ノリノリ

中日の中村紀洋が開幕戦で6番サードでスタメン出場し4打数2安打1打点と早々に結果を出しました。
僕がノリの存在を知ったのは近鉄に在籍していた1998年くらいだったかなあ。それなりにホームランを打っていたけど全国的にはまだマイナーな選手。ただ、あの豪快なフルスイングは強烈な印象でした。フルスイングはパワーヒッターならば当たれば大きい華やかなホームランが期待できる半面、三振の可能性も大きく含み打率を稼ぎにくい諸刃の剣でもある。ただのフルスイングなら僕も大して気にも留めない。フルスイングなら過去にもたくさんいた。でも、ノリのそのバッティングフォームは3度の三冠王を成し遂げた落合博満(現中日監督)のそれに酷似というか真似てる。ノリ自身もそのことをテレビで言っていたことがある。あれだけの偉大なホームランバッターだったのでフォームだけでも似せれば打てるような気がする・・・そんな感じのセリフを言ってました。落合を崇拝する僕としては、そんなことを言ってくれるノリに期待を寄せるようになりました。それ以降のノリはホームランを量産するようになり、全国紙でも名前が載るようになり2000年にはホームランと打点の二冠王に輝いた。
2001年には、3番ローズ(現オリックス)と4番ノリの大活躍でリーグ優勝を達成し46本のホームランを放った。ホームランはローズの55本(日本タイ記録)と併せて101本という、3番4番併せて100本を超えるという史上初の快挙も達成。ちなみにそれまでの記録は1985年の阪神で3番バース54本、4番掛布40本の計94本。ノリはこの年、132打点を挙げ打点王にも輝き、打率も3割2分と最高の成績をおさめ、イチローの抜けたパ・リーグにとって球界を盛り上げる存在になり年俸もパ・リーグ最高給となった。翌年もタイトルこそ縁がなかったものの42本塁打、115打点、2割9分4厘と申し分ない成績でFA取得でFA宣言。メジャーも視野に入れての交渉の末、ニューヨークメッツが正式契約に至る前に入団合意と年俸の詳細を発表した。これにノリは過剰に反応し、交渉途中で正式に契約を交わす前に発表したことに不快感を示しメッツとの合意を解消。メッツ側は合意の時点で発表するのはメジャーでは慣例になってると反論。結局のところどっちが正当かはわからないが、この頃のノリには、謙虚な部分を失い高慢な素顔が垣間見えた。それには、日本での輝かしい実績という裏付けに基づいたものがあってこそなんだけど、ややおごり昂ってるところも目に付いた。その後、ノリはメジャーに行かず近鉄との契約に合意した。
翌2003年は右膝を痛め23本塁打、67打点、2割3分台の打率で不本意なシーズンとなる。翌2004年に再起を誓うも試合後の宴会で足を負傷し、19本塁打というとてもパワーヒッターとは思えぬ無残な成績。
しかし、その年のオフにポスティングシステムによりドジャースマイナー契約。2005年はアメリカでプレーすることになったが開幕メジャー昇格にはならず、そののちメジャーに昇格しても全くといっていい程、成績を残せずマイナーに降格し、1年でメジャーを諦め日本球界に復帰し、オリックスと契約。2006年に期待されながらも故障がちで12本塁打と振るわなく、オフに代理人を介した契約更改で言葉の書け違いというかお互いの主張が空回りしてオリックスはノリを自由契約とする。ノリも強気に出て他球団の獲得乗り出しに期待するも全く声がかからない。どの球団も必要としない記事が毎日のように新聞に踊ってる。ノリのその強くな態度は僕も好印象は持てないのだが、日本球界での実績は申し分ないはず。何の実績もないワケのわからない助っ人外人を雇うよりも充分計算できるし、いくら衰えが隠せないといっても、まだまだ引退するには惜しい選手であり、ホームランの魅力はある。なのに、ここまで声がかからないというのは、フルスイングによるホームランか三振かというリスクを恐れるほどの危機感がある選手とは思えない。となると、よほど人間的に問題があるということなのだろうか?マスコミには報道されない各球団間では暗黙の了解となってる問題児という扱いなのだろうか。確かにノリのわがままぶりで球団は翻弄されたことがあったのかもしれない。でも、あれだけの成績を残し、まだシーズン25本塁打は期待できるのに、なぜ?疑問符だらけの毎日。たった一人でのキャンプインで、いつ声がかかってもいいようにと練習をするも、ひとりでは限界あるし、こういう調子ではモチベーションを保つこともムツカシイ。そんなときに声をかけたのが、ノリが師と仰ぎ、バッティングフォームをも真似た落合中日。しかし、育成選手枠で年俸200万円という、かつて5億円プレーヤーだったノリにとって屈辱的な扱い。でも僕は、落合監督はノリにとっては謙虚に野球をする姿勢と、他の選手としのぎを削って競合し下から這い上がって自らの力でレギュラーをつかみ取ることの大切さを教えようとしているのではないかと思った。結果、ノリは野球ができるという謙虚な姿勢で取り組み、支配化選手に登録され開幕を一軍で迎え、スタメンに起用され結果を残した。このまま引退か?といわれた時期を乗り切って今がある。今後もこの数ヶ月のつらかった経験を忘れずに残りの野球人生を謳歌してもらいたい。
今回の件で、元ダイエーホークスカズ山本が、近鉄を解雇されバッティングセンターでアルバイトをしていたところを南海ホークスに拾われ、その後、29歳でオールスターにも出場し(1985年)、ダイエーになってからは中心選手として中軸をも任された。どん底から這い上がったカズ山本こと山本和範が僕は好きだ。

