出版社のつくりかた

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.出版社を作.て.その会社の社長になる.・・・.
 そんなことを聞くと..そんなことできるはずがない.と考える人が多いにちがいありません.
 しかし.決してそんなことはありません.
日本には.大手の講談社.集英社.小学館をはじめ.中堅から.

中小・零細まで.4000社あまりの出版社が存在し.出版活動を行っています.
 出版社を法人登記するところまでは簡単です.行政書士に頼んだり.あるいは.自分で本を買.てきて学び.株式会社や有限会社.または合資会社.合名会社を作ればいいだけの話です.
 問題はそこから先の話です.
本は..取次.と呼ばれる.本の卸問屋を通して流通されます.

新聞広告を打って.読者に直接販売するケースも無いとはいえないものの.割合的には.少数派とな.ております.
 出版社を開業する上で.一番難しいのが..取次と契約すること..言い換えれば.取次ぎに取引口座を開いてもらうことです.
 出版界で.何の実績もない新参者が.突然.取次会社を訪れて..取引契約を結んで欲しい.と訴えても..門前払い.されるのがオチです. 
 なぜなら.民法には..契約自由の原則.というものがあり.取次ぎが相手と契約を結ぶか否かは.自由に決めていいからです.
 ここまでで.出版社を作ることを諦めてしまうのが.9割に達します.
 ところが.ここに助け舟があらわれます.
?星雲社
?地方・小出版流通センター.
という二つの会社です.
 両社は.トーハンや日販.大阪屋.栗田出版販売といった.大手取次会社と契約を結ぶことのできない.零細出版社に対し.発行・○○出版.発売・星雲社、地方・小出版流通センタ..という形で.
本を書店に流通させてくれます.
 まず.星雲社から説明します
星雲社の連絡先は.03・3947・1021です.
平野宙(ひろし)という方が社長を務めていらっしゃいます
星雲社は.基本的にどんな出版社とも契約を結んでくれます.当社も星雲社の契約出版社です.
 星雲社との契約条件についても少し.話しておきまし.う.支払いは.毎月25日締めの翌々月5日払い.
 自社の出版物について.著者.内容.判型.定価.部数など.全て自分自身の責任において制作し.星雲社に.出版業務のうち.販売流通業務を委託し.星雲社は出版社の委託を受けて.
この業務を行い.出版社のために販売関係の伝票帳簿.書類等を星雲社のものから画然と分離しておくものとする.となっています.
 また.正味:定価のうち.何%が出版社の売上になるか.については.原則として書籍の場合は.消費税込み定価の69%とな.ております.
 すなわち.定価1000円の本が.1万部売れた場
合.1000×10000×.69%..690万円が出版社の売上となるということです.
ただし.新設の出版社には.ここでも高い.壁.が存在することに気をつけてください.
それは..取次がとってくれる部数.の問題です.
新設の出版社が.取次にと.てもらえるのは.最初の一冊目は.1000部くらいが限界です.そして.その本が.返品
によって.半分の500部しか売れなかった場合.次回作を2000部とってもらうのは.無理というものです.
出版業界は..実績.がものをいう世界です.
有名人やタレントなどが書いた本ならばとにかく..名前だけで売れる著者.というのは.芥川賞直木賞を受賞した作家の中からでさえ.探すのが難しいくらいです.
楽優出版は.2003年に出版活動を始めて以降.12年にわたって出版活動を継続していますが.いまだに.取次にと.てもらえるのは.2000部程度が限界です.
 ここで.2000、3000部程度の初版部数で.利益をあげられるかどうかを考えてみまし.う.
 ページ数にもよりますが、A5・160ページ、カバー4色程度の本で.1000部印刷した場合.印刷費の相場は.35万から28万円程度です.

価格をいくらにするかを考えてみまし.う.
一般的な書籍は.200ページ以上あるのが普通です.そして.それらの本の定価の相場は1200円から1400円程度.
販売を伸ばすためには.これらよりも安くしなければなりません.
ですから.この場合.定価を900円と設定しまし.う.
すると.完売した場合の売上は.
1000×900×.69%..62万円ということになります.
ここから.デザイン料の相場である20万円と.印刷費28万円を引くと.14万円.これが.いわゆる..粗利.ということになります.
