新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2017-11-20

[]ビブリア古書堂の事件手帖 7 〜栞子さんと果てない舞台〜

シリーズとしての完結巻。

 

非常に収まりの良い作品で、

ラスボス感がちゃんと表現された上での、綺麗な大団円

 

じれったさに終止符を打ってくれるラストシーン

 

すっきりスカッと感をしみじみと味わえる、

見事なシリーズの締めくくりだったと思う。

 

一応、本編としては完結だけど、今後もスピンオフ作品

まだまだ書かれていくそうだ。

視点主人公が変わっての作品特に描かれていくのだろう。

 

栞子さんと母親のこれからの展開も作品中で示唆されていただけに、

「その後」を描いた作品だって(続編シリーズになるかどうかは別として)

きっと描かれそうだなぁ。

 

ミステリとして高い評価というわけではないけれど、

気持ちよく読み終えられる読後感を高く評価して、採点は7点。

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2017-11-19

[]ダイヤル

10/11 テレビ東京放映分。

ダイヤルM [Blu-ray]

ダイヤルM [Blu-ray]

オリジナルであるヒッチコック版を見てないので、

何も語る資格はないんだよなぁ。

リメイク版はやはり原典との比較必須だろうから

 

単独でこの作品だけとして見た場合

まぁそこそこの出来栄え作品のように思える。

 

展開の意外性は感じられるが、

見終わってから後に残るほど印象的な脚本ではない。

 

奥さんも浮気女なわけだし、共感できる視点

全然無いのも、何か没入できない要素の一つかも。

綺麗だけど、オリジナル版はグレースケリーからなぁ。

 

いまいち力強さを感じられない作品だった。

まつやまつや 2017/11/20 11:10 私の方は逆にリメイクの方を観ていないのですが、オリジナル
では夫を演じたレイ・ミランドが 上手くて 
それから刑事役のジョン・ウィリアムスも上手く
(そういえば ミランドもウィリアムスも たしか刑事コロンボ
に出演してますなあ) オリジナル版のキャストを超えるのは
なかなか大変に思われます。

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2017-11-15

[]PLANET OF THE APES/猿の惑星

10/13 テレビ東京放映分。

リメイクを超えたリ・イマジネーション(再創造)ということらしい。

 

ある程度の年齢層以上の人なら、まず間違いなく知ってる

有名作品を再創造する困難さは容易に想像が付く。

 

作品評価は明確に二分されてるようだけど、

私はありだと思ったなぁ。

 

現時点の技術で、映像的にも素晴らしいものに仕上がってる。

 

でもって、評価が二分する最大の要素がラストシーンなんだろうけど、

これもありだと思う。

 

原典の誰もが知ってるとすら思えるくらい有名なシーン。

これに匹敵するくらいの衝撃をどうやって与えられるか。

こんなバカ高いハードルをどうやって越えることが出来るか、

とても思いつけそうもないではないか。

しかもアメリカの象徴という点を見事に活かして。

さらには冒頭から伏線も効かして。

その上二作目への興味も繋いで。

 

私はお見事だと思った。

 

ちゃんと二作目がこの設定を上手く処理できていれば、の話だけど。

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2017-11-13

[]心臓のように大切な

原書房様からの頂き物。いつもありがとうございます

原宿コープバビロニア:心臓のように大切な

原宿コープバビロニア:心臓のように大切な

「経眼窩式」の作者によるもの

前作とは全く雰囲気は違うのだけど、

医学をベースにした社会派で、

ミスなのに、意外に爽やかさが残ったり、

そういう根っこは共通してるのかもしれない。

 

奇病の謎というホワットダニット。

そして最後に明かされるホワイダニット

このあたりは読み応え充分。

 

フーダニットとして残念なところは、

冒頭はミスリーディング手法だと思うのに

その意味で上手く機能してるわけではない点。

 

前作に比べると軽みの作品になってて、

読み心地はこちらの方が良いかも。

 

採点は6点。

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2017-11-12

[]手がかりは「平林」

原書房からの頂き物。いつもありがとうございます

前作から時間を待たずの刊行

 

但し、量産で質が落ちてるとかでは全くなく、

これだけの短期間で出せるほどノリに乗ってるという理解が正しいようだ。

 

前作にも増して、本格ミステリとしての面白さが高まっている。

 

表題作は意外なところから意外な犯人による意外な犯罪が露見する。

 

カイロウドウケツ」の方はある意味バカミス

とびっきりの着想にクラクラしてしまいそう。

読んでる間も混乱して頭クラクラしちゃったもの

 

それほど本格な二作なんだけど、落語としてのアプローチ

いつにも増して疑問を感じるところ。

 

噺の矛盾点を見出し、そこを改変して矛盾を潰すという

このシリーズアプローチ方法なんだけど、

この点に関しては、どうしても無粋だと感じられてしまう。

特に表題作意味も無く面白いところが魅力な作品を、

意味付けすることで逆に魅力を失くしてるように思えた。

 

カイロウドウケツ」の方はミステリ的な意外性は

たっぷり味わえるんだけど、立体落語としては

笑える箇所は微塵も無いのはやはりどうかなと。

前作の「横浜の雪」のような融合感には及ばなかった。

 

ただそのあたりの不満はあれど、落語ミステリとして

しかも本格として、充分魅せてくれるシリーズ

本作も採点は7点とする。

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2017-11-07

[]テラフォーマーズ

10/19 チャンネルNECO放映分。

テラフォーマーズ

テラフォーマーズ

くだらな〜い。

 

くだらなさを楽しむたぐいの映画なら、

それも褒め言葉になる場合もあるけど、

この映画場合は、貶し言葉にしかなり得ない。

 

原作漫画を読んでないので、

読んでれば面白いところがひょっとしたらあったのかもしれないが、

だとしても評価出来る作品にはなってないだろうな。

 

それなりに名の通ったタレントは揃えてるけど、

こんなストーリー展開じゃ全然個性生きてないし。

メインだろう武井咲に至っては、役設定の雰囲気全く出せないまま、

早々にスクラップ無駄遣い状態だし。

 

時間無駄映画

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2017-11-05

[]ブレードランナー 最終版

ブレードランナー 2049」を見に行こうと思ってるので、

その予習に、もういつ買ったか覚えてもいないほどの昔のDVDを引っ張り出した。

2001年宇宙の旅」「2010年」「2300年未来への旅」と4枚組セットで購入したもの

 

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

30年以上前の学生時代に読んだ原作の印象が悪かったせいもあってか

(その頃の自分にとって相性の悪い二大SF作家がディックとル・グィンだった)

世間の評判ほどは自分の印象は良くなかった。

 

勿論スタイリッシュな映像文句なく素晴らしいのだけど

(猥雑な古めかしさも持った未来世界の造型が特に良いよね)

ストーリー比較的単調なアクション映画だよなぁと。

SFとしてはちょっと薄っぺらさを感じてしまっていた。

 

今回改めて見返してみて、その印象が大きく変わったわけではないが、

ストーリーを追う必要が無くなった分、全体としてのまとまりで

捉えることが出来、評価としてはだいぶ好転した。

 

あれからのSF映画の流れを知った上で見ると、

この映画が大きなスタイル形成したとも言えるようにも思えるし。

 

ちなみに買ってから封も切ってなかったので、再見とはいっても

このディレクターズカット版を見るのは今回が初めて。

デッカードナレーションが入ってなかったり、

ラストシーンの切り方が全然違ってたりするらしい。

たしかに全体のスタイル統一としてはこれは納得。

ただ、上映版の方の大人の判断ちょっと理解は出来るかも。

 

さぁこれで続編見に行く準備は出来たぞ。

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