シャラポワ負けちゃった

先日の全豪オープン。苦しみながらなんとか同大会の決勝に初めて進んだロシアの妖精マリア・シャラポワ。決勝の対戦相手は、数年前まで無敵といわれたウィリアムズ姉妹の妹のセリーナ・ウィリアムズ。姉のヴィーナス・ウィリアムズとセリーナのパワフルテニスはしばらく天下が続くと思われていましたが、ここ最近故障などで欠場したり成績が振るわなかったりでちょいと印象が薄くなってきたところ。彼女たちの無敵のパワーテニスは女子とは思えないほどの迫力があり、見る分には面白いのかもしれないけど、僕的には好きにはなれない。あの筋骨隆々の腕、それにあの女性を感じさせない全身にあのルックス。こんなこと言ったら彼女たちや彼女たちのファンには失礼とは思うけれど、トッププレーヤーの実力も然りだが女性のスポーツとしての美の華が欲しい。こういう表現は不適切で女子スポーツに対する冒涜かもしれないが、僕は女子スポーツには美も必要であって欲しい。ルックスに関しては各々の主観によるものなのであまりアテにはならないかもしれないけど、一般的に見て、シャラポワのあのルックスは才色兼備という形容詞を持ちいてもいいと思う。すべての面において僕はウィリアムズ姉妹を好きになれない。そういうわけで非常にふしだらな理由で、シャラポワを応援してたんですけどもののみごとに完敗。赤子をひねるという比喩はまさにこういうことなんでしょうね。
ちなみにウィリアムズ姉妹は5人姉妹で、ヴィーナスが4女、セリーナが5女だそうです。

価値ある世界記録

先日、阪神タイガースのアニキこと金本が904試合連続フルイニング出場の世界新記録を達成しました。連続試合出場で鉄人と言えば元広島カープ衣笠祥雄氏を思い浮かべる人も多いだろう。衣笠は、メジャーリーガー、ルー・ゲーリックの持つ2130試合連続出場を塗り替え2215試合連続出場の偉大な記録を残して引退し、プロ野球選手としては、868本のホームランを放った世界のホームラン王である王貞治氏につづいて2人目の国民栄誉賞も受賞した。衣笠氏の鉄人ぶりも頭が下がる思いだが、当時のことを知る者にとっては、いささかケチをつけたくなるような記録だ。
2130試合の世界記録を更新するシーズンが開幕した1987年。衣笠の世界新記録まであと50試合弱での開幕。しかし、40歳の衣笠は極度の不振にあえぎ、打撃成績は芳しくなかった。打率は.210とか.220くらいで規定打席到達選手の中で最下位くらいだったと記憶している。普通に衣笠の成績を考えると、スターティングメンバーから外すべきだと思う。しかし、世界記録達成に向けて、衣笠を試合で使わざるを得なかった阿南監督はつらい日々の連続だったと思う。ちなみに、野球の試合成立は5回まで。5回裏の攻撃が終わった時点で試合として成立するので、降雨などの理由で次のイニングに進めなくなった場合は5回を満たしていればコールドゲームとして試合終了することができる。阿南監督にとっては超不振の衣笠の起用法に頭を悩ませていたはずだ。例えば、先発で試合に出場させ、2回とか3回で途中交替しても5回未満で試合が成立しなかったら意味がない。かといって先発では起用せずに5回の試合成立後、終盤で代打等で使うにしても終盤は試合を大きく左右する場面が多く、なかなか使いにくい状況だったと思う。てゆうか、不振で役に立たないも同然の選手を日々、先発や代打等で使い続けて達成された世界新記録に意味があるのか?多少の不振はあろうとも常にチームに貢献して、第一線で活躍し続けて達成するからこそその記録に意味がある。この年に関しては衣笠本人の頑張りというより、まわりが達成させるべく無理矢理作り上げた価値の低い記録だ。もっとも長きに渡ってトッププレーヤーとして試合に出続け、骨折しても試合に出続けた衣笠には敬意を評する。敬意を表するべく素晴らしい記録だけに、達成間際の数十試合でこの記録がかすみ汚点をつけてしまった。
しかし、今回の金元の記録は素晴らしい。衣笠同様に骨折しても試合に出続け、チームを引っ張る牽引車として実力で勝ちとった世界記録。

