二条城

こないだの京都行きの1日目のメインは二条城。
高校時代の修学旅行以来だ。東京にいても皇居内に行ったことがないのと同じこと。皇室関係に関心を持たなかった。今回、若冲がらみで襖絵とか屏風絵を観ておきたいと思った。
二条城は朝廷との関係をもつ上で重要な拠点であり、西国諸大名に睨みを利かせる役割があった。徳川家康が天下統一の証しに築城し、徳川慶喜大政奉還したのもここ。明治になって二条離宮となった。
二の丸御殿を拝観。ここには障壁画が1016面あるという。このほか都には数多の社寺仏閣があるのだから絵の需要は膨大だったろう。二の丸御殿だけでも、将軍 大老 以下多くの部屋があり、その位と目的に応じて色々の絵が必要だったろう。襖絵や掛け軸、障壁画などの絵は一大産業で、多くの絵師がいた。琳派狩野派、土佐派、円山派‥‥などの絵師集団が競い合ったろう。若冲はどこにも属さず独立独歩、アウトサイダーであり続けた。奇才ではあったが、突然異変でもないようだ。京都には情報が集まり、海外の動植物の図絵や本物(象や孔雀など)も来たようだ。
二の丸庭園も趣が深かった。二条城にはかって天守閣があったが、落雷で焼失(1750年)し再建させず天守台が残っているのみ。ここに登ると京の街が一望され、向こうの山は比叡山だろう。

閑話休題、聞こえてきたガイドさんの説明。虎の雌雄の図柄で雌として描かれているのは豹(ひょう)なのだ。当時、ひょうが虎の雌だと思われていたのだとか。

唐門 向こうは二の丸御殿

車寄せ

大広間

二の丸庭園 肩を怒らせたアオサギ

天守台からの眺め 比叡山

天守台から 内濠と米倉

北中仕切門 構えたところがなく質素で好もしい

東南隅櫓 秋の空に映える