新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2016-06-28

[]杏奈は春待岬に

杏奈は春待岬に

杏奈は春待岬に

また新たなタイムトラベル・ロマンスの形。

あやふやに誤魔化されてて、上手く説明が付けられているわけではないので、

新たなフォーマットとは言えないけれど。

 

しかし、もうカジシンがやらなきゃ誰がやるって感じで、

完全にこの路線の唯一無二の第一人者ってところだな。

誰も勝てないわな。

七月隆文みたいな下々は控えおろうってね。

 

ところで「そして“ぼく”の選択を、どう思いますか?」なんて

帯で煽るからもっと鬼畜な展開を予想してた。

自分の後を引き継ぐ者を作るだけの目的で梓と結婚し、

息子が産まれるまで子作りをする、とね。

多少はオブラートに包んだ描き方にはなるだろうけど、

大筋この流れで多分間違いはあるまいと。

そんな私は”ひとでなし”だったんでしょうか?

 

“切なさ”の種類がいつもとは違う感触作品なので、

読後感は格別とは言えないし、も少し理屈付けてくれよとは思うけど、

カジシンのこのジャンル小説が読めただけで、まぁ良しというところかな。

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2016-06-27

[]プリン体から愛を奪ったもの

表題は即興で作ったなぞなぞ。

「プリンタイ」から「i」を奪うので、正解は「プリンタ」

 

先々週の土曜日かみさんお仕事用に、ペープサートの本のコピーや、

ネットで漁ったフリーのイラストなどを大量にプリントアウトしてたところ、

プリンタがエラーを吐いて使えなくなってしまった。

エラー箇所を色々いじってはみたけれど、結局直せはしなかったので、

そんな事情だから、速攻で新しいプリンタを購入。

 

たまたまとある事情ノジマポイントたっぷりあるし。

 

せっかく使い慣れて特に不満も無かったので、同じCANON製を選択

使用頻度は高いので、ノジマにあった一番いい奴。

といってもインクジェットプリンタ自体がそうそう高いものではないので、

¥14,000ですんだよ。おっ、価格ドットコムの最安値より安いやん。

やるな、ノジマ

割と最近まとめ買いしたインクは全部無駄になっちゃったけど。

 

 

先週の土曜日は同じお仕事の続きでラミネート用紙やらなんやらを買いに行ったついでに

町田ブックオフへ。本を売った金額が千円超えたら、百円クーポンが貰えたので、これを購入。

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2016-06-23

[]毒殺協奏曲

原書房様からの頂き物。いつもありがとうございます

毒殺協奏曲

毒殺協奏曲

女性作家だけの「アミの会(仮)」のオール書き下ろし作品集第二弾。

今回は特別ゲスト(?)で、コネで引っかかった(?)男性作家二人、

有栖川有栖小林泰三も参戦。

 

第一弾は「捨てる」という、なかなかユニーク視点のお題だったが、

今回は一転、ベタすぎるド直球の「毒殺」というテーマ

 

ま、元々毒は女性殺人鬼定番ってことで、女性作家の競作テーマとしては、

たしかに向いてるのかもしれない。

 

そんなわけでやはり、女性作家特有の嫌らしさ・底意地の悪さが発揮された

作品集になってると思う。

最近は公の立場の人がたかだかこの程度の発言しても、性差別者としてバッシング

 受けたりする風潮があって、よく「なんだかなぁ」と思うことある。

 差別区別境界線が、果てしなく下がってると思う。ま、それはそれとして)

 

ただ、もっとドロドロしたどす黒い厭ミスがあってもいいかなとは思ったけど。

厭らしさはとてもニジニジしてるけど、なんだか妙にカラッとした明るさが感じられた。

その分、読後感は全然悪くなかったけどね。

 

ベストは残念ながら女性作家ではなく、小林泰三吹雪の朝」とする。

割といい加減な扱いされがちな件に一石を投じつつ、

それを逆利用してユニークな構図を成立させるという巧みさ。

第二位は嫌らしさ感の描き方が光ってた松村比呂美「ナザル」で。

第三位は一番ミステリらしい作品だった柴田よしき「猫は毒殺に関与しない」。

しかし、この犯罪成功してたら犯人モロバレで大失敗だと思うけど。

 

柴田よしき以外、毒殺につきものハウダニットに繋げてくれなかったので、

本格厨としての採点は6点とするが、話としてはそれぞれ愉しめた。

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2016-06-22

[]娘と過ごす日々のお話

ちょっと過ぎちゃったけど、父の日話題ということで。

まぁ実際は父の日とは無関係なんだけど、このところ娘と過ごす時間がちと多かった。

 

先々週の土曜日は、その前日から左脇腹からへその方にかけて激しく痛む、

ということで、盲腸の可能性もあるし、学校休ませて病院に連れて行くことに。

何科にかかればいいのか不明だったりするので、総合病院へ。

かみさん仕事だったので、二人で日本医科大学 多摩永山病院に向かった。

 