勝てない日本

ワールドベースボールクラシックの2次リーグで韓国に敗戦し、準決勝進出がかなり厳しくなり、2次リーグでの敗退が濃厚に。まだ、決まったわけじゃないけど、アメリカがメキシコに負けるという願望は無謀に近いものがある。
日本は1次リーグ、2次リーグを通じて勝った試合は余裕で快勝しているが、負けた試合は全て1点差。韓国に2敗、アメリカに1敗。アメリカの敗戦はジャッジに疑問もあり、敗戦という気がしない感もあるが、韓国との2つもの敗戦は明らかに敗戦だ。だからといって日本のレベルが低いかというとそうでもないだろう。むしろ、日本の方がやや高いレベルにある。冷静に、韓国ベースボール全体を見ても(ここで指す全体とはトッププレーヤーだけでなくレギュラークラス以下、2軍選手層、スタッフ、施設、環境など野球をとりまく全体)、まだ日本には及ばない。悪い表現かもしれないが、韓国は日本よりも格下だ。
じゃあなぜ、日本は韓国に2連敗したのか?どのスポーツもそうだが強いチームが常に勝つとは限らない。勝負に番狂わせはつきもので、そういうのがあるからスポーツは面白いのだ。ってこれで片付けちゃ理由にならないなあ。
僕は1次リーグが始まる前から、嫌な予感はありました。イチロー発言に韓国が遺憾の意を表したあたりから、その嫌な予感は加速しました。イチローは韓国に対しての発言じゃないと言ったけれども韓国はそうと捉えず侮辱と受け取ってしまったようで、WBCに対するモチベーションがグーーーンと上がったのは確かですね。日本はアテネオリンピックの敗退のこともあるためか、『勝つ』ということに対して執念を感じることができました。でも、その根拠付けは?『何が何でも勝つ』と言葉ではいくらでもなんとでも言えます。格下の韓国から屈辱を2度も味わったのです。事前に韓国代表のデータを集めて徹底的に分析したんでしょうか?球場の下調べをしたんでしょうか?何を根拠に『勝つ』を連発したんでしょうか?

