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2016-07-13

新盆入り。例年に多い通り、曇り空である。

[]第41回2016夏調査 11:52 第41回2016夏調査を含むブックマーク

アニメ調査室(仮)さんにて開催中。以下、回答記事です。

2016夏調査(2016/4-6月期、終了アニメ、42作品) 第41回

01,鬼斬,x

02,三者三葉,x

03,少年メイド,x

04,虹色デイズ,x

05,うしおととら,C

06,ハンドレッド,x

07,迷家 マヨイガ,B

08,猫も、オンダケ,x

09,ビッグオーダー,F

10,キズナイーバー,F

11,クレーンゲール,x

12,暗殺教室 第2期,x

13,薄桜鬼 御伽草子,x

14,甲鉄城のカバネリ,z

15,ジョーカー・ゲーム,A

16,ふらいんぐうぃっち,x

17,文豪ストレイドッグス,C

18,ワガママハイスペック,x

19,宇宙パトロールルル子,A

20,僕のヒーローアカデミア,x

21,マギ シンドバッドの冒険,F

22,テラフォーマーズ リベンジ,x

23,ラグナストライクエンジェルズ,x

24,ハイスクール・フリート (はいふり),x

25,ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?,x

26,コンクリート・レボルティオ 超人幻想 THE LAST SONG,C

27,美少女戦士セーラームーン Crystal デス・バスターズ編,x

28,学戦都市アスタリスク 2nd Season,x

29,聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ,x

30,12歳。ちっちゃなムネのトキメキ,x

31,レゴタイム レゴ ニンジャゴー,x

32,田中くんはいつもけだるげ,x

33,とんかつDJアゲ太郎,F

34,影鰐 KAGEWANI 承,C

35,SUPER LOVERS,x

36,パンでPeace!,x

37,坂本ですが?,F

38,あんハピ♪,x

39,ばくおん!!,x

40,うさかめ,x

41,くまみこ,x

42,怪盗ジョーカー シーズン3,F

[総評]

なるべく好みの間口を広げようと自分なりに第1話チェックの総数を増やしたが、結果的に序盤の視聴取りやめが多く出た。

[寸評]

うしおととら」:C

第二シーズン前半のダイジェスト感、後半のクライマックス一本調子感がしんどい。作画は概して良好。演出も第一シーズンはレベルが高かった。

迷家 マヨイガ」:B

数十人という学級並みに多いレギュラー・キャラクターの背景を描ききれないまま終わったので、“始まったばかりなのに終幕した”という感触はあるのだが、時宗と真咲の素直なカップルに好感と共感が持てたので、割と素直にミステリーとサスペンス、そしてコメディとを楽しめた。

ジョーカー・ゲーム」:A

Production I.Gならではのリアルでいてスタイリッシュな人物作画、洋画・海外ドラマからのインスパイアが随所に感じられる演出などで毎回、非常に安定して楽しめた。こういうドライな世界観の作品がもう少し多いと良いかもしれないと思う。

文豪ストレイドッグス」:C

ストーリーははっきり言って陳腐で薄味なのだが、演出の冴えと作画の良さだけでも見続けることができた時点で、あるいはアニメ化成功なのかも。

宇宙パトロールルル子」:A

毎週何が起こるかどんな地平へ行くか分からないはちゃめちゃな構成と女子中学生の清々しい初恋を描く正統派ドラマとが合体。結果としてSFマインドあふれる快作が誕生した。最終話、ルル子にノヴァくんが伝えた言葉に感動。次元はいつも無限に開いている。

コンクリート・レボルティオ 超人幻想 THE LAST SONG」:C

キャラクターの行動原理にどうにも付いていけなかったので、自分には合ってなかった作品なんだと思う。

「影鰐 KAGEWANI 承」:C

主人公の先生が一瞬だけ変身ヒーローになった!→即、劣勢に の展開ウケすぎます… もうちょっと活躍させてほしかったな。オムニバス色が強かった第一期にくらべてちょっと印象が薄いシーズンだった。

アニメ調査室(仮)アニメ調査室(仮) 2016/07/16 14:05 ご参加ありがとうございます。
アンケートは回収させていただきました。
結果発表は、'16/8/6の予定です。

tatakitataki 2016/07/16 20:54 いつも告知や集計の作業、お疲れ様です。
受付ありがとうございました。

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2016-07-06

残業やや以前の水準に戻ってきた兆し。疲れが取れにくいのは困るが、実際のところ残業代をあてに出来ないのはもっと困る…

[]バーダー・マインホフ 理想の果てに('08 ドイツフランスチェコ/監督:ウーリー・エデル) 02:04 バーダー・マインホフ 理想の果てに('08 ドイツ・フランス・チェコ/監督:ウーリー・エデル)を含むブックマーク

ドイツ赤軍「RAF」の若者たちの軌跡をドキュメンタリー・タッチで追う。かつての大戦の最中に吹き荒れたファシズムへの反省と、冷戦構造の中で大国のエゴイズムが吹き荒れる時代背景のなか、若者が行動によって示そうとした理想が、社会に存在する避けえない夾雑物によって変質し、煮詰まっていった果てに体制側との暴力の応酬が“手段”ではなく“目的”と化していった様子が客観的に描かれている。バランスのよい視点の取り方のために、RAF中心メンバーたちが戯画化されるでもなく、象徴化するわけでもなく人物像が浮き出されており、また彼らを見えない手として支持する60年代から70年代にかけての西ドイツの空気も自然に醸されていた。

