新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2016-05-21

[]ロックストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

05/07 洋画チャンネル ザ・シネマ放映分。

自分の見たいリストの上位にあった作品だけど、最寄りのTSUTAYAには無かった作品

今ではほとんど活用されてないJ:COMが久々に役に立ってくれた。

(相当な無駄金になってると思うんだけど、ケーブルTV辞めるとネット

 乗り換えなくちゃいけなくて、それが大変でなかなか踏ん切りが付かないんでいる。

 15年間メインで使ってきたメールアドレスだものなぁ。

 完全放置状態はいえ、『幻影の書庫』をどうするかっつう問題もあるし)

 

それはともかく。

 

とにかく脚本がいかしてる(そして多少いかれてる)作品

 

展開がはっちゃけまくってんだけど、それが実に良く練り込まれてるのがわかる。

どれだけバカやろうと、それが全て計算尽く。

 

クールなのに、荒々しく暴力的

とってもクレイジーなのに、理知的

 

非常に魅力ある作品

 

時々入る、なんだかミュージックビデオみたいな映像も、

本作と合ってなさそうで、合ってるようにも思えてくる。

 

いかした作品ですぜ、奧さん。

いかれた作品ですぜ、旦那さん。

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2016-05-20

[]君にさよならを言わない

君にさよならを言わない (宝島社文庫)

君にさよならを言わない (宝島社文庫)

「明くんと久しぶりに話せた…」事故がきっかけで幽霊が見えるようになったぼくは、六年前に死んだ初恋の幼馴染、桃香と再会する。昔と変わらぬ笑顔をぼくに見せる桃香は、ある未練を残してこの世に留まっていた。それは、果たせなかったあの日の約束…。桃香の魂を救うため、ぼくは六年前に交わした二人の約束を遂げる―。少年幽霊たちの魂の交流を描く感動の連作短編。切なくて、温かい。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の後だったら止めてただろうけど、

同時に図書館リクエストしてたので、一応読んでみた。

 

裏表紙の粗筋を読むと、もう今度はもろに「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」だよね。

この人ってば、パクリ常習犯

 

……とか思って、失礼しました!

2003年8月刊行の「Astral」って作品を加筆・改稿した作品だったとは。

こっちの方が全然早いね。

 

ま、でも、露骨妹萌え属性とか、ありがち感は全編を覆ってはいるけど。

 

ただ個人的には「風の階段のぼって」がとても良かった。

最後レースのシーン。

止めずに読んでみて良かったな。

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2016-05-18

[]ちはやふる 30巻

ちはやふる(30) (BE・LOVEコミックス)

ちはやふる(30) (BE・LOVEコミックス)

比較的動きは少ない巻だが、それでも相変わらず良い。

 

最後全国大会の始まり。

どの一戦だって楽しめるだろうことは確実。

みんな一人一人にドラマがあって、それぞれの成長がある。

 

団体戦としては、ここで描き切ることになるのだろうからなぁ。

 

この大会だけで、もう何巻だって続けてもらってもいいような気がした。

 

一方、太一名人クイーンTVの収録に。

こうしてみると、ラスボスの器に近いのは、やはり周防名人の方だよなぁ。

ちはやふる」としてはもっと詩暢ちゃんのラスボス感を高めて欲しいとこだけど。

でも、1巻の最初のシーンで終わるとしたら、ひょっとして決着は見られないの?!

