新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2018-08-19

[]サファイア

TSUTAYAの「新作・準新作5本で千円」で借りた作品、第三弾。

サファイア [DVD]

サファイア [DVD]

ミスで挙がってた作品だったのかな。古典発掘物。

 

ロンドン郊外の公園で若い女性の惨殺死体発見された。何度も胸を刺されており、怨恨による動機と思われた。Sの字のついたハンカチーフが残されており、被害者は別のところで殺され、ここに運ばれたようだった。

手がかりをもとにハザード警視(ナイジェル・パトリック)は捜査を開始、王室音楽学校で、サファイアという女子学生が欠席していることを突き止めた。サファイアの恋人で建築料の学生デビッド(ポール・マッシー)が呼ばれ、身元確認をした。デビッドによれば二人は近く結婚するはずだった。

サファイアの兄でバーミンガムの医師ロビンスも呼び出された。意外にも警部の前に現れたロビンス黒人だった。

彼らの父は白人、母は黒人だった。そしてサファイアは妊娠していたことが判明する。デビッド父親自分であることは認め、混血であることも知っていた。一方サファイアは、派手な下着を身に着け、ダンスホールで踊っていたことが分かり、ダンスの相手のジョニーという黒人の男が捜査線上に浮かびあがってくる。

犯人は誰か?その動機は何か?」という謎解きを正攻法で描くミステリー。「紳士同盟」(60)や「わらの女」(64)など犯罪映画で腕を振るったベイジル・ディアデン監督が、イギリス社会における黒人に対する差別や憎しみをあぶり出す。

 

この引用したストーリーにほぼ語り尽くされてるように思う。

 

地味な佳作かもしれないけど、

少なくともこれをフーダニットとして語る気はしないなぁ。

 

黒人に対する差別や憎しみをあぶり出す」ってところが、

単独民族国家の日本人としてあまりぴんと来ないという面も

ありそうにも思えるけど。

 

印象に残るような作品ではなかった。

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2018-08-18

[]ジグソウ:ソウ・レガシー

TSUTAYAの「新作・準新作5本で千円」で借りた作品、第二弾。新作はここまで。

シリーズの幕開け。

見事にやられてしまった。

そうか、その手には前もやられたんだったよな。

 

ソウ・シリーズ順位付けをするなら、

ジェームズ・ワンリー・ワネルが脚本担当していた

初期三作に次ぐ出来映えで間違いなし。

 

「SAW」という題名意味驚愕の意外性でわかる一作目、

ミステリ的なある仕掛けと共に、本当のゲームの意味が判明する二作目、

そのゲームの意味を複層に展開させて見せた三作目。

ゲームの意味ルールといった面こそさほどではないが、

これらの三作に充分連なる作品だったのではないか。

4作目から7作目まで(特に5以降の三作)が、ひどすぎたってのはあるけど、

ようやくまたミステリ的な驚きを提供してくれたのは喜ばしい。

 

残虐さだけが単にエスカレートしていたゲームも、

本作ではそんなに生理的な辛さを感じずにすんだかも。

グロいシーンはあるんだけど、比較大丈夫だった。

特典映像見たら、制作陣もそういう意識で作ってるみたいだし。

 

グロ我慢する苦行の再開なんていらんのに、とか思ってたけど、

これなら次も見てみようと思う。ま、レンタルで、だけど。

 

ただ、もう犯人も判明しちゃったし、今回の意外性は次は使えないし、

初期三作を貫いた、ゲームのルールのような、驚きを生み出す軸も無いので、

次回作が本作に匹敵し得るような作品になる期待感は薄いけどね。

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2018-08-17

[]人狼ゲーム インフェルノ

TSUTAYAの「新作・準新作5本で千円」で借りた作品

なので、これから5本連続映画レビューの予定。

TVドラマ版「人狼ゲーム ロストエデン」の裏面。

 

ついついドラマは通しで見てしまった。

ゲームの展開はぬるかったが、狂人が出てから推理

ちゃんと納得がいくもので、それがあって報われた感じはしたかな。

ただ、ドラマでは全く完結せず、映画版でその続きという、

商法を喰らってしまったわけだけど。とはいえ、さすがにレンタル対応

(というわけで、ドラマ版未見の人は全く意味不明だと思うので、見る価値無し。

 最初ダイジェスト版でまとめてくれりゃいいのにと思ったけど)

 

外枠で警察側の捜査が描かれるというのが、結構新しい手法かと思ったけど、

結局ドラマ・映画通して、声荒げるだけのどんくささだけで終始してしまった。

現実だったら、これだけの大量失踪事件なんだからもっと大袈裟なことになって、

廃棄建物しらみつぶし作戦で、せいぜい2〜3日もあれば解決しそうだけど。

そういうツッコミはしちゃいけないのはわかってるが、

下手にリアリズムっぽく描かれようとしてるだけに、文句は言いたくはなる。

人間関係説明を付けるためだけの、単なる手法になってしまってるな。

まぁゲーム完結前に干渉されたら、物語上は台無しになっちゃうだろうけど。

 

本作のゲーム展開はそれなりに納得のいく感じ。

人狼から描写から、もどかしさもないしね。

デスゲームだからこその、普通ではないカミングアウト意味づけなんかもあって

誘導のための推理等も含めて、おおっと思わせる場面もあった。

武田玲奈と小倉優香の二人の演技もなかなかで、

「紘美のそんな顔見たことない」のシーンは結構刺さったなぁ。

 

