滝行きのバスが出発するので、急いで駅前の窓口で往復チケットを購入して乗車。

途中、「悪城の壁」と呼ばれる、一枚岩の岸壁としては日本一の規模を誇るらしい壁を見ながらの移動でした。最大高低差500mで2kmに渡って続くらしいのですが、これから見に行く滝から流れる川によって削られて出来たそうですから、今更ながらに自然の力というモノには驚かされます。

称名の滝

そして、悪城の壁を眺めているのもつかの間、10分ちょっとでバスは滝前の駅に到着。10時40分出発で、11時着の予定が意外に早く到着しました。ここから展望台までは、案内によると徒歩30分なのですが、12時出発で立山駅前に戻るバスに乗らないとその後の予定が狂うので、案内通り悠長に歩いていると、せっかく滝前にたどり着いても見ている時間が無くなってしまうので、かなり早足で歩きました。

しかし、普段からの運動不足に加え、一昨日の名古屋、昨日の渓流登り&下りと大阪ライブで酷使してふくらはぎが歩く前から痛いのと、30度を超える炎天下で到着したときには汗だくのボロボロ(^^; しかし、苦労した甲斐あって滝の方は素晴らしい眺め。日本三大瀑布として有名な華厳の滝でさえ落差100m未満だというのに、この称名の滝は約350mですから、それはもうスケールが違います。

観瀑台から滝までがちょっと遠いですが、それでも耳に響く水の轟音と流れ落ちる滝の迫力にはいささかの影響もありません。んー、滝好きとしてはたまりませんね。

アルペンルート走破

というわけで、予定通り12時発のバスで立山駅に帰ってきて、短いけど昼食を取る時間もあったので、ここからは昨日時刻表とにらめっこしながら立てた計画通りにアルペンルートを一気に走破。まずはケーブルカーで標高977mの「美女平」まで行き、最短接続時間の高原バスで、ルート上では一番高い「室堂」へ。途中、先ほど汗だくになりながらたどった滝を遠くから眺めながら、ルート上で一番高い「室堂」へ到着。

わき水をくめる場所があったので、ペットボトルに補充してトロリーバスへ乗車。17時までに終点へ着かないといけないので、途中途中寄り道している暇が殆ど無いのですが、トロリーバスとかケーブルカーのように環境保護のために地下を通る乗り物以外は、ただ車中から外を眺めるだけでもう日本とは思えないほどの絶景です。どうやらこの週末はかなり天気が悪く、昨日などは外に出るのもままならないほどの雷雨だったそうですが、今日はそれが嘘のようなすかっとした晴天。日頃の行いがいいからですかねー(ぉ

そして、エメラルドグリーンに輝く黒部湖を眼下に見ながらの「動く展望台」こと立山ロープウェイの絶景を楽しみながら、かの有名な黒部ダムへ到着。ダムの上がルートになっているので、そのままトロリーバス駅まで行って終わりにしようと思ったのですが、おそらく二度と来ることはあるまいと思い、頑張って200段以上ある階段を上り、展望台の最上階までたどり着きました。展望台最上部で飲めるようになっていた破砕帯のわき水の旨いこと旨いこと。

帰宅

その後は、地下を走るトロリーバスに乗り、長野側の拠点となる「扇沢」へ到着。17時に長野駅行きのバスが出るのですが、到着したのが完璧に予定表通りの16時21分でまだ時間があったので、ここで一気に会社や家族へのお土産をまとめ買い。途中で買うと荷物になるので嫌だったんですよね。で、その後はバスで爆睡して、長野から上のまでの新幹線でも爆睡して自宅まで帰ってきました。夏休み期間中とはいえ平日だったおかげで、各公共交通機関はダイヤ通りに乗れて
ちゃんと一日で横断できたんですが、紅葉などの繁忙期は各箇所に付き2時間待ちもざらだとか・・。びっくりするぐらいの晴天といい適度な混雑状況といい、後で考えると相当運が良かったみたいです。いやー、ライブの疲労と重畳でかなり足がガクガクですが、いい夏休み旅行でした。