ここから人件費を14万円と設定して.引くと.利益ゼロ.となります.
これは.あくまでも完売した場合の話ですから.いかに.出版で利益をあげるのが難しいのかということが分かるはずです.
 次に.地方・小出版流通センタ.について考えてみたいと思います.
 まずは.地方・小出版流通センタ.の理念から説明します.
地方・小出版流通センタ.は.1976年3月に設立されました.1970年前後を境に.日本の出版流通は.経済合理性に
あわない地方出版社や新規小零細出版社への取引を制限し.前記出版社刊行図書の流通が疎外され.読者の手に届かない状況がうまれました.
 出版物は.出版社が編集し.印刷.製本されただけでは意味を持ちません.本の問屋である取次店や小売である書店を通じ.読者.図書館に渡.て読まれてこそ意味を持つものです.そのような状況からすれば.日本国憲法で保障されている.出版表現の自由.は.出版表現の流通の自由.であるといえるのです.
地方・小出版流通センタ.では.このような出版流通の歪みを改善しようとする出版業界関係者の支援と協力により設立されたのです.
 地方・小出版流通センタ.は.取次店的形態をと.ていますが.取次店というより.利用する出版社が協同して創る流通・販売の組織であるといえます.
本来は.協同組合化すべきものですが.協同組合法の要件に合致しない面が多く.実現しえません.
かといって.要件を満たすまで待つことができませんので..株式会社.としての.地方・小出版流通センタ.が存在しているわけです.
 地方・小出版流通センタ.を利用してメリ.トのある出版社は.
?ト.ハン・ニッパンなどの取次店と取引できない地方出版社.東京近郊の新規や小規模の出版社
?取次店と取引はあるが.東京営業所をもてない地方出版社
?一部の取次店としか取引がなく.取引のない取次店への流通が不自由な地方や東京の新規や小規模の出版社
ということになります.
 大半の取次店と取引のある出版社.あるいは.取引の開始された出版社.大半の取次店と取引のある出版社を発売元としている出版社.にとっては.地方・小出版流通センタ.と取引するメリ.トはありません.
 地方・小出版流通センタ.は.あくまでも一般の流通ルートを使えない.あるいは一部しか使えない地方や東京の小規模出版社の流通をスムーズにするために考え出された組織なのです.
 大半の取次店と取引していて.取次店が本を売ってくれない.発売元が本を売ってくれないということで.地方・小出版流通センターで扱って欲しいという方が相談に訪れますが..一点.一点の本を売る力は.地方・小出版流通センタ.にはありません..
 地方・小出版流通センター.は..本が流通しないなら.その最低の流通のパイプを保障する.ことが主体的機能なのです.
 本の存在を情報として読者に提供する広報.宣伝の努力.書店.図書館読者への販売促進の努力.また出版物の内容.表現などの責任も.出版社に負っていただけなければなりません.
 地方・小出版流通センタ.は.契約出版社の出版物を定量在庫し.次の販売ルートで直接.あるいは間接的に販売し.その代金を回収し.出版社へ支払い送金します.
 販売の原則としては.取次店.書店に対しては..注文制.買取扱い.を原則としています.一般取次店の行っているような全国1万あまりの書店への委託配本.返品可能な配本.はしていません.
本の主要な流通ルートは.出版社.取次店.書店.読者という.いわゆる.正常ルー.ト..書店ルート.が70%弱のシ.アを占めています.
地方・小出版流通センター.の注文品は.センター.にある在庫.あるいは在庫の無いときはセンター.が取り寄せて.出版社.センター..取次店.書店.読者というルートで流れます.
センター.が.出版社の代行をし.注文管理.在庫管理をし.取次店に出荷するわけです.
 次に.売上代金の支払いに関して説明しようとおもいます.
センター.は.売上代金を図書館.書店.取次店より回収し.実売分を集計し.毎月15日に各版元に支払い送金します.
 契約取引の条件としては.契約出版社は.契約時に.一口6万円以上の運営基金を預託することが必要です.
センター作成の契約書を取り交わすと共に.会社謄本.あるいは.代表者の戸籍謄本を提出していただきます.
 出版物の預り正味.仕入れ値.は.書籍については.定価の66%以下.雑誌および515円以下の書籍は64%以下になります.
