UTokyo bicycle racing team

9/3 インカレロード(美麻14周) 18位
なんと、ショッキングなことにパイオニアの電源が1周目で落ちてしまったので細かいことは分からず。jicfの速報とか見ながらレースレポートを書きます。
スタートラインにたった誰よりも、手厚いサポートを受けた練習・当日の環境だっただろう。(+誰よりも長い8月の睡眠時間だっただろう笑)。皆さんのおかげでコンディションは最高。合宿中のパワーメーターの示す値からして、今までで一番、はるかに一番強いのは間違いない。おまけに血管がだいぶ浮き出るほどに減量にも成功(7月下旬からお菓子デザートを一切口にしなかった甲斐あり!)。
全く不安はない。勿論、レースにトラブルはつきものだし、上手くいかない結果だってありうるわけだけど、それは仕方のないこと。不安に思う必要は全くないと思っていたし、レース前にそのような不安に陥ることは全くなかった。ただ、スタート地点から、応援に来た金子とかを見て、感動してあやうく涙を流すところだった笑。
目標は、最低目標20位、高い目標10位以内。7月時点では厳しいかと思っていたが、合宿の出来からして自信あり。
アップはいつもより軽めに。クラス2最前列を確保してのスタート。パレード区間でポジションを下げてしまう。ブレーキかかりまくりなので走り方が難しかった。リアルスタート後の5分坂、開けたところで一気にポジションを上げ先頭付近へ。殆ど足を使っていないつもり。その後、逃げができるところも目撃していたが、集団で足を温存していた方が良いという事前のプラン通り見逃し。逃げを行かそうということなのか集団先頭が異常にペースダウンしたので、空気を読まずたらたら走って先頭で激坂に突入。たらたら走って1周目終了。前の方だと非常に楽。
集団は完全に安定ムード。逃げとの差がどんどん広がる。2-4周目は非常に遅い。こんなんじゃあ全然人が減っていないだろうなあという感じ。まあそれでもなるべく激坂では足を温存し、その後の下り〜平坦区間で集団の前の方に出て省エネ。以前よりも明らかに位置取りが上手くなっている。足に余裕があることと、3年半の経験が生きてきたのかな。
たぶん5周目の5分坂で、下からの日体大鬼引きによるペースアップ。僕はちょうど5番目くらいにいたのかな?ああこれで集団が減ってくれるかな、前との差もつまるかなあという感じで非常にありがたい。
しかし6周目は再びペースダウン。うーん。ただ、有力選手はみな集団内。ここからどういくのか。強い選手だけが抜け出すような追走ができることも考慮しつつ、前方の動きに注意。
7周目、5分坂でペースアップ。愚かなことに、その前の下り区間で真ん中の方に入ってしまい。位置をある程度下げてしまっていたタイミング。しかし、頼みの綱として順大石原選手が数人前にいることは確認済み。中切れしそうな感じの選手を石原選手がぐんぐん抜いていく後ろに入って上手く前へ。今回、有力選手のナンバーをチェックしておいたのは終盤まで本当に役に立った。
8周目、下り平坦区間で順大原選手と抜け出す形に。判断の難しいところだったが、ペースで行こうということで回していく。5分坂で朝日大二人に追いつき、4人での追走。逃げ3人との差は5分。原選手が統率してくれて非常にありがたい。しかし、下りでそんなにペースも上がらず、前に追いつくのは流石に厳しいだろうという感じ。でも、後ろの集団から有力追走ができたときに前待ちになるかなあとも思ったりして、ペースで回す。体感強度としては、練習のペース走よりも緩いくらい(下り坂で自分が長いこと引かなくてよいので)。
9周目の長い下り区間でアウタートップぐるんぐるんしてたら、段差の振動がきつかったのか、まさかの外側へのチェーン落ち。ショックだったが、集団はまだ後ろなのでそんなに焦らず。前も見えたので、激坂区間などを使って前に再合流。多少足を使ってしまったがまだ余裕あり。
10周目、後ろがペースアップしたらしく、急に差が縮まる。5分坂の頂上付近で集団に合流。まだまだ足はある。
ここからが勝負区間。下りではアタックがかかったり緩んだりいろいろ。経験があまりなく正直どう動けばいいのかよく分からないが、有力選手に注意。優勝した武山選手はこの辺りで抜け出してしまったようだ。
11周目かな?激坂で野本選手らがアタックした局面がかなりきつかった。しかし千切れる感じはなし。その後も5分坂の終盤や登り返し、激坂でペースアップが起きることしばしば。残り3周くらいになると、ついに足が攣りかけてきていた。まずいなあとは思ったが、普通のペースアップで千切れるほどではなかった。
そんなこんなで最終14周に突入。最低目標20位、高い目標10位以内と目標はレース前通り。見た感じまだ20人以上いそう。ここから粘らねば。5分坂でペースアップがかかり、集団がばらばらな感じ。各自ベストを尽くしている感じ、こんな光景は初めて。僕もこのレースで初めて千切れるのを味わった。途中、ハムが攣って終わったかと思ったが、一瞬休んで気にせず踏めば、踏める踏める。