不祥事だらけの高校スポーツ

一昨年、昨年と夏の全国高校野球選手権大会(いわゆる甲子園)で、連覇を果たした駒澤大学附属苫小牧高等学校(以下、駒大苫小牧)が、不祥事を起こしました。野球部員11名を含む14名の3年生の生徒が卒業式後の打ち上げとして居酒屋での飲酒と喫煙により補導。同校は昨夏、甲子園大会での優勝後に野球部長が部員に暴力を振るったことが発覚し、高野連から処分された(部長は解任)。暴力事件は大会前だったが、高野連への報告は優勝後で、優勝の取り消しはなかった。同校は今春のセンバツ大会の出場が決まっている。
夏の甲子園大会の直前には、部員の喫煙や暴力が発覚して高知県代表の明徳義塾高校が出場を辞退した。まあ、実質的には県大会の優勝取り消しといったところでしょうか。
高校野球に限らず、このテの不祥事は後を絶たない。ただ、高校野球は注目され、目立つスポーツだから何かやらかしたときも注目を浴び、目立つ。高校生の飲酒や喫煙は、当然未青年だから許されるべきことではない。体罰などの暴力的行為も許されるべきことではない。でも、これだけ全国区での報道は未成年にとっての社会的制裁にしては大きすぎると思うのですがどうでしょう?確かに、やってはいけないことなんだけど、大して思慮深くもなく軽はずみな勢いの行為で、ちょっとした悪ノリですよ。しかも、卒業した連中ばかり。警察に通報した大人も、甲子園メンバーがいると知ってのことらしい。大人なんだったら、ケーサツを呼ぶ以前に注意を促してもよかったのでは?いや、責任の所在を明確にするなら、飲酒・喫煙の彼らが悪いという事実は承知している。でも、そこまで大きな社会的な処分というかリスクというか、制裁を加えて、彼らの将来を妨害しなくても、って思う。ナリが大きくたって所詮は18歳程度のガキども。間違えた方向に進んでるのを見たら、その道を正してやるのが大人ってモンじゃん。ある意味、見つかった彼らは運が悪かったのです。運という言葉で片付けちゃいけないんだろうけど、飲酒や喫煙してる高校生って、世の中ゴロゴロいるぞ。今プロ野球で活躍しているプレーヤーだって、高校時代に飲酒や喫煙したって人がたくさんいるよ。その昔、甲子園で春夏連覇をし、史上初の3連覇に最も近づいた徳島の池田高校のエース水野は、巨人へのドラフト1位指名で入団が決まった後の雑誌インタビューで『池田町で知らない飲み屋はない』と、高校時代から飲み歩いていたと当時18歳の水野少年(現在40歳)は豪語していました。当時は、そんなことでどうのこうの言われる時代じゃなかったんです。そんなやんちゃもアリだよってことで許されてたんです。清原(現オリックス)も、夏の高校野球終了後に日本選抜チームに選ばれ、そのときチームメイトだった中山裕章(当時高知商)からタバコを勧められて、タバコを覚えたと言っていた。もっとも清原の場合は20歳か21歳のときに喋ったので処罰の対象でも何でもないが、未成年時にそういうことをしたからといって、誰もとがめない(多分)し、過去の栄冠に傷がつくわけでもない。
僕だって高校時代に、喫煙はしなかったけど飲酒は行なってた。友達んちに集まって飲んだり、みんなで居酒屋行ったりするのが楽しかった。それはアルコールに依存していたわけでもなく、未成年に禁止されてることを打ち破って大人の世界を垣間見るということが、なんかひとつのステータスというかヨロコビというか、何かを誇示したかったんでしょうね。もし、そのときに警察に通報され大きな事件になっていたら、高校生の僕にとってはあまりにも大きな制裁で、立ち直れなかったかも。
悪いことを野放しにとは言いませんが、10代の少年の心の中をもう少し考えられる大人であって欲しいと思います。悪さをする中ででも、社会の仕組みを学んだり人間的に成長もするんです。

冬のオリンピックの思い出

大学時代はヒマです。あ、学業が本文である学生にとって日々の精進が必要なんで、本来の趣旨から言うと学生は忙しいんです。が、息抜きも必要ということで、年中息抜きばかりしてました。そーゆーわけで、大学時代の1988年にカルガリーオリンピックというのが開催されました。
この大会は、黒岩彰(現西武ライオンズ球団代表)が、2度目のオリンピック出場で、悲願のメダル獲得(銅メダル)。橋本聖子はメダルには手が届かずとも、参加した5種目ですべて入賞を果たすという快挙を達成(最高5位)。そして、フィギュアスケート女子シングルで、当時高校生だった伊藤みどりが5位入賞。この大会、最も話題をさらったのはスキージャンプのニッカネン。70メートル級、90メートル級、団体で金メダルと史上初の三冠を達成したのです。『鳥人ニッカネン』という呼称も有名になりました。まあ、ざっとこんな大会だったんだけど、カルガリーオリンピックで一番印象に残ってるのは、フィギュアスケートのエキシビジョン。全種目が終わったあとに、ショースケーティングみたいなのをやるわけですよ。このときに、女子シングルで金メダルを獲ったカタリナ・ビットが黒い衣裳でリンクに登場したんですよね。友達と一緒に観ていた僕は『これってマイケルジャクソンみたいやん、曲はひょっとして『BAD』やったりして』と言ったんですね。この年、マイケルジャクソンが『BAD』という曲を発売し、来日したんですよね。もちろん当時の彼は絶大なる人気を博し曲も世界的大ヒット。で、カタリナ・ビットがポーズをとって曲が流れると『BAD』だった。僕たちは、やんややんやの大騒ぎ。日本の伊藤みどりもエキシビジョンに登場したんですよね。伊藤みどりは競技での成績は5位だったけれども、テクニカルポイント(この時アナウンサーは技術点と言っていた)は全選手中1番だったんですよね。で、伊藤みどりがリンクに登場すると場内は大歓声。観客はそういうの知ってたんですかね。それともテクニカルポイントナンバーワンと場内アナウンスでもあったんでしょうか?で、日本(NHK?)のアナウンサーは伊藤みどりを紹介するときに『ちょっと太めのみどりさん』と言ってました。た、確かにスレンダー系ではないにせよ、そんな体でよくトリプルアクセルをやってのけるとは思っていたが、そんな紹介があっていいのか?でもなんか可笑しくて笑っちゃいましたよ。

