「リバー、流れないでよ」
面白かった…
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
良かったです(*´ч`*)
アバターには2つの心がある。
自然と調和した暮らし賛美映画…が本体にしてはスペース海兵隊要素が多くないですか?
自然豊かな惑星の降るような星空に見慣れぬ明るい星があらわれた。それは恒星間宇宙船が減速してるロケット噴射の光だって。スペースピープルが帰ってきた。って開始5分でもう鼻血出そうでしたよ。興奮して。
いろいろあって舞台は海へ。
ほんとうに海が美しい。海の生物とそこに住むメトケイナ族の暮らしが美しい。
本気で思いました。「来世は海ナヴィ(メトケイナ)に生まれたい…」って。
しかし忘れたころに突然スペース海兵隊要素が大量投入されてきて、しかもぼうぼう良く燃えるしでわたしの中の小学生男子が歓声を上げました。
水陸両用カニ型ロボ最高でしたね!ハサミの代わりに手がついてて、初登場時にカメラに向かって拳を手のひらに打ちつける仕草をしてみせた!エイリアン2やターミネーターのキャメロン監督だ〜って嬉しくなっちゃったよ。
どこにも帰れないキャラが一人いましたよね。彼はどうするんだろう。どうなるんだろう。めちゃくちゃ気になった。
鎌倉殿の13人
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には本当に楽しませていただきました。
鎌倉時代フワッと勢でした。
登場人物の生きざまに引き込まれ泣いたり笑ったりして1年間、尼将軍政子の演説にテンション爆上がり。わたしの思考ルーチンはすっかり坂東武者です。
今年の一月、あるツイートがバズりました。
あの時は手書きメモ&難読人名で目が滑りましたが。いま見るとすべての人の顔がありありと浮かびます。ドラマの力すごい。
今週の日曜日は最終回です。
1年ありがとう、鎌倉殿。
ネットをしない老父は、どうしても鎌倉殿の13人が誰なのか知りたかったらしく、なんとまぁ地元のNHKに行って受付に聞いてみたらしい(本当にすみません)受付の方はとても親切に、13人をメモに書いて渡してくださった。ありがとうございます。老父に親切にして下さって本当にありがとうございます。 pic.twitter.com/2RQutFFM8d
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) 2022年1月26日
どのページを見ても万感胸に迫ります。
ロシア映画「チェルノブイリ1986」とアメドラ「チェルノブイリ」
ロシア映画の「チェルノブイリ1986」のDVDが届いたので見てます。
不思議です。
潔くエンタメに全振りしたチェルノブイリ原発事故映画が2020年にロシアで作られてロシアで大ヒット。
アメリカはHBO製作のテレビドラマ「チェルノブイリ」が、わたしたちが良く知るソヴィエトの雰囲気をたたえた陰鬱なドラマで評価が高い。
今年、両方を見ることができて有意義でした。
映画「チェルノブイリ1986」には未回収の伏線があるように見えたんですよね…
それはわたしの知識不足で。
Engineer Valera(ヴァレリィ/ワーリャ?)という若者が登場します。
クライマックスのあたりで事故の原因を聞かれて「人災だ」と。それ以上聞かれるとはぐらかして。完全に犯人の挙動ですよね?(その会話の英訳がIMDbに載ってた)
そもそもこのエンジニアの若者が特攻に志願するのも不思議。
残されるお母さんは半狂乱で泣いてるの。兄は消防士ですでに被爆して亡くなってる。志願しちゃだめでしょう。なんで志願しちゃうの?犯人か?犯人なのか?
ドラマ版を見て、wikiの事故のページを読んで、もしかして事故の晩にシフトに入っていた新人のトプトゥーノフがモデルなのかな?と後から思いました。
ロシアの人ならこれだけでだいたいわかっちゃう仄めかしだったのかな。わたしはぜんぜんわかんなかったよ!
映画「憂鬱之島」
ちょっと前に「憂鬱之島」を観たんですが、うまく感想がまとめられなくて。
— もなか2012 (@monaka2012) 2022年8月25日
香港の映画だってのと、ポスターの色が好みで興味を持ちました。 pic.twitter.com/97Uc0kZXcy
香港と言えば…リチャード・ウォンの出身地ですよね。あとはパッと浮かぶのはGガンダムとかパトレイバーとか3x3アイズとかの舞台。ゴチャゴチャしてて冒険がはじまる気配が濃厚にしてて、そこに住む人々はしたたかで明るく…これって香港変換前のイメージなのでしょうか。今はぜんぜん違うんだな…
返還前じゃなくてアニメとマンガのイメージだろって直球はやめろ( ;∀;)
「憂鬱之島」は複雑な構成の、パズル的とすら思える複雑な構成で現実感を揺さぶってくる作品かと思って…例えばノーラン映画みたいな?
ところが後ろの方で「香港では完成させられないと思ったので香港外でクラファンして香港外で上映に漕ぎつけた」と監督が言ってて。もしかして未完成なだけなのかな…
複雑な構成で構成から仕掛けてくるやつが好きなので(*´ч`*)
文革から逃げてきたおじいちゃんの語り、若き日のおじいちゃん役の若い俳優の語り(ヘアメイク中)があって。
それから映画のシーンとして(俳優とセットとCGとで)再現された文革の頃の農村の風景……その中で膝を抱えて座っている主人公(俳優)が、となりの人にソッと話しかける「当時はこんな感じ?」
見れば隣で膝を抱えているおじいちゃんはさっき実体験を語ってたおじいちゃんで。おじいちゃんが「うーん、ちょっと違うところもあるかな?」と答えるの、面白かった…現実をどのレベルに置いたらいいか混乱してめまいを感じた。くせになりそう。
ところが後半はインタビューが中心になってしまいます。
天安門サバイバーのおじさんのインタビューも長くて。
映画を見てわたくしが把握したところでは、おじいちゃん世代は文革、おじさん世代は天安門。彼らに「逃げないで戦うって選択肢はなかったんですか?」と質問する若者たちは…香港から逃げ出すか、残って戦うかの2択を迫られている。ようだ。
もしかしたらトリッキーな表現は本意ではなくて。
もしかしたら当初のプランは「文革の頃に本土から香港に逃げてきた男女のストーリー」で。それが完成させられないから、俳優とモデルにインタビューしてメイキング的な要素も入れて再編集したとか???
