新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2017-08-22

[]許されようとは思いません

許されようとは思いません

許されようとは思いません

年間アンソロジー系で既読だった二作品表題作に「絵の中の男」)が、

いずれも協会賞を与えるべきだったと思うくらい、年間ベスト級だった作品だけに、

やはりこの作品集自体ハイレベルと言って構わないと思う。

 

相当な離れ技とも思えるくらい、飛びっきりのホワイや意外性が炸裂するので、

人によっては違和感や受け入れにくさを感じることもあるかと思うが、

作品の中でこれだけの振れ幅を持っているということで、高く評価したい。

 

上記以外の3作品も、いずれも魅力的に感じられた。

 

目撃者はいなかった」の意外なところからの落とし所も巧みだったし、

ありがとう、ばあば」のさりげない伏線にも唸ったし、

「姉のように」のミスリードも逃れようがないと思わされた。

 

粒ぞろいなので、採点は8点としよう。

wakkyhrwakkyhr 2017/08/22 16:09 突然のコメント、失礼いたします。はじめまして。
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貴ブログを拝読し、ぜひ本が好き!にもレビューをご投稿いただきたく、コメントさせていただきました。

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2017-08-18

[]デスノート Light up the NEW world

TSUTAYAの百円クーポンにて鑑賞。

デスノート Light up the NEW world [Blu-ray]

デスノート Light up the NEW world [Blu-ray]

ひどい評判ばかり見てたので、思いっきりハードル下げた状態

見られたから、結果的には助かった。

少しは満足できたから。

 

とにかく脚本に尽きる。

初代映画の前後編が、いずれも超絶的に凄い脚本だっただけに、

比べたら可哀相だとはいえ、あまりにもな落差が。

 

予想範囲内とはいえ、キラの正体という一応の意外性を

用意できたのが、唯一の存在価値ってところで。

それ以外は結構ひどいもんだったなと。

竜崎の結末なんて、脚本家として考えるの放棄したのって

強く非難したくなるほどだった。

 

竜崎に関しては、役者含めて徹頭徹尾ひどかったけどね。

ドラマで見たときとおんなじ、厨二病の痛い患者さんでしかなかった。

Lも松山ケンイチ後継者がこれではあまりにも可哀相。

 

役者としては川栄は良かった。バカキャラ封印成功してるね。

 

とにかく頭脳戦が最大の魅力だった作品

それなしで成立させようってのが、土台無理があったのでは。

鳴り物入りなわりには、残念すぎた作品で終わった。

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2017-08-17

[]悪意の迷路

悪意の迷路 最新ベスト・ミステリー

悪意の迷路 最新ベスト・ミステリー

やっぱこの光文社版って、中間小説的な味わいが強い。

短編ミステリの傑作選って感じがしないや。

 

なので、ベスト本格ミステリ色の強い作品の中から

どうしても大山誠一郎「うれひは青し 空よりも」になっちゃうかなぁ。

氏の作品の中ではさほど高レベルのものではないのだけど。

本格性よりも読み物として重点を置いたような作品から

本書のようなアンソロジーには向いているのか。

 

第2位は芦沢央「願わない少女」で。

この人の強みであるホワイではないんだけど、

まんまとミスリードされて、意外性は感じられる。

 

第3位は再び本格ミステリ色の強い作品から

西澤保彦「パズル韜晦(とうかい)」で。

ちょっと書き方がくどいんだけど、ミステリらしい

伏線真相の上手さは際立っている。

 

ミステリではないけど、作品の良さという点では、

柚月裕子「背負う者」が個人的ベストかもしれないけど。

 

採点はやはり三年毎の二分冊とは思えないレベルの6点。

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2017-08-16

[]ポーの一族 春の夢

この作品の続きが書かれるなんて、想像すらしたことがなかった。

まさかの40年振りの新作。

 