 

ところで、この巻の表紙は桜沢先生の方が良かったんじゃ。

本書の白眉はなんといっても、彼女のあのシーンだもの

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2016-05-16

[]The Best One

土曜日はずっと家にいたら、スマホの万歩計が17歩だったので

(実際はもっと歩いてるはずだけど、家の中ではそうそう持ち歩かないので)

日曜日の午後は久しぶりに町田まで歩きingで、15,895歩。

まぁ休日平均で8,000歩だと充分な数値だな。

また帰宅後の夕方は庭の草むしりと、健康的な一日。

1.は別々の漫画家が描いた8本の短編を収録。2.は百円棚で見つけたら購入の作品。1,5〜7が揃った段階。

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2016-05-14

[]アムステルダムの詭計

原書房からの頂き物。いつもありがとうございます

アムステルダムの詭計

アムステルダムの詭計

ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の第8回受賞作品

 

堅めの文章淡々出来事だけが綴られていく。

なんだかどこかの企業の社史みたい。

 

まり関係の無い一般的な事象が延々と綴られていて、

そこに紛れ込むように、本書のストーリーがちりばめられる。

 

それに加えて、この語り手も事件に巻き込まれているわけじゃない。

関係者とはとても呼べない薄い関係で、主人公という感触が無い。

 

なんかストーリーに巻き込んではくれないなぁと感じたところで、

ようやく自分誤読していたことに気がついた。

 

本書の本質は”歴史ミステリ”なんだ。

 

現代が舞台なので、ついぞそういう認識を持っていなかった。

しかし、そう思って読めば、この乾いた感覚、一歩引いた立ち位置

すんなりと理解出来てしまう。

 

「アムステルダム運河殺人事件」「贋作シンジケート

松本清張」「フェルメール

 

この四つの歴史的要素から謎を抽出し、大胆な仮説を提示し、

これら全てを結びつけていく。

 

それが歴史ミステリとしての本書の意味合いなんだと思う。

特に、この中で最も大胆で楽しい仮説がフェルメールだろうか。

これこそ紛れようもなく、正真正銘の歴史ミステリだしね。

 

ただ、歴史的事実証拠とするような書き方ではなくて、

あくま小説としての体裁で仕立てられているから

私も誤読を誘われたように、ちょっと中途半端感は否めないかなぁ。

もっと歴史ミステリ文法の方に寄せて欲しかった。なので採点は6点。

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2016-05-12

[]真夏の方程式

03/26 フジテレビ放映分。

原作を読んだ感想では、自分としては珍しくミステリよりもそのドラマ性を

大きく評価してた作品だったので、映画としてはいけそうな予感を抱いていた。

 

少年と男という関係ベースにした成長物語ってのも、大きなポイントだし。

 

ただ、そういう期待感が逆にあったせいか、さほどではないかなぁと。

前作(容疑者Xの献身)で感じたような、満足感には欠けてたなと。

 

原作欠点として感じていた動機の弱さがカバーされるどころか、

余計強調されてるような気がした。

そこの説得力が薄いと、どうしてももやもや感が解消されない。

通常のミステリとは異質の決着をみせる本作なので、

余計に観客をも巻き込むくらいの説得力を産み出さないといけないのだが。

映像として具現化させるのであれば、そこの工夫がもっと欲しかった。

 

すっきりと受け入れられるようには出来てなかったよなぁ。

 

成長物語とは別のところで、色々引っかかりを残す作品だったので、

素直に感動できない作りになってたのが、やはり残念。

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2016-05-11

[]仮面病棟

仮面病棟 (実業之日本社文庫)

仮面病棟 (実業之日本社文庫)

書店結構仕掛けられてた作品

 

しかも解説で法月がクローズドサークル物の本格だって

持ち上げて書いてるし、ま、取りあえず騙されてみるか、

と思って読んでみたのだけど……

 

……やっぱり、騙された。

 

作品ではなく、売り方に。

 

病院の謎は出た瞬間にわかる。

多分大抵の読者がわかる。

それを延々と引っ張られるだけで、疲れる。

 

真相の意外性も感じてくれる読者の方が少数ではないのかな。

やられた〜って人はよっぽど幸運(あるいは鈍感)な御仁かも。

 

本格ミステリ感はあまり感じられない、サスペンス

せいぜいがライトミステリといったところか。

 

こういう本を仕掛けなくちゃいけないってのも、

なんだか読書界の寒さを感じてしまったぞ。

 

採点は当然の6点。

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