 最後に.日本における出版流通は.出版社単位で行われるのが普通です.出版社が年に数点新刊を発行し.おのおのの本が紹介.流通することで.小売.流通業者にその出版社が認知され.流通がスムーズになってゆきます.
これは.徐々にそうなってゆきます.
単品で売れるケースはほとんどありません.経常的に新刊を出し続けられる見込みがあるかどうかが.契約の条件になります.
したがって.自費出版の個人とは契約することはまれですのでご注意ください
 以上.星雲社と地方・小出版流通センタ.についてせつめいしてきました.
 両社を改めて比較しまし.う.
星雲社・・・基本的にどのような出版社とも契約可能.正味は69%.手数料として.定価の4%を徴収.全国の書店へ返品可能な委託配本を行う.
●地方・小出版流通センタ.・・・注文制・買い切り制.正味は66%以下.宣伝・販売の努力は.各出版社が行う.
どちらの会社が有利・不利とはいえません.各々の出版社の方針に従って.星雲社と契約するか.それとも.地方・小出版流通センタ.と契約するか決めればよいと思います.
ただ.楽優出版の場合で考えてみると.星雲社のほうが.やや敷居が低いのかな.とは思います.実は.楽優出版は.最初は.地方・小出版流通センタ.と契約しようと思い.アクセスをこころみたのでした.
 出版企画書を提出したところ.出版物の内容が..経済・ビジネス関係.の本だ.たため..ビジネス関係の本は.書店の棚とりの競争が激しく.買いきり制では.注文はとれないと思うので.契約は見送る.との回答をいただきました.
 その結果.というか.必然的な帰結として.星雲社と契約することにな.たわけです.
 次に.印刷・製本会社ですが.当社が取引している.モリモト印刷.がお勧めです.業界平均よりもかなり安い金額で.印刷・製本してくれます.仕事もしっかりしています.
 また.本のカバ.デザインなどにつきましては.楽優出版・編集部にお任せください.一式8万円前後で.本のブックデザインからスリップ、.注文短柵.までデザインさせていただきます.
電話番号は.0299・58・0512です.

.出版不況.という言葉を耳にした方は多いと思います.
出版業界専門新聞.新文化.でも報じられたとおり.自費出版請負大手.新風舎が経営破たんしたり.
.声に出して読みたい日本語.でミリオンセラ.を出した.草思社が経営破たんし.これまた.自費出版請負大手の文芸社の100%子会社になったりと.ここ数年で..まさか.と思われる事件が何度も起きています.
最大手の出版社でも.赤字に陥るなど.他の業界同様.出版社は..100年に一度の大不況.の最中にあります.
このような中で.新たに出版社で起業しようとする読者の皆様は.相当な自信をお持ちでしょう.もちろん.自信があることはよいことなのですが.出版業界平均で.初版委託の4割から5割が平均として返品されているという現状を考えると.野球のイチロー.のような天才的な才能を持.た経営者でない限り.生き残るのは難しいといえそうです.
よく..100万部のミリオンセラー..という言葉が.使われます.これは.我々が推測するところでは.おそらく.出荷部数が100万部.ということなのであ.て..実売部数.が100万部であるということではないと考えられます.
.100万部のミリオンセラー..であっても.たとえ.書店の店頭に山積みになっていようとも.各出版社は.決して実売部数を教えてくれることはありえません.
100万部出荷した本は.おそらく返品率も4割程度.実売60万部程度でありましょう.
それでも.いまの出版業界の現状からすれば..凄まじい数字.ではあります.が.著者への印税の支払いやブックデザインの費用.高額な人件費.倉庫料.断裁費用を考えると.それほど大きな利益が出ているとは考えられません.
 では.これから.出版社で起業しようとする読者のみなさんは.何を指針として会社を経営していけばよいのか.ということが問題になります.
 まず.よく出版業界で言われているような..柳の下にはドジョウが二匹いる.ということについて考えてみまし.う.
いわゆる.他社が出して売れた本の.二番煎じ.類似本..を出版するということです.
 これは.楽優出版でも試みたことがありますが.結果は惨敗でした.
 細野氏の経済本がブ.ムにな.ていたころ..ネコと学ぼう!ミクロ経済学.という本を出したのですが.売れませんでした.
