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2015-08-06 SAS/STAT 14.1

SAS/STAT 14.1 が出たようだ

Enhancements in SAS/STAT 14.1 Software


以下の変更点が特に気になった。

  • LIFETEST Procedureが Gray's test + CIF のノンパラメトリック推定量 (Gray 1988) に対応 (かなりうれしい!)
  • MIXED Procedure でも ddfm = KENWARDROGER2 が追加された、Kenward & Roger (2009) の改良版自由度推定量が利用できるようになった
  • POWER Procedure が Cox 回帰のサンプルサイズ設計に対応 (生存時間の非劣性にはまだ対応しないらしい、残念)
  • MI Procedure の多重補完法のデフォルト補完回数が 5 から 25 へ変更された(もっと多くてもよさそう)。やっぱ 5 は少なすぎる・・・
  • GEE Procedure の正式版リリース
  • GLIMMIX Procedure の積分計算方法の改善 (FASTQUAD option; Pinheiro and Chao, 2006)
  • HPSPLIT Procedure が追加され、SAS でも CART が使える様になった、個人的にグラフが綺麗だと思う

文献

  • Gray RJ. A class of K-sample tests for comparing the cumulative incidence of a competing risk. Annals of Statistics 1988; 16: 1141–1154.
  • Kenward MG, Roger JH. An improved approximation to the precision of fixed effects from restricted maximum likelihood. Computational Statistics and Data Analysis 2009; 53: 2583–2595.
  • Pinheiro JC, Chao EC. Efficient Laplacian and adaptive Gaussian quadrature algorithms for multilevel generalized linear mixed models. Journal of Computational and Graphical Statistics 2006; 15: 58–81.

2015-05-15 SAS University Editionのアップデート

SAS University Editionのアップデート

いつのまにかアップデートがきていたようで、SAS/STAT 13.2が利用できるようになっていました!

バージョンの確認

PROC PRODUCT_STATUS;
run;

f:id:triadsou:20150515124239p:image


テスト実行

GEE Procedureも実行できました。

f:id:triadsou:20150515124240p:image

2014-08-08 SAS/STAT 13.2

SAS/STAT 13.2

またバージョンが上がったいたらしい!

かなり使い勝手がよくなりそうな機能拡張が含まれているので、結構期待しています(特にNLMIXED)。

GEE Procedure (評価版)

ついにGEEのProcedureが出たらしい。

Observation-specific and subject-specific weighted estimating equationsを実装とのこと。

Liang and Zeger (1986)のGEEとあるので、GEE1だけっぽい?

追記

CAUSALTRT procedure (評価版?)

GEEに加え (Weighted Methods for Analyzing Missing Data with the GEE and CAUSALTRT Procedures) doubly robust estimation approachについて実装したCAUSALTRT procedureも追加されるらしい。

昨今注目が集まっているためか、missing data関係の解析ソフトウェアが整備されていくのはうれしい。


ICPHREG Procedure

13.1のICLIFETESTに続き、ICPHREGも出た。

区間打ち切りの生存時間解析もやりやすくなりましたね。


機能拡張

  • NLMIXED procedureが複数のRANDOM statementをサポート。これで、階層構造を持った変量効果のモデリングが簡単にできるようになるはず。
  • FREQ procedureがオッズ比と相対リスクに対するスコア信頼区間をサポート。
  • MCMC procedureがカテゴリカルな確率分布をサポート(MODEL, RANDOM, PRIOR statment)。

その他にも色々更新されていました (SAS/STAT(R) 13.2 User’s Guide)。

無料版のSAS University Editionではまだ使えないようでした (PROC PRODUCT_STATUS; run;でバージョン確認できます)。

2014-06-27 SAS University Editionでグラフを描く

SAS University Editionでグラフを描く

SAS University EditionにはSAS/GRAPHが含まれていないため、グラフ用のプロシジャについてが気がかりでした。

SAS/GRAPHのGPLOT Procedure等に慣れ親しんでいる人も多いと思いますが、残念ながらSAS University EditionではGPLOTは使えません。