ばらばらな人の中、適当なところで登り切り、登り返しで集団は再びひとつに。この時点でめちゃくちゃきつい。牽制。少しだけ休めたので順大石原選手と二人で抜け出し。後ろは牽制で想像以上に離れる。登り区間に入り、石原選手遅れる。これはもしかしたら行けるか?と思うがそんなに甘くない。激坂手前で集団に追いつかれる。みんな凄い勢い。谷さんの猛烈な応援。きついけど一つでも上の順位へ。足が重すぎる。どうしてかこうしてか、気持ちとは裏腹に集団においていかれる。誰かがたれるのを信じて踏む。しかし誰も抜かすことはできずゴール。
少なくとも、と思っていた20位以内を逃したのではないかとがっくり。しかし水田さんから18位との情報。嬉しくて叫ぶ。いや、でもぬか喜びか?小藤さんからも18位との情報。嬉しくて再び叫ぶ。この順位であんなに喜んでいたのは非常に恥ずかしいですが…。でもそれだけ嬉しかった。本当に良かった。
後から動画で確認してみると、最終周の登り返し終了時点で集団は17人=最下位だと22位!欲を言えばもっと上の順位が良かったのだけれど、あそこからよく20位以内をキープできた、なんとか良かった。あんなにも手厚いサポートを受けて、そのお返しに、本当に最低限だけど、最低限の結果は残せたかなあと。
レース中の自分の選択が正しかったのかはよく分からない。原選手と追走に入ったこと、チェーン落ちから踏んで復帰したこと、石原選手と最後抜け出したこと。でも、割と良かったんじゃないかなあと思う。抜け出した場面は両方とも集団がかなり牽制して一気に差が開いたし。何よりもめちゃくちゃ楽しかった。追走なんて僕のような選手がやることではないと思っていたし、最後はもしかしたら上位に入れるのではないかというどきどき。最後のインカレで、すごく良い経験ができた。まあ結果20位以内に入れたというのが大きいとは思いますが。
最初のインカレは未完走、2回目の去年のインカレはなんとか完走、そして3回目の今年のインカレは20位以内でインカレポイント獲得、と一歩ずつ成長できた自転車部生活だったかなあと思う。前の方の展開が見えてるロードレースというのは、今回が実は初めてだった。特に、終盤〜最終盤の争いに加わるというのは初めての経験であった。一応だけど、初めて「レースする」ことができたのかなあと。経験不足で動き方も全然分からなかったし、最後の最後の足には不足があったとも思うけれど。
重ねてになりますが、合宿・そしてレース当日とサポート・応援してくれた部員のみんなには多大なる感謝です。悔しい思いが大きいであろう中、それを僕らへのサポートという形で発揮してくれた秋山や、スタッフ・1年生を中心に、部員のみんなが、いろいろ我慢することや面倒くさいこともあったと思うけれど、僕ら選手が快適に練習をし、レースに臨めるように環境を整えてくれたのだと思います。本当にありがとう。本当に、今回の僕の結果は、部員みんなでつかんだものだと思います。(よくスポーツ選手が、インタビューでそんなことばっかいって本当かよ、と思っていたものですが、本当にそう思うものなんですね笑。)
現在のサポート環境は植田が中心に整えてくれたものだと思いますが、植田と同期で本当によかった。植田ありがとう。
また、当日応援してくださった、OBや関係者の皆様、本当にありがとうございました。本当にみんなの応援が力になりました。力をもらうと同時に、みんなにいい姿を見せたい、そんな自己顕示欲で人間頑張れるものです笑。カンパをしてくださった小藤さん、車を出していただいた水田さん、合宿に何度もいらしてくれた谷さん、本当にありがとうございました。谷さんなんて何回も泣かそうとしてくるから困っちゃうものです笑。
これまでご指導してくださった三宅監督、ありがとうございました。三宅監督の掲げる目標が、僕らのレベルを引き上げてくれたものだと思います。監督もおっしゃるように、今回の結果ではまだまだ不十分なのでしょうけれど。監督代行としてご指導くださった中村さん、ありがとうございました。
また、自転車部の活動を続けてこれたのには、スポンサー様の多大なるご支援があったからこそでもあります。今回のインカレロードレースにあたって最新のホイールセットを貸していただいたG.S.Astuto様。日頃より整備などもしていただき本当に感謝しております(僕はフレームもAstutoのものを使用しています!)今回使用したヘルメットKASKや、タイヤを日頃より提供していただいている日直商会様ありがとうございます。
そしてBluewych様。柿木克之様には8月の合宿のメニューを組んでいただき、本当に力になりました。合宿のメニューは本当につらかった。レースは最終盤以外、メニューに比べれば屁みたいなものでした笑。(そしてそれをやりきれるように僕らを支えてくれた秋山本当にありがとう。)
さて、これで引退という予定であったわけですが、全くと言っていいほど終わったという実感がありません。普通にまた週末には練習して来年のインカレに出るんだよ、と言われればそっちの方がしっくりきます。ただ確定しているのは、学連の4年間は今年度で終わりだということ。今回が最後のインカレだったのです。
しかし、折角レースが多少はできるようなレベルまでやってきたのに、やめてしまうのも寂しいです。今回みたいな、楽しいレースをまた経験したいという思いもあります。でもそりゃあ、毎週末毎週末練習はしたくないですよ笑(しかも僕は練習前日は基本的に9時間睡眠をとるよう心掛けているので笑)。この先どうするかは僕にも分かりません。まあとりあえずOBランがあるので来週くらいからは練習しようかなあ。