過激な行動に走っていく娘の公判のあとで、記者の取材にこたえる上品で知性にじむ両親が戦後リベラルの風をごく自然に受止めていたり、第二世代のごく若いメンバーが無関係な人物を作戦ターゲットとして巻き込むことの多数決挙手の流れに逆らえなかったりする時、実社会の中で理想を追うことの難しさを考えさせられる。

[]「ゲーム・オブ・スローンズ 第6章 冬の狂風」全10話視聴完了 02:21 「ゲーム・オブ・スローンズ 第6章 冬の狂風」全10話視聴完了を含むブックマーク

先の第5章ではどことなく迷走の気配が感じられたため、不安の方がやや大きい状態で迎えた、初めての本国アメリカとの完全同時放送。結果は、期待以上という意味で予想を大きく裏切られた!

大河小説を原作としていることからくる文芸の仕込み(因果応報的なラニスター家の転落、アリア・スタークの心身が同時並行する修行がどさまわり劇団の女優との出会いにより完成する等)、映像化の最大の意味合いとなるスペクタクルを担う、血みどろで泥まみれな集団戦や大建造物の崩壊。「ゲーム・オブ・スローンズ」というシリーズのすべての魅力が濃縮されたとともに、原作ではまだ明確にされていないジョン・スノウの出自の謎もいよいよ開陳! 人気作ゆえのプレッシャーを見事はねのけて、山場を乗り切ったと製作サイドに拍手喝采したい。これで、物語の終わりどころが見えて残りの2章分を安心して楽しめることも分かったのだから。

[]ベスト・ストーリーズII 蛇の靴 03:09 ベスト・ストーリーズII 蛇の靴を含むブックマーク

雑誌『The New Yorker』の数十年の歴史の中で掲載された中・短編小説の中から選りすぐった日本オリジナルシリーズの二冊目。都市生活の機微を洒脱に描き出す作品が多い中、巻末にもっとも長いページ数で掲載される「マル・ヌエバ」(マーク・ヘルプリン)の印象の強さに魅了された。南米を思わせる架空の独裁国家風光明媚さと人が形作る社会の理不尽な歪つさとの、あまりに鮮やかすぎて憎みきれないコントラスト。波と風がつくる渚の水紋が無二であるように、それは文学でしか表せない。(まったくの余談ながら目的としていたジーン・ウルフの作品がたった二ページの掌編だったのには意表を突かれた…)

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2016-06-06

一週間ほど前から、残業が減って目にみえて気力が戻ってまいりました。

[]ウィザード・ナイト 00:09 ウィザード・ナイトを含むブックマーク

原書では「ナイト」と「ウィザード」の分冊が、日本ではシリーズ全四冊で刊行

作者老境の作品で、技巧面はさすがにシンプルになったかと思われたが、終幕の思い切った展開を華麗に飾ることが可能だったのは、基本文体書簡の形を取った一人称であるからだろう。典型的な召還ファンタジー騎士道物語ながら、描写の細部で鮮烈な印象を与えられる(エルフたちの黄色く輝く眼など)事も手伝って、上質な読書体験を味わった。神と人と妖精、そのさらに上部と下部の世界など、異世界における別次元同士の関係などにしてもすんなりイメージが呑み込みやすく、性的な描写は皆無ではないにしても、ハイファンタジー復権の時代に、ウルフが年若い世代に向けて書いた作品がこれだったという気が自分はしている。人は皆、騎士を目指すように出来ている。そして女もまたその道筋への憧れに無縁ではない。−女性の描き方、エルフ女王ディシーリ筆頭に、悲運のレディ、健気な姫、独立心旺盛の村娘とバリエーションが非常に豊か− そして特筆すべきは、愛らしくユーモラスなマスコット的存在が多々登場することで、饒舌にしゃべる猫、朴訥に会話する頼りがいのある犬、機知と無邪気が同居した幼い少女など枚挙に暇がない。ウルフらしからぬ、それでいてウルフの一面が凝縮されたともいえる作品。

[]キャロル('15 アメリカイギリス/監督:トッド・ヘインズ) 03:16 キャロル('15 アメリカ・イギリス/監督:トッド・ヘインズ)を含むブックマーク

「映画」をつくるとは美について言葉以外で語ることである。

あらゆる感情を曇りガラスや雨粒を通しておぼろげに伝えるこの映画は、すべてを台詞にしないことで、すべてをこちらに預けてくる。

中の人物の弁を借りれば『私たちは醜くないはずよ』と。美しさについてただ黙って受け止めることができるのだと。

誰かを特別に大切だと思うことが愛ならば、そこに社会多数の物の見方が入る余地はない。本来はない。映画はその本来を語ることができる。

愛についてまっすぐ向き合うさまを歳若い想い人に見せたキャロルの生き方は、後の方では逆の構図でテレーズから投げかけられる。

この愛という名の美を受け止める覚悟はあるか。

ここまで観客と対峙した映画を、他に私は知らないかもしれない。

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