しかし、SAS 9.2まではSAS/GRAPHに含まれていたODS Graphicsが、SAS 9.3以降からはBase SASに含まれるようになった関係で、SGPLOT ProcedureやSGPANEL Procedureが使える様です。


SGPLOT ProcedureはRのggplot2と同様に、グラフのパーツを重ねて描きやすい設計になっており、個人的には使いやすいです。

SGPANEL Procedureはggplot2 + facetのような機能のプロシジャで、サブグループ別のグラフが簡単に作成できます。


例えば、散布図を描くと以下のような出力が得られます。

data x;
g = 1;
x = 1; y = 1; output;
x = 2; y = 2; output;
x = 3; y = 3; output;
x = 4; y = 4; output;
x = 5; y = 5; output;
g = 2;
x = 1; y = 2; output;
x = 2; y = 3; output;
x = 3; y = 4; output;
x = 4; y = 5; output;
x = 5; y = 6; output;
proc sgplot data = x;
where g = 1;
scatter x = x y = y;
run;
proc sgpanel data = x;
panelby g;
scatter x = x y = y;
run;

f:id:triadsou:20140627110147p:image


f:id:triadsou:20140627110148p:image

2014-06-06 SAS Analytics Uについて

SAS Analytics U

SASからSAS University Editionというソフトがリリースされていました。


含まれるパッケージは、BASE SAS(R), SAS/STAT(R), SAS/IML(R), SAS/ACCESS(R) TO PC FILES およびSAS STUDIO(R)だそうです。

Mac, Linuxでも使用できるようです。


FAQによれば、非商用利用であれば、高等教育機関に所属しているかどうかに関係なく、どなたでも学習や学術調査の目的で利用できるそうです。


インストール

VMでサーバーを動かして、Webのインタフェースからプログラミングと解析の実行をするようです。

Oracle VirtualBoxかVMwareをインストールする必要があるようです。

インストール手順概要は

  1. VMをインストール
  2. VMイメージを読み込む
  3. myfoldersという名前の共有フォルダを作って、VMの設定画面等でパスを入力する
  4. VMを起動
  5. サーバー画面に http://localhost:10080 とか http://123.456.789.101 と表示されるので、これをブラウザのアドレスバーに入力する
  6. ブラウザからSAS STUDIOが起動する

といった感じでした。

インストールマニュアルがあるので、さほど苦労はしないと思われます。

関連リンク

SAS STUDIO

SASのWebのインターフェースでした。

コード補完してくれるエディタが付いていて、ショートカットキーも使用できました。

Rユーザ向けに言えば、Server版のR Studioをローカルから使うような感じですね。


SAS/STAT

搭載バージョンは13.1で、最新のものでした。

したがって、

  • GLMSELECT ProcedureでAdaptive lasoo
  • PHREG Procedureで生存時間解析やFine-Grayモデル
  • MIXED Procedureで線形混合モデル
  • GLIMMIX Procedureで一般化線形混合モデル
  • NLMIXED Procedureで非線形混合モデルや一般のモデル
  • ICLIFETEST Procedureで区間打ち切りデータの解析
  • IRT Procedureでitem response models
  • MI ProcedureにはMNAR statementが追加されているので使いやすくなった!
  • MCMC ProcedureでMCMC (13.1からmulti thread化; ただしSAS University Editionは2コアまでしか割り当てられないようです)

などもとても簡単に実行できるでしょう。


SAS/STATでできる事の一覧は

などを参照のこと。

ちなみに、↑に書いていないことも死ぬほど沢山できるので、SAS/STATヘルプファイルを熟読すると良いでしょう。

各手法のサンプルプログラムが付いていますので、参考になります。


感想

非商用利用のみとはいえ、SASが無償で使えるとなると、助かる人が沢山いそうですね。