結局全く思い出せなかったため、「ポーの一族」全五巻も読み返してしまった。

そうか、40年振りってことは、最終話リアルタイムの話として書かれてたんだね。

当時の読者はエドガーアランと同時代を生きてたんだ。

 

というわけで40年振りの新作だが、舞台は2017年ではなかった。

まぁ元々時間軸は様々に行ったり来たりして描かれてる作品群だからね。

 

から本編ラストからの続きというわけではなく、

1944年第二次世界大戦中のドイツが舞台。

アランと二人きりの時代。

 

読めたことは嬉しくは思えるし、作品自体も素晴らしい出来だとは

思えるけど、でも不安に思うことも。

 

個人的には「ポーの村」がシステム化されて描かれているのが、

すごく散文的で残念に思えたのが一つ。

住民が眠ってばかりという設定も、以前とは繋がりにくい。

 

もう一つは、今回非常に特殊能力も発動するのだけど、

時間軸の途中に挿入するにしては、ふさわしくないと思えたこと。

 

なんか連続性が怪しくならないといいんだけどなぁ。

 

ところで原作を読み返して気になったのが、

最終話に登場した顔に傷のある男。

アーサー・クエントン卿だと思われるのだけど、

唐突説明も無く、非常に謎のまま。

 

もしもこの先アランのいなくなった後の物語も描かれるのなら、

この決着は付けて欲しいところだ。

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2017-08-14

[]夢を喰う悪魔

連休夏休み。最寄り駅出たのは、町田に二回出かけただけだった。

コミック20%オフセールやってたので、その収穫。

1.はまさか出るなんて考えられなかった、 40年振りの新作。読み返してみなくっちゃ。2.はラストゲームにしては物足りない感のあるハンカチ落としがいよいよ開幕。3.〜8.はようやく買ってもいいかな、の金額に。19巻以降はまた価格が上がるので、まずはここまでで。

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2017-08-01

[]5分後に意外な結末2 青いミステリー

青いミステリー (5分後に意外な結末)

青いミステリー (5分後に意外な結末)

まとめて二作借りたので、こちらも。

 

感想は一作目と同じ。多分何冊読んでも(だんだん質は落ちるかもしれないけど)

同じような感想を抱くことになるのだろう。

 

心にひっかかる作品とかアイデアに、一つ二つ見つかれば充分というところか。

 

ベストは「うそつき」。この作戦はお見事。

第2位は「任務」で。有名な映画を踏まえてのひっくり返し。

もう一作はIQサプリ的な「鳥の王国暗殺者」や

論理パラドクス」にも出てきた「臆病すぎる乗客」ってなアイデアもあるけど、

まぁショートショートらしい展開とオチの「電話相手」にしておこう。

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2017-07-28

[]5分後に意外な結末1 赤い悪夢

赤い悪夢 (5分後に意外な結末)

赤い悪夢 (5分後に意外な結末)

とにかくお手軽なショートショート集。

5〜6ページ程度にまとめられた作品が30話載ってるという代物で、

さくさくあっという間に読める作品集であることは間違いない。

 

ただ、作られ方としては、あまり感心しない。

ほとんどの作品の由来は「欧米の小咄」で、どこかの小咄集に載ってた

ようなものを採集して、ライターがこの程度の長さにまとめたものと推測される。

 

どうせなら、それだけにとどめておいてくれた方がまだしも良いのだが、

開いた窓」とか「猿の手」のような超有名作品も、

あっさり感満載の5〜6ページでまとめられちゃうのは、不幸だと思う。

 

普段本を読まない人に本を読んで貰うためのきっかけ本、という意味合いでは、

最適とも思えるけど。

 

ちょっと気の利いたアイデアみたいなものには触れることが出来るので、

ダイソーに置いてあれば買ってもいいような作品集

 

ベストダントツで「父の時給」。急に泣ける話になる。

第2位は知ってる話だったけど「幸福論」。人生仕事に関して考えさせられる。

もう一作は「人生最悪の日」で。ショートショートらしいオチ。

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