9時過ぎに起床。
録画しておいたオリンピック予選のサッカー日本代表対サウジアラビア代表戦の前半を観ながら朝食をとる。
昼に家を出て電車に乗る。
日曜日の読書は、どこかへ向かう電車の中が一番落ち着けていい。だから急行は避けて各駅停車を選ぶ。ただ行き先が中央線沿線の古本屋めぐりだと読むだけで済まないのが玉に瑕だが。
「文学と私・戦後と私」を読みながら井の頭線、中央線と乗り継ぎ高円寺へ。フォーが食べたくなって駅近くの大一市場内にあるベトナム料理屋チョップスティックに行く。これまでメニューになかったフォーの麺を使ったつけ麺とバインセオを食べる。バインセオは薄くパリパリ感のある皮とみずみずしくてシャキシャキしているもやしの相性がすばらしい。魚醤のタレもアクセントがあっていい。
店内で1冊。
線路を越えてブックオフへ。200円棚から1冊。
- 西村賢太「暗渠の宿」(新潮社)
ブックオフを出て西荻窪方面へ歩き、東京衛生病院へ向かう道に曲がって少し行き、moiというカフェに入る。この店にくるのは2度目。北欧を愛するオーナーが仕事をやめてこの店を開店した紹介記事を読んで知り、一度来店し、その後たまにmoiのブログなども読んだりしていた。荻窪に来るたびに寄ろうと思っていながらいつの間にか数年が経ってしまった。
アイスコーヒーとブルーベリーのパウンドケーキのセット。おいしかった。
西荻窪に向かう。
ハートランドの後に入った旅の本屋のまどに行ってみる。勝手に古本屋だと思い込んでいたのだが、新刊書店なんですね。『coyote』のバックナンバーも豊富に揃っていたし、他の本屋の棚では最近見かけなくなったような本も置いてある。先日観た「ノッティンヒルの恋人」に出てくるトラベルブックショップを思い出した。
音羽館へ。
店頭の100円棚から。
店内でこれを見つける。
チャトウィンを読んでみたくて探していた本。やっと見つけた。
信愛書店に寄ってから電車に乗る。
帰りはささま書店で買った日垣隆「いい加減にしろよ(笑)」を読み始める。第1章にある「細木数子−−妖しき大殺界の女王」が読みたかったのだ。思ったより好意的な書き方をしているな。高校時代にキャバレーのホステスとしてトップの成績をとったというひとりの女性のしたたかでどこか古き良き日本を信じようとしているのかと思わせる人生。
地元に戻り、本屋でこれを。
- 『coyote』No.21
Coyote No.21 特集:柴田元幸が歩く、オースターの街
- 作者: 新井敏記
- 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: ムック
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特集“柴田元幸が歩く、オースターの街”。柴田さんによるポール・オースター「シティ・オブ・グラス」の新訳一挙掲載も見物だが、柴田さんのニューヨーク探訪エッセイや「ブックストア最前線」という本屋のオーナーへのインタビューなども興味深い。寒いニューヨークを歩くキャメルのコートにニット帽の柴田さんの姿がカッコいい。
また「教えて、チップ・キッド!」のページで、村上春樹訳「ロング・グッドバイ」の装幀者がニューヨークの売れっ子ブックデザイナーであることを初めて知る。恥ずかしながら日本のデザイン会社の名前かと思ってました。
テレビをつけると吉右衛門さんが中井美穂さんと京都の街を歩いている。吉右衛門さんの頭髪が総白髪となっているのに驚く。いつも鬼平の髷姿しか観ていないからな。急に老けてしまったようで少し心配だ。
吉右衛門さん行きつけという「権兵衛」といううどん屋にはぜひ行ってみたいな。10月の京都出張が狙い目だ。
その後、兄の松本幸四郎さんの「生きる」(黒澤映画のリメイク)をちょっと覗く。幸四郎さんの白髪まじりながらも豊かな頭髪をながめると、兄弟でこんなに違うものかとしみじみする。田村高廣・田村正和兄弟を思い浮かべたりして。まあ、こちらは弟の方がふさふさだから自然なのだが。