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7時半開始だからと急いで行ったら、7時すぎには到着。

だけど、初診は8時半受付だった。ちゃんと調べずに早とちりしてしまったぜい。

その後もさすがに大学病院らしく、待ち時間のかかること、かかること。

結局2時近くまで病院に。しかも、いまいちすっきりした診断ではなかった。

尿路系の感染ということで、抗生物質やらなんやらを受け取って、

駅ビルのレストラン街で、うどんや定食で遅めの昼食。

まぁ、でも、その後は心配した悪化はなく、落ち着いて良かったけど。

 

先々週・先週の日曜日は、午前中に数Iのパパ補習。

中間試験がどん底な点数だったので、テコ入れしないとほんとヤバイから

昔取った杵柄で、数Iまでならさすがに教えられそう。

当分は続けるつもり。

 

先週の日曜日(父の日)の午後は、かみさんが納骨のため日帰りで(!)九州行ってたので、

娘と二人で町田へ買い物にお出かけ。

 

その際に娘がこっそり買って渡してくれたプレゼント豆本

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2016-06-21

[]オブリビオン

05/04 洋画専門チャンネル ザ・シネマ放映分。

結構衝撃のシナリオ。

 

世界が反転する驚きを味あわせてくれる、

という意味では、名作と呼んでも差し支えないかも、な作品

 

ただ、なんかもやっとするんだよなぁ。

 

前半のいろんな謎や伏線が積み重なっていくうちは当然としても、

後半になって、いろんな謎解きや驚きが次々に襲ってくるときも。

唯一爽快にスカッとするのは、敵地に乗り込んだ後カプセルが開いた時かなぁ(笑)

 

ある意味一番もやっとするのは、これまた衝撃のラストシーンかも。

 

これを果たしてハッピーエンドと捉えていいのか?!

 

やっぱ、もやっとするなぁ。

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2016-06-17

[]コン・エアー

01/17 TBS放映分。

おお、これは非常に出来の良い作品

 

ダイ・ハード」の系譜に繋がる作品を挙げていくとしたら、

本作は絶対に落としてはいけないうちの一作になるのではないか。

自分記憶範囲では、中でも本作がベストになっちゃうかもしれない)

 

同じ系統の航空機アクション映画で「フライト・ゲーム」も良かったが、

どちらに軍配を上げるかと問われたら、自分はこちらを支持するな。

 

最初から最後まで、細部まで丸々愉しませてくれる脚本。

密室状態だけでなく、広いところでの派手なアクションも組み合わせて、

実にダイナミックな構成を取っている。

 

そこまで強そうには思えないニコラス・ケイジが主演ってのも、

相手が荒くれ者ばかりだから、かえって映えるかも。

ダイ・ハード」の轍を踏んで、メインの悪役は頭脳派だから

ニコラス・ケイジといい勝負雰囲気になってるのもいい。

 

エンタメに徹した、隠れた(?)名作。大満足の一品。

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2016-06-13

[]SFマガジン700 海外

これまた結構納得のセレクション

 

欲を言えば、多くが難解な作品だと思えたので、

もっと明快に愉しめるような作品が数編欲しかったなぁ。

あるいは作品世界に引き込まれて没頭しちゃうような作品が。

なんだか一歩引いたところから分析しながら眺めるべし、

というような作品ばかりが集まっているという印象だった。

 

そんな中から自分ベストに選ぶのがアーシュラ・K・ル・グィン孤独」。

作品への没入感が本書の中で最も優れていると思えた作品だった。

 

実はこれは自分としては画期的なことかもしれない。

SF研だった大学時代ランキング好きな自分としては、

SFは好きな順番に本棚に並べてたんだけど、

ずっと不動の最下位を誇っていたのが「闇の左手」だった。

自分と肌が合わないと思うSF作家を一人挙げよ、と問われたら、

ほぼ間違いなくル・グィン名前を挙げていただろう。

(ちなみにミステリ作家だったらクロフツを挙げていたんじゃないかと思う)

 

作品だって非常にル・グィン的な作品だと思うのに

(奇妙で捻くれた形で性的なモチーフを扱ったり、ファンタジーを求めているのか、

 リアルを感じさせようとしてるのか、なんだかあやふやに思えたり、とか)

なんでこんなに惹かれたんだろうな。

分析の出来てない、しかも昔語りで申し訳ない。

 

第2位はジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「いっしょに生きよう」

奇妙な形でのファーストコンタクト物なんだけど、

ファンタジックで、かつグロテスクラブ・ストーリーにもなっている。

 

第3位はテッド・チャン「息吹」で。

もうテッド・チャンの未読作品が読めさえすれば、それだけで

本としての価値は充分になるからなぁ。

相変わらずどの1編を取っても凄さを感じさせてくれる作者だよ。

も少し質下げてくれていいから(それでも充分凄い作品になりそうだから

もっと量読ませてくれると嬉しいのになぁ。

 

最初に書いた感想があるので、採点は7点かな。

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