 なぜ.売れなか.たのかを考えてみると.やはり.著者が有名でなかったということに尽きます.また.零細版元であるがゆえに.書店への営業力.取次ぎとの部数交渉力に劣っていたという点も見逃せません.
 細野氏の本は.中経出版という.大手の出版社から出版されたものでした.やはり.著者にある程度以上の知名度がなければ.本は売れません.
 また.書店や取次との交渉力に優れた人材も欲しいところです.
これは楽優出版の方針なのですが.他の出版社が.マーケットが小さすぎて利益が上がらないと考える.いわゆるニッチ市場で勝負することにしています.
その方針で勝負に出て.売れた本が..正社員になりたい!フリーター.のための本.です.
 それまで.お金を持っていそうにないフリーターを対象にした本は.皆無でした.
 ところが.この本は.160ペ.ジという薄い本で.しかも1600円という高い価格設定にも関わらず.初版委託部数である1000部を軽く売ってしまったのです.
 楽優出版は.そうだと推測しているのですが.後に.大手の河出書房新社から..類似本.である..フリーターからの脱出マニ.アル.なる本が出版されています.  アマゾンド.トコムの売上ランキングから推測すると.この本は.約1万部程度売れたようです.
.類似本.の話はここまでにします.
さて.新興の有名でない版元が..売れる本.を出版するためにはどうすればいいのか? それには.まずは何よりも.企画力.を高めることです.
楽優出版には.まだ出版されていない原稿が10本以上あります.もちろん.その内容をここで明かすわけにはまいりませんが.とにかく.インタ.ネットなどで情報を集め..他社より一歩先んじた本.を出版するのが.成功への道です.
では..他社よりも一歩先んじた.とはどういうことなのか?
それは.先に紹介したフリーターを対象にした本のように..潜在的なマーケットは大きいが.まだ.だれも気づいていない市場.に注目することです.
フリー.ター.の本は.初版1000部ですが.フリー.ター.は.
全国に200万人以上います.もしも.その1%の人間がこの本を買.てくれたら.2万部の売り上げになります.
これは.定価1200円として.1200×20000×.69%..1656万円にもなるのです.
編集者の仕事は.多岐にわたります.企画の立案.著者との出版交渉.編集.校正.印刷・製本のスケジ..ル管理.配本後の書店への営業などなど.
読者の皆さんが.どれくらいの資本をお持ちかにもよりますが.起業する場合は.なるべく少人数ではじめるのが無難です.

仮に資本金1000万円であるとしまし.う.
書店・取次営業・・・一人
編集者・・・・・・・一人
経理・総務・・・・・一人
の三人体制が望ましいと考えられます.
書店・取次営業は.経験をつんだベテランを採用しまし.う.ベテランと新人では.取次や書店に顔がきく.という意味では雲泥の違いがあります.
 一人の給料を.月額20万円と仮定すると.人件費だけで年間720万円もかかってしまいます.
 起業して最初のころは..少なくとも社長は.自分の給料をもらわない覚悟.で会社を経営してください.
 先に述べた人件費が.印刷費に回ったとすると.100ページ前後・A5・3000部・定価1100円で.印刷費は35万円前後ですから.720万円÷35万円.約20つまり.人件費に回す分を印刷・製本の費用に優先的にまわせば.20点もの新刊を発行することができる計算になります.
1100円×3000部×20点=.6600万円の売り上げになります.
 給料は.この6600万円の売上から支払う形にするべきです.
最初に会社という器を作.て.形式的に毎月給与を支払い.印刷・製本・印税は残.たお金から払う・・・という考え方では.出版で起業して成功することは難しいです.
次に.著者の確保という点から.出版ビジネスを考えてみまし.う.
 一般的に.著者には.定価×部数×.10%.の印税を.出版後.半年以内に支払うのが通例とな.ております.
 ところが.星雲社地方・小出版流通センター.で.500部や3000部の部数の出版を続ける場合.
著者に10%の印税を支払い.ブックデザイナー.に20万円の報酬を支払い.印刷会社に印刷代を支払い・・・.としていくと.本が完売しない限り赤字に陥るのがオチです.
ですから.最初は.○○出版編集部・著.という形で.社員自ら本を書くことになると思います.
