ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 5 (4) フィオーレのヨアキムとイブン・マイムーンの死
こんにちは。Victoriaです。
2012/12/02 京都大学百周年時計台記念館で開催された、
「ライフネット生命保険の出口社長に歴史を学ぶ 13世紀の世界」講義録のまとめ、
今回は、「フィオーレのヨアキムとイブン・マイムーンの死」。
1202年、
フィオーレのヨアキム没。
フィオーレのヨアキムという人は、
イタリアのキリスト教神学者で、
終末論を唱えた人。
キリスト教が生まれて1000年たち、
教えがいつのまにか廃れていって世も末だ、というのが、
終末思想なんだけど、
そういう過激な思想を唱えながらも、
異端と宣告されたことはなく、
教皇たちに認められていた当時としては大変有名なお坊さんで、
イギリスのリチャード1世(Richard the Lionheart)も、
ヨアキムの教えを請うている。
(リチャード1世についてはこちら→ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part 4 (27) 第3回十字軍 - Victoriaの日記)
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同じ頃、
スペインで、
イブン・マイムーンが1204年に没。
イブン・マイムーンは、
ユダヤ哲学者で、
アリストテレスとユダヤ教神学とを体系的にまとめあげた人である。
彼の著作はラテン語にも訳され(アラビア語でかかれ、すぐさまヘブライ語に訳されていた)、
後にトマス・アクィナスに絶賛されている。
このように、
13世紀初頭に、
キリスト教世界と、イスラム教世界で、
同じように影響力のあった二人の学者が、
ほとんど同時期に亡くなっていたというわけである。
Victoriaでした。
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ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ バックナンバーはこちら。
ライフネット生命の出口社長に歴史を学ぶ Part5 まとめ - Victoriaの日記