冬のオリンピック

荒川静香選手金メダルおめでとうございます!
トリノオリンピックについては一度も触れていませんでしたが、お目出たいことなので筆(キーボード?)をとることにしました。今大会メダルゼロが続いた日本にとって初めてのメダルなんですが、僕は最初から今大会メダルは期待していませんでした。というと、非国民だと思われるかもしれませんが、日本人は能力以上の結果を過度に求める嫌いがあると思います。スノボの成田童夢なんかいい例です。国際大会でもいい成績を残し続け、メダルの期待がどんどん膨らんでいたのに、メダルにはかすりもしない。スノボのトップアスリートたちは主な国際大会には出場していなかったため、そんな報道が為されてましたけど、んなこたぁ最初からわかってたはず。日本にとって、日本びいきな報道しかしないマスコミが、こぞって煽ってメダルだメダルだと視聴率や販売に好都合な情報発信をする。そういうメディアの発する、情報源を一般の人は当然鵜呑みにする。メダルに手が届きそうとと言われ、ミスによる失敗、予選落ち、そういう結果で落胆の度合いは期待度が高ければ高いほど大きくなる。で、活躍しようが活躍しまいが、後日ドキュメンタリー番組や記事で美談に作り上げ、結果視聴率や販売に結び付けて、マスコミの好感度を保とうとするんですよね。それも、一部の絵になりそうな選手や種目だけに限るんです。まあ、マスコミも営利を目的とする企業だからわからなくもないし、利益を追求しないとスポンサー離れ等の諸問題が発生するんでしょうけど、やり方がスマートじゃないです。日本て、マスコミやスポンサーの企業的価値を高めるために投資する傾向が強いのも問題あると思うんですよね。まあ、皆が皆そうではないんですけどね。まあ、国民のスポーツ文化に対する意識も低いんですけどね。世界のトップアスリートたちは才能だけで頂点に立ってるわけじゃないんですよね。国を挙げてのスポーツ英才教育、投資、アフターケアが素晴らしい。日本はアマチュアスポーツの理念は、正々堂々、根性を前面に出し、金銭的追求はスポーツマンシップに欠如するなどと、ワケのわからない理論を出してる。スポーツでお国のために頑張ってもらうなら、カネはどうしても必要なんですね。オリンピッククラスの練習が出来る施設なんてないし、用具代、消耗品にだってお金かかるし。若年層を育成しようと思ってもプールや体育館、スケートリンクなどの施設使用料をはじめ、大会への遠征費など個人で負担するには限界がある。日本全国で頑張ってる少年少女たちの中に金の卵はたくさん埋もれていると思います。その卵たちの多くは、資金という大きな壁による障害物をクリアするか、妥協、諦めという選択をしなければならない。スポンサーにも限界があるだろうから、市町村、都道府県、国という各行政で税金という大きな資金を有効活用しもっとスポーツ文化に充ててもらいたい。頭のいい人が、どこかで平等に使える分担金みたいな科目を捻出するなど、知恵を絞ればでいい庵はいくらでもあると思う。で、それなりに大きな各種大会も賞金制度を導入してもいいと思うし、国際大会などのビッグなヤツで成績に応じて表彰金を拠出し、オリンピックでメダルでも獲得すれば、栄誉だけを称えるんじゃなくて1億円規模の富にて功労を称えてもいいんじゃないかと思う。他の国では、国の栄誉のための実績を称え当面の生活保障をするところだってあるし、それによって選手のヤル気も全然違ってくる。と、こんなことを書くとカネが全てじゃないという人も要るでしょう。確かにカネが全てじゃないと思います。アマチュアスポーツの発展のために健全なスポーツマンシップを培うべきだと言うのなら、やたらとメダルだメダルだと過剰な期待を寄せず『参加することに意義あり』というテーマに重きを置き、静観するべきだと思います。大会を楽しんできなさいと、その舞台に立てることを褒めてあげるべきです。選手たちは、報道されない影でたゆまぬ努力を続けて晴れの舞台に望んでいるのです。