こういう形での出版であれば.著者に支払う印税は発生しません.
では.著者に印税も払えない.また.自分達で原稿を書く能力もない.という場合は.どうすればいいでし.うか?
 こうした場合.ホ.ムペ.ジで.原稿募集.という形で.著者を集めます.そして.企画出版できる内容の場合は.印税を払.てでも出版する.
 しかし.集められた原稿が.企画出版では.初版委託部数の半分程度しか売れないと判断された場合は.
 いわゆる.協力出版.という形をとるしかないと思います.
ちなみに.我が楽優出版では.全て企画出版であり.著者に印刷費の一部を負担してもらう.協力出版は.絶対にしないという社是をと.ています.
.売れそうにない本.を取次や書店の流通にのせることは.その版元の評判を一気に落とします.
 これはもう.取り返しのつかないほど.書店や取次の信用を毀損してしまいます.
 一度協力出版をしてしまうと..もう.この版元の出版物は.自費出版の請負だな.と判断され.出荷しても.棚に並べられることなく..即返品.されてしまうのです.
 経営破たんした.新風舎の本は.一部の書店に並ぶという触れ込みで.著者を募集していましたが.協力出版していることが.出版・書店関係者には明白だ.たため.書店の棚に並べられることなく..即返品.されてしま.たのでした.
新風舎は..書店に本が並ぶといったのに.ぜんぜん並んでないではないか.と著者に訴えられ.それが直接の原因とな.て.評判を落とし.原稿が集まらなくなり.経営破たんしたのでした.
 ですから.これから出版社で起業しようとする皆さんにお伝えしたいことは..原稿を広く集めること自体はわるくない.のですが..企画出版できる本と.そうでない本を峻厳に区分けし..出版しても.半分も売れないと予測される本は.書店への流通ルートに決してのせない.という原則を守るべきだということです.
このことについて.もう少し詳しく説明したいと思います.
なぜ..売れそうにない本を流通ルートにのせることが嫌われるのか.・・・.
取次や書店は.本を売って.資金を回収することで会社がなりたっています.売れない本を流通に載せることは.取次にとっては.配本にかかるコスト.返品にかかるコストを回収できないことを意味するのです.
書店にとっては.もっと事態は深刻です.書店には.毎日のように新刊が.ダンボール箱の何箱もの数が送品されてきます.
ここに自費出版の本が混じ.ていると.返品や仕分け.ダンボール箱への返品本の詰め込み作業など.膨大なコストがかか.てしまうのです.
出版物は.読者が書店で買ってくれて初めて.お金になります.自費出版の本が売れることは.99%ありません.
自分史や旅行記.詩集など.有名でない.素人が書いた本は.プロの作家が書いた本と比べると.歴然とした.実力の差.があります.
 我々がよく.たとえにするのは.NHKの日曜の人気番組.のど自慢.です.
 各地方の.素人の.のど自慢.たちが.歌を披露するのですが.その人たちの歌のレベルと.ゲストとしてきているプロの歌手の歌を聴き比べて欲しいのです.いや.聴きくらべるまでもなく..お金を払ってテレビに出る.のと.テレビに出て.報酬としてお金をもらう.のでは.雲泥の違いどころか.カレーライスとウンコくらいの違いがあります.
 これから出版で起業しようとするみなさんは.あくまでも自分はプロなのだ.という自信とプライドをも.て出版活動にいそしんでください.
 目先のお金目当てに.素人の原稿を本にして書店に流してしまったら..会社の信用に傷がつく.ことを覚悟してください.
 一度でも.自費出版物を書店の取次ルートにのせると.もう.取次にも書店にも.相手にされなくなります.
 協力出版も..著者からお金の一部をいただく.という意味では.自費出版の一種に他なりません.
 我々.楽優秀出版では.起業以来.企画出版の出版に限って活動しているため.現在では3000部前後は取次会社にと.てもらえる状況にあります.
 しかし.自費出版を流通に載せ続けると.最高で2000部と.てもらえたのが.1500部.1300部.1200部.1000部となり.最後には.1000部をきる部数しかとってもらえなくなります.この点には十分注意して..企画出版しか流通ル.トにのせない.という覚悟で.起業してください.
この言葉で.この章の締めくくりとさせていただきます.