なかなかの出来映えだったけど、運営側を描き出したってことは、

もうネタ切れの末期症状なんじゃなかろうか。

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2018-08-16

[]雀が捜査へ行く冒険を怖い奇人警部の友人がとめる図書館

書き終わってたのに上げてなかったぁ。ダブリを避けるためにも上げとこうっと。

  • 08/10ブックオフオンライン
    1. ラーメンズDVD BOX「椿」「鯨」「零の箱式」「雀」 ¥2,580

第8回公演「椿」から10回公演「雀」に加えて、DVD化される前の初期傑作を集めた「零の箱式」を加えたBOX。

本全品20%引きに惹かれて行ったのに、買ったのは本以外だった。有名な海外ドラマシリーズファーストシーズン。「21世紀本格ミステリ映像大全」ではフーダニット物が多いという記述だったと思うので。

1.はこういう安くなった機会に。2.は冒険する少年心を描いた作品のようなので。3.は「ススムちゃん大ショック」が選ばれてるのでセンスが合うかもと。4はミステリ漫画コレクションの一環で。5.は映画になるとカッコイイ銭形の漫画版かな。6.は乙一原作なので。7.は百円棚で集めることにした。8.はずっと以前に1巻だけ読んだ作品。もう思い出せないけど。

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2018-08-15

[]カメラを止めるな!

2館から始まって、150館まで拡大上映になった作品

「王様のブランチ」で見て、絶対見に行こうと思ってた作品

14日のTOHOシネマズデイに合わせて、TOHOシネマズ南大沢にて鑑賞。

(ついでにアウトレットショッピングして、

 昼は¥1,000の焼き肉食べ放題だぁ〜って思ってたら、

 ミートレアの食べ放題の店は潰れてた、残念〜)

 

いやあ、楽しかった。

後半何度も何度も声立てて笑えてしまった。

タイミングによっては自分の笑い声だけが会場に響いて、

ちょっと恥ずかしかくなる場面があったほど、ツボにはまった。

 

とにかく、一言表現するなら、”伏線と回収”。

 

本作に一番近い映画を一作挙げるとするならば、

「サマータイムマシーン・ブルース」だと思う。

前半のフリと、後半の怒濤の回収。

 

多分誰が観ても面白いと思えるだろう作品

勿論、伏線なんて言葉大好物ミステリファンなんか、

より楽しめちゃうと思う。

どういう話かは事前に想定付いちゃうかもしれないけど、

その想定の範囲の中でも充分楽しめると思うので、

なんとなくわかっちゃったから行く必要ないかな〜

なんてのは損かもよ。

 

お薦め〜〜!!!

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2018-08-13

[]断片のアリス

断片のアリス (新潮文庫nex)

断片のアリス (新潮文庫nex)

まりメジャー作品ではないだろうからAmazon作品紹介を

転載しようと思ったけど、真相が推測できちゃう記載になってるから止めとく。

(そこが謎なんだと読者に知らしめちゃ絶対ダメでしょ、ってな余計なこと書いてある。

 勿論Amazonが悪いんじゃなくて、新潮社自身が出してる内容紹介なんだけどね。

 こういう無神経な担当者に当たってしまった作者がかわいそう)

 

仮想空間の方がメインの生活環境になっている近未来設定の中で、

繰り広げられるデス・ゲーム。

 

バトル・ロワイアル」以降の系譜を踏む、

最後の一人になるまで殺し合わせるという流れの作品ではあるけど、

仮想空間のアバターということも手伝ってか、ホラー感は薄い。

 

デスゲームは設定は不条理なまま処理されない作品が多いなか、

本作はちゃんと舞台が仮想空間であることに意味がある真相が待ってる。

 

仮想空間設定は、バリエーションが幾らでも作れそうでいて、

意外に狭いバリエーションが繰り返されてる気がしてて、

本作もそういう”あるある”の範疇ではあるんだけど、

完成のさせ方は非常に綺麗な部類に入る良作だと思った。

ちゃんと意外性も感じられはしたし。

 

採点としては、ギリ7点進呈しようかな。

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2018-08-11

[]ダーク・ジェントリ全体論的探偵事務所

銀河ヒッチハイク・ガイド」の作者によるハードボイルド探偵ミステリ……

 

……ってわけにいくはずはないよなぁ、そりゃ。

 

いかにもこの作者らしい不条理ユーモアと奇想に満ちた作品

やっぱり結局はSFコメディなんだけども、

全体論的に(なのか?)つながっていて、

たっぷり伏線と回収は行われるので、

ミステリと呼べなくもないような作品

呼ぶのか? どうしようか? う〜ん、一応呼んじゃえ。

 

しかし、とにかく、ほぼほぼ最後最後くらいまで、

いったい何が起きてるのか、さっぱりわけわかりゃしない。

延々と混沌状態

 

そういうことだったのかと、だいぶすっきりはするけど、

理解出来たのはだいぶ限定的なような気もしてしまう。

 

そういう若干の心残りは感じてしまったけれど、

この作者のもう一つのシリーズを読めたことで満足。

 

一応、ミステリと呼んじゃったから、採点するけど、

ミステリとして点付けるのは結構難しいな。ええや!の7点。

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