スタッフロールで、何人ものスタッフに「逮捕・拘留中」のマークがついてて…かつての映画王国が……
え、映画王国…( ;∀;) キョンシー映画に夢中になって、チョウ・ユンファとジャッキー・チェンに胸をときめかせた。流行ると見れば類似作品をバンバン作って、シレッと「双子の弟」を出してくるむちゃくちゃさ、いい加減にしろよ〜とつっこみながらそのパワーを眩しく思っていた。
憧れの映画王国・香港で いま 作れない映画があるなんてショックだ。
おお、ひととおり感想めいたものを書けた?
最初ね、夢の中で夢と気がつくような、映画の中で「俳優とセットですよ」と言い出して現実感を揺さぶってくる路線(好き)かと思って見てたので、後半がインタビューばかりで混乱しちゃって。未完成なのでは?とひらめいてから少しまとまりました。
ドラマ「チェルノブイリ」
こちらはアメリカはHBO製作のドラマです。とても評価が高い。
「チェルノブイリ1986はこのドラマの爪の垢を煎じて飲め」みたいに言われているので興味を持って見ました。
「チェルノブイリ1986」が切り捨てたフレーバーがぜんぶ入ってて楽しめました…
官僚主義。秘密主義。パワハラ上司が偉い人の前では態度がぜんぜん違う。KGBこわい。事故の原因にも切り込んでいて見ごたえがある。
「チェルノブイリ1986」を見て疑問に思った部分、事故対策チームの黒スーツの偉そうなおじさん誰?の答えがこのドラマを見てわかりました。
ボリス・シチェルビナ、テクノクラート上がりの閣僚級の人物がゴルバチョフの指名で送り込まれてたってことらしい。科学者チームを引き連れて。
こんな大事なことはパンフレットに書いておいてほしかったなあ。
「チェルノブイリ1986」
ロシア映画がまた東北に来たよ!
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」が、子どもの頃に浴びるように見ていたハリウッドアクション映画の香りがしてすごく楽しかったので、ロシア映画は見たくなってしまう。
日本版ポスターの「全露初登場NO.1」というアオリもハリウッド映画みたいでワクワクしますね。ちょっとアホっぽくもあっていいなって思っていました。
「チェルノブイリ1986」
すごいよ、潔くエンタメに振ってきた。
主人公が消防士、元カノと10年ぶりの再会、もうこれだけでストーリーが想像つくというものです。まあだいたい「アルマゲドン」ですね。書記長のかっこいい演説がないぐらいで。まったくひねりのない直球ストーリーを、音楽と映像で殴ってくる。剛腕だった。
特に音楽が良くて。オーケストラメインの劇伴がずっと鳴ってて。事故の凄惨さもヒロインの千々に乱れる心も狂ったようにかき鳴らされるヴァイオリン(ホラーでよく聞く感じ)が表現し分けてて。それが急に沈黙に座を譲ったかと思うと、重く響き渡る事故の金属音。音響の良い映画館で見て良かったです。
事故後に立ち上がる対策チームが仕事ができる人ばかりだったのもストレスフリーで気持ちよかったです。さすがにここはフィクションだろうと感じたのですが…
ところがIMDBを見ると評価低いんですよ…
「最低」「プロパガンダ」
炎上してると言ってよい雰囲気だ。
センシティブな題材をエンタメにしちゃったからかな…
この映画のアルマゲドン風味をわたしは楽しんでしまいましたが、見る前はこんな気持ちでした。そういえば。
ちょうどフクイチと似た感じ…?
— もなか2012 (@monaka2012) 2022年8月5日
エンタメに全振りすればアルマゲドンみたいになるはずですが、それはこころがチクチクしてできない…はずだ。もしも、もしもエンタメ全振りの作りだったら。それを見て楽しんじゃったら。罪悪感で死にそうになりそうだ。見たい。見て確かめたい。
別の時代、別の国の映画っていいですね。
珍しいのと、なじみがなくて良くわかんないのが入り混じって繰り返し思い出して反芻してしまう。
1986年のソビエトの街の風景を興味深く見ました。
街は清潔でおしゃれで、人々もおしゃれで豊かに自由に暮らしているように見えました。社会主義国家でいろいろ制約がある中でも、うまく立ち回って楽しく暮らしてるみたいだった。フィクションなのかな。それとも平均収入が高いエリアなのかな。
子ども部屋に映画のポスターが貼ってありました。ターミネーター、ランボー、何の映画かはわからなかったけどジャッキーチェン。ここはリアルなのかな。それとも「私どものこの映画はこういう映画なので!」という宣言なのだろうか。
そしてあの武骨でバカでかいソヴィエトケーキ…
わからないところもあって。
事故対策チームの黒スーツの偉そうで立派なおじさんが誰かわからなかった。
党の偉い人なんだろうけど、どういう命令系統なのかよくわかんなくてモヤモヤしました。
映画の中で黒スーツのおじさんの身分証明書を見せてもらうシーンがあって。虹色のSSRカードみたいな身分証明書で