美麻合宿

ペース走
福島と比べるとよく走れるようになった。ただし、バンク組が合流した日のペース走(with岡野さん&響)は辛くて自分がひくどころではなかった。まだまだ頑張る。

インターバル練
レース走の時に自分が有利な方に持っていけるように走ることを学んだ(最後にアタックをかける感じになると出遅れて追いつけないので最初から割りとペース上げて逃げる、など)

スプリント
坂でのスプリントが多かった。バイクをしっかり振ることもそうだが、適切なギアを素早く選べる能力も必要だと感じた。

ぽかぽか
計何回ぽかぽかしただろう?足が辛いのはもちろんだが、ぽかぽかくらい長いと気持ちを保ち続けるのが辛いことがあった。体重が軽く登りは嫌いではないので群馬でも練習最後に登ろう。

福島合宿に引き続きコース作成や追走、料理をして下さった秋山さん、面倒を見て下さった洋和さん、谷さん、そしてインカレ準備を中心となって仕切っていただいた植田さん、山田、根岸 本当にありがとうございました。

また、インカレに出場した先輩方、お疲れ様でした。先輩方の勇姿が強く印象に残っています。自分も、東京大学自転車部の一員として強くなります。

最後になりましたが、生駒さんインカレロード18位おめでとうございます!!大舞台で力強く走る生駒さん、とてもとてもカッコ良かったです!

9/3 インカレロード 7周目DHF
ロード昇格後初めてのレースにして大舞台。これまで走ってきた最長のロードレースが修善寺OPの50キロだったので、170キロを超えるインカレロードは完全に未知の世界であった。そのような新しいことにチャレンジするのは楽しみだったし、スクラッチに続いて万全のサポートのおかげで力を出せる状態だったので、出走前は少しでもいい走りをして得られるものを得てこようと結構意気込んでいた。
しかしレースが始まると全く思ったとおりに走ることができなかった。序盤に逃げが決まったこともありペースが遅く、集団が密集したままだったのでポジションを上げる隙間を見つけることができず、更に下りでかなりびびって位置を下げまくってしまった。後ろの方にいるとペースの上げ下げが無駄にきつくて消耗するし、前の人が急ブレーキを踏んでぶつかりそうにもなるし、いいことは全くなかった。4周目の登り返しで、少し前の落車に足止めされるなどしたが、これも巻き込まれたのは完全に集団最後尾にいた自分のせい。そうこうしているうちに5周目の5分坂で集団からはぐれ、あとはグルペットで2周走ったがそこまで。
さて、今回本格的なロードレースを走ってみて意外なことに気づかされた。それは、アップダウンのあるコースにおいて、「アップ」だけでなく「ダウン」が信じられないくらい大敵なのだということである。下りでどれだけ損したことか。下りでびびった原因は、自分の下りに自信がないというのがかなり大きかった。下りの途中、集団内をスルスルと上がっていく有力大の選手を何人か目撃したが、見ていて技術的な差をかなり痛感した。ロードレースを走れるようになるためには、登れるようになるということだけでなく、こういうところも重要なのだなと実感させられた。今後へのいい収穫。これからの具体的な対策としては、学連内にこだわらず多くのロードレースに参加して、実戦感覚を身につけていこうと思う。あと、体幹がしっかりしていないため長時間こぎ続けると腰が痛くなるという問題が起きたので、体幹強化にも力を入れたい。
インカレを終えて、まず、植田さんを中心にサポートをしてくださった皆様本当にありがとうございました。また、インカレに連なる合宿全体を良いものにしてくださった秋山さん、特にトラック練でお世話になった長岡さんなど、多くの方々へ、改めてありがとうございました。レース当日、応援に駆けつけてくださったOBの方々へ、どうもありがとうございました。
生駒さん18位おめでとうございます。

9/3 インカレロード@美麻 DNF
三年目にして初の長距離ロードレースがインカレの大舞台。正直自分にどれだけの走りができるのか想像できなかったが、アシストの役割が与えられているわけでもないし、全く結果が出なかった時からずっとこの日のために練習してきてようやくつかんだチャンスなので、大見得を切ってメイン集団での完走を目標に臨んだ。
アップは実走で済ませ、サポートのみんなのおかげで何のストレスもなく出走を迎える。密集大集団に慣れていなくて一旦停止までのパレード走行で集団中程まで下がってしまい、再スタート後予定通り5分坂途中でリアルスタートが切られるが、予期していたほどペースが上がらない。例年であれば14周のうち最初の3周ほどでふるい落としがかかるのだろうが、序盤にあっさり逃げが決まってタイム差は開く一方。おかげで5分坂は最後以外キツくないしゴール前の2段坂もまだ余裕があるキツさだが、人数が減らないために下りでポジションをキープできず、逆に登りで少しずつ取り戻さざるを得ないもどかしい走り。集団中程から後方にいると前が詰まることによる加減速が絶えないし、落車に巻き込まれそうになることもあり、これは本当に無駄なストレスだった。
4周完了時点で明らかに集団に余裕があり、これはどうも違うなと感じつつ、逃げとのタイム差が5分を超えたのでそろそろ動きがあるだろうと身構える。案の定5分坂でかかり、アウターのまま全開で踏んでついていく。遅れる人を抜かしていかなければいかずかなりキツかったが、ここが踏ん張りどころだと言い聞かせて踏み続け、どうにか5分坂をクリア。その後の2段坂も限界に近いが、小藤さん谷さん拓央さんらの応援に励まされギリギリでクリアして6周目に入り、山を一つ越えたぞ、これなら行けるぞ、と自分を奮い立たせる。
しかし甘かった。次の5分坂であからさまに集団が緩んでこの上ないサイクリングペースになったものの、全く踏んでいないのに脚の痙攣が止まらない。慌ててドリンクを飲み、ついでにパワージェルを吸うが時すでに遅し。勾配が上がったところで少し踏んだ瞬間に両ふくらはぎを攣って転倒し、1分半停止。この時点で2時間走ってボトル一本すら飲み干していない。明らかに補給が足りていなかった。
役員の方に起こしてもらい、回収車を呼ばれかけたが脚が動くのを待って再乗車。口ぶりからしてもう終わりなことはわかっていたが、まだ諦められなかった。結局、もう一周して6周半で足切り。完走どころか半分も走れずにみんなのもとに戻ってきて、悔しくて仕方なかった。
今回の一番の反省点は経験不足。大集団にビビってポジションを落とすせいで走行中に詰まることが多く、ボトルを落ち着いて飲めない。そのため飲まなければ攣るとわかっていても飲み足りず、まだ踏める段階で離脱してしまった。データ的にもそこまでの出力は出ていないし、前方で走って加減速を抑えられればその点でももっと楽になるはずなのだが。とはいえ、あの後も何度となくペースアップした集団に残るだけの脚があったとは思えないし、目標に対しては技術も脚も数段足りなかった。ただ、実力不足を痛感した一方で、それは埋められる差だと前向きになれる自分がいることが救い。だてにクラス3でDNFを量産してきたわけではないので、まだまだ強くなれると信じているし、絶対に走れるようになる、と勝手に思っている。
残りはあと一年、就活との兼ね合いを見ながらにはなると思うが、この悔しさを忘れずに時間を作って練習を続け、絶対に来年リベンジする。時間が限られるぶん練習方針はよく考えないといけないが、今後は学連外の長距離ロードレースにも出場してとにかく経験を積みたい。
今回も、協力してくださった地元の方々、役員の方々ほか、本当に多くの方の支えがあって、インカレという大舞台を走ることができました。三宅監督にはいつも的確なアドバイスと厳しい言葉をかけていただき、洋和さんは毎度レース前に緊張している自分を激励してくださり、お世話になっています。そして、MichelinのタイヤpowerやKASKのヘルメットなどのレース用機材を提供してくださる日直紹介様、練習メニューを組んでくださり、何より親身なアドバイスで僕らの心の支えとなってくださるBluewych柿木様、フレームやホイール、その他機材整備全般でお世話になり、僕のバイクのほとんどを作ってくださっているGS Astuto様、はるばる役員の仕事や応援に来てくださり、支援してくださるOBの皆様、いつもありがとうございます。このような結果になってしまい申し訳ありません。また、最後のインカレを納得のいかない形で迎えることになりながら、チームのために完璧なサポート体制を作り上げてくださった秋山さん、植田さんと、二人を中心に働き通してくれた部員のみんな、本当にありがとうございました。
今回初めてサポートされる側に回ってみて、本当に東大のサポート、応援は最高だと実感しました。だからこそ、自分が結果を出せなかったのがすごく悔しくて申し訳ないし、生駒さんが目標にしていた対抗得点を取ってくれたのが心から嬉しいです。次こそは自分の走りで皆さんを喜ばせることができるように、そして東大チームとして好成績が残せるように、よく考えて練習に励みます。あと一年よろしくお願いします。

9/1 美鈴湖往復 100km インカレ観戦
行きはさつきと、帰りは一木、響、菅家と。行きも帰りもいいペースで走れたが、帰りは最後の宿前メディオで一木、響に捲られてただのアシストになってしまって超ショック。ローラーよりも追い込めたのはまあよかった。

観戦は松田の500TT、団抜き、タンデムスプリント、スプリント、ケイリン、1000トラ、長岡のポイントレース、新谷のスクラッチなどなど、非常に多くの種目を観戦した。どの種目も駆け引き、スピード感で見ているだけで興奮。強い選手の走りは本当にかっこいいと思った。

東大は後はインカレロード、めちゃくちゃ楽しみです!


9/2 サイクリング
空いた時間に菅家と木崎湖の方までサイクリング。帰りは弱メディオで少し踏んで結構がんばれた。本当は小熊山にのぼりたかったが時間がなくて途中で引き返した、無念。


9/3 インカレロードサポート
インカレロードはアツかった。インカレ出場選手が掛ける思いの強さや今までやってきたことのすべてをぶつけるような試合がとにかくカッコ良かった。見て感動するだけでなく、次は選手として走りたいと強く思った。

また、インカレロード後のミーティングで、監督、洋和さんや4年目の選手、谷さんからの話を聞いていると長いようで全く時間はないのだと痛感した。早く強くなり、チームに貢献できるレベルにします。

クラス1の選手もぼろぼろと落ちていく中で生駒さんが最後まで集団に残り、最終周激坂を登ってきた素晴らしい瞬間を入部一年目に見ることが出来て本当に良かったです。生駒さん本当におめでとうございます!
そしてインカレに出場した部員は皆かっこよかった。お疲れ様でした!

インカレ前ギリギリに夜遅く来て合宿でどのように動けばいいのか、どのようにサポートすればいいのか分からず、足手まといだったにもかかわらず、いろいろ教えてくれた植田や秋山をはじめとする部員の皆さん、本当にありがとう。
また、面倒を見てくださり、様々なアドバイスをして下さった谷さんや三宅監督、洋和さん、OBの皆様、本当にありがとうございました。

8/30(水) 諏訪湖往復

松本に取り残された千葉と2人で。途中の塩尻峠がなかなかいいトレーニングになった。

8/31(木)〜9/3(日) インカレサポート

やはりインカレという舞台は格別のものだと去年にも増してひしひしと感じられた。各大学がインカレの為に懸けているものの大きさ、これがインカレという大会を価値あるものにし、あれほどの感動を生んでいるのだと感じた。来年は自分も出るだろうから、それに恥じぬよう今から覚悟を決めてインカレに向けて練習をしていかなければならない。長岡さんの日記にもあるように、インカレに向けて1年間やってきた選手にしか戦う権利は与えられていない。しかも自分にはあと2回しかインカレに出る機会は残っていない。

サポートに関しては、個人ロードのときのようなことはないように気持ちをつくってやった(当たり前ですが)。

応援や役員をしてくださったOBの皆様、ありがとうございました。あと、最後になりますが、修善寺合宿からインカレ当日まで半月にも渡り家の車を使うことを快く承諾してくれた両親に感謝します。ありがとうございました。

こんばんは。ついに昨日、現役最後のレースであるインカレロードを終えました。チームマネージャー植田です。写真多めでレポートをお届けします。

◆9/3(四日目)男女ロードレース
選手が女子1名男子6名、四年間で最多となったこの日のロードは、わたしにとっても大舞台。 とはいえ、 いつも通りのサポートが基本で、全員分の機材状況を把握し、代車代輪を決定し、整備指示をまとめ、積み込みの内容を確認し、ボトルや補給をそろえる流れをきちんと守れば問題はなし。 インカレの一カ月くらい前から、院試勉強で忙しく気が狂いそうになりながら、なにかをつぎ込むように例年以上に気合を入れて準備を進めてきました。
院試終了後合宿に合流し、出走を断念せざるを得なかった秋山くん、また出場しない上級生選手の手を借りながら前日までに機材最終整備をすませ、下級生たちにサポート指示を出し、準備は万全。

東大チームひさびさの女子レース出場で、会場入りは6:15。りほちゃん到着前にローラーを準備し、テントを張って、補給列の場所を押さえ、代輪をPITと共通機材車に配置。戻ってきて検車と同時にアンチドーピング書類を提出したら、すぐに出走の7:45。

出走直前、監督から展開の最終確認を受けるりほちゃん。今回はさつきちゃん・安西くんが主に写真を担当してくれました!

女子レースは一周目から各選手の思惑がありガンガンペースが上がる苦しい展開。予定通り他の選手と回していくりほちゃん。残念ながら完走はかないませんでしたが、ひとつの大きな経験になったと思います。

女子レース後、男子レース。
例年通り長蛇の列の検車を9:15過ぎにすぐクリアし、十分なアップをしたうえでスタートラインへ。代輪とドリンク、上着を持って選手に帯同。スタート位置が大きくばらけてしまったときのためにそれぞれ担当を決めてあり、わたしはこういっちゃんについていました。「クリートに泥が詰まっちゃった!取りたいんだけど!」という生駒さん、「普通そんなに詰まらないですよ、どんな歩き方してるんですか」と冷静に突っ込む長岡くん笑、緊張しっぱなしのこういっちゃん、同じく緊張しているものの自分のやってきたことに信頼を置いているようすの平山くん、いつも通りちょっとハイテンションで待つ新谷くん、応援を受ける貫名くん。

インカレともなると応援の方が多く、OBの小藤様、柏木様(私自身はお会いできなかったのですが恐らく)岩崎様、水田様、谷様、金子くん、役員で白石様、宮崎様においでいただいたほか、選手ご家族の方にもたくさんおいでいただきました。ありがとうございます!

平山くん。密集する選手たちの中からスタート。レースレポートはこちら
10:00出走後、わたしとスタッフ二人、そして背が高く補給列に最適という理由で選出された山本くんは補給PITへ。レース開始です。

長岡くん。レースレポートはこちらをどうぞ。

初の選手権大会出場となった新谷くん。レースレポートはこちら

中盤まで集団前方をキープする貫名。

フィニッシュライン前劇坂をのぼるこういっちゃん。
出走してしまえばできることはほとんどなく、補給を確実に渡すこと、気温が上がっていない分意識的に水分をとるように声をかけること、タイムギャップと逃げの選手を伝えることだけ徹底します。こういっちゃんは専用ドリンク、その他の選手は通常ドリンク。タイミングを見計らってドリンクと水、ゼリーを渡し分けられるよう準備しました。

生駒さんは見るからに余裕。 中盤、生駒さんにドリンクを渡したところ。いつも通りわたしが立つのは補給列最前。

これはだいぶ集団の人数が絞られたころでしょうか。 逃げの追走を二回かけ、本当に今まで見た中でいちばん楽しそうにレースを展開していました。 本人の練習日記をぜひご覧ください。

そしてゴール!

ゴール後興奮のままにものすごい勢いでしゃべり続ける生駒さんと、不本意に欠場となったものの、この一カ月東大の練習底上げに尽力し、チームとしての底上げを図ってきた主将秋山。生駒さんが秋山くんに感謝しているのが印象的でした。ちなみにわたしはこのあと、色々な分泌物によりでろでろになった生駒さんに水をかけて洗浄しました。笑

生駒さんは18位で1ポイント獲得。東京大学チームとして、ロード対校順位10位を獲得しました。生駒さんが「植田が同期でよかった」とレースレポートに書いてくれたこと、本当にうれしいです。ありがとうございます。

こうして今年のインカレは幕をとじました。協力してくれた後輩たちに感謝します。ありがとう!
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二年生くらいからはずっと四年生に間違えられ、「もう引退だね」と言われていたわたしにも笑、ついに本物の引退の日がやってきました。部員たちすらきちんと知らないであろう話を、こっそりと(?)綴ります。

わたしの競技班での生活は、選手のために尽くす自己犠牲だとか、美しい献身の精神だとか、そういうものに酔う気持ちで始まったわけではさらさらなく(すみません笑)、レースの外でもチームとして働くことの意味を作り上げていくこと、マネジメントに興味があって始まりました。
所属大学と自転車以外のつながりのない、ある意味独立な人々が構築している集団をどう動かし、どう一つに見せるか、そしてどう実際に一つにするかという、自分の意志では動かない因子が重なり合って作っていくものが、おもしろいに違いないと思ったのだと思います。いまだから言えることですが、最初のうちはチームに大きな愛着があったわけでもなく笑、ただただ対象として見たときの「東京大学運動会自転車部競技班」が面白いものだと感じていました(いまは大好きですよ!笑)。

実は入部してすぐ、ちょっとだけ、部をやめようかと思ったことがあります。
高校野球のマネージャーの行動が大きな話題になった時です。「マネージャーは雑用係、いいことをしているつもりで遊んでいるだけ」という世間一般の風当たりが強く、揶揄される対象であることを知りました。そのころ知り合った人にも「何のために選手ではなく運動部に所属するのか」と暗に理解できないと示されたり、「することなんて特にないんでしょう」と明らかな敵意を受けたりすることもあり、今後その理不尽に耐えられる気がしなかったのです。

それに屈することなく続けることを選べたのは、東大自転車部の気風のおかげにほかなりません。
レースのことも機材のことも、尋ねればなんでも教えてもらうことができるのはもちろん、何でもやってみたいと言ったら任せてもらえ、評価してもらえる環境でした。 わたしは、部員たち、そして監督、OBの皆様方に雑用係として扱われた記憶は、ただの一度もありません。一年生の夏を超えて、まだ経験の浅いわたしが奔放にいろんな仕事を始めたときも、おもしろがってもらえることが非常に多く、とても励まされたのをはっきりと覚えています。選手でない立場で、以来ずっと、これほどたくさんの方からの反応を受けることができたのは、稀有な経験だと思います。 すでに卒部されていた先輩方も含め、選手たちは不安に思うこともあっただろうし、余計なことをする一年生だと思っていた人もいたりするのかもしれません(と今でもちょっと不安に思っているのです笑)が、それでも黙って見守っていただいてきました。
今改めて振り返ってみて、類のない恵まれた環境を得たものだと思います。順番は違うかもしれないけれど、わたしは今、チームのことも、個々の部員たちのことも大好きです。


入部以来、個人ロード優勝、国際レースツールド北海道出場、全日本出場、久々の複数人数の選手権大会完走と、たくさんの大きな舞台と、ほとんどの部員の昇格を見てきました。
2015個人ロード、ゴールしてすぐ向かってきた浦さんが「ありがとう」と言ってくれたことも、2015ツールド北海道出場が決まった時、選手たちが一番にサポートとして指名してくれたことも、同期たちが植田は絶対大きい試合には来て、と常々言ってくれたことも、いつもはそんな素振りを見せない後輩たちが「植田さんはすごいですよ」と言ってくれたことも、「植田さんの働きが部の外から見てもわかるようにしたほうがいい」という理由で「チームマネージャー」という役職をわたしのためだけにつくってくれたことも、いくら見返りや感謝を求めていないとはいっても、やっぱり全部とても嬉しかったです。
本当に、ここに所属できてよかった。チームに所属するということがこれほどいいものだとは思いませんでした。

マネージャーである以上、選手と違い、自分の戦績という形で何かを残すことはできません。その代わり選手のために、それ以上にチームのために何が最善か考えることが求められます。非常に難しいことではありましたが、ただただ楽しかったです。
今年3月、新入生向けのスタッフ勧誘ページにひっそりと、「ただ待っているだけで人に見せてもらう夢なんて、まっぴらだ」というキャッチコピーを書きました。これがわたしのスタッフとしての姿勢であり、誇りです。
表に出ることも出ないことも、やりたいことを、たくさんやってきました。無自覚に用意されたことをこなすだけで終わってしまう4年間では、決してなかったと胸を張れます。

わたしが何か残すことができたのかどうか、これからのチームがどうなっていくのかはまだわかりません。変わらないでくれとは思っていません。その都度考えて、チームは自分たちが作るものだという意識をもって、進歩を続けてください。後輩たちがまた少しずつ新たに構築していくものを見るのが、わたし自身とても楽しみです。
何年後になっても、チームが、その時の部員たちにとってよい集団であるようにと願っています。

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以下、私事にはなりますが、 この場をお借りしてお世話になった皆様に。

いつも現役を気にかけてくださり暖かく応援してくださった東大自転車部OBの皆様。 手厚いサポートと暖かいお言葉で部を応援してくださった日直商会様、特に東大自転車部競技班を担当してくださり、選手たちをずっと暖かく見守り激励してくださった水口様。わたし自身、水口様の「植田さんのマネージャーとしての任も残り少なくなってきましたね。全てが充実したレースでありますように」というお言葉が本当にうれしかったです。 部の強さを支えてくださりたくさんの興味深いお話を聞かせてくださったBlue wychの柿木克之様、軽快な口調で選手を鼓舞してくださった同・柿木孝之様。たくさんの提案をしてくださり、試合前にはたくさんの機材を準備してくださったASTUTOのTim様。ショップに伺うたびわたしにも面白い話を聞かせて下さり、活動を高く評価してくださったSportBikesHiRoadの青山様。そしてtwitterFacebookを通して応援してくださった皆様。

マネージャー業務用アドレスを取得した二年夏からの通算で,送信メールは1200通。単純に数で測れるものとは思いませんが、いかにたくさんのことに関わらせていただいたか、という重みを感じ、噛みしめています。

他大学では、林さんと和泉さんをけしかけてわたしの入部のきっかけを作ってくださった触媒(?)慶應朝比奈さんをはじめとして「最強」と称してくださった慶應のみなさん笑。一年冬から合宿をきっかけに本当に仲良くしてくださった順大のみなさん。当時自転車界に友達がほぼいなかったわたしと仲良くしてくれた駒澤杉野くん、慶應麻見くん、宮本くん。全日本クリテでどこの大学の人かもわからず話しかけたのをきっかけに知り合った尊敬する同期・京大あやのちゃん。会うたびに「うえださ〜ん」と寄って来てくれるかわいい後輩の慶應萌花ちゃん。面白い企画があるたびに声をかけて下さり、これからの大学自転車界についての熱い話をしてくださった慶應の前学生委員長・方山さん。学生委員を務めたのは一年足らずの期間だったにもかかわらず、その後もたくさん声をかけてくださった学連役員の皆様。

部内ではマネージャーとしてのわたしの産みの親・林さんと和泉さん、育ての親・谷さん、ツールド北海道のサポートに迷いなくわたしを指名してくださった浦さん、それぞれ個性的な後輩選手たちとスタッフ。そして、三宅監督。三宅監督がいろいろなことを教えてくださり、たくさんの方に紹介してくださったおかげで、わたしはとても動きやすくなりました。

そして最後に、わたしが雑用でない存在としていられた大きな理由の一つ、同期たち。
「サポートはよくわかんないけど、植田がやってくれてるなら大丈夫だから任せるわ!」と言い切ってくれた生駒さん、二年夏からずっと主将で、思考停止せず一緒に部のことを考えてくれた秋山くん、一足早い三年夏での引退のとき、植田にまともに走っているところを見せたかったと言ってくれた金子くん、いつの間にか(たぶん笑)心を開いて、全面的に信頼してくれた貫名くん。彼らには本当に感謝しています。同期たちが信頼してくれて、好きなようにやってくれと言ってくれたことが、どんなときでもこれ以上ない支えでした。とても、本当にとても、大好きです。

四年間を通して、ここには挙げきれないほどたくさんの方にお世話になりました。関わってくださったすべての方に感謝しています。本当に、ありがとうございました。

どうぞ今後とも、東京大学運動会自転車部競技班を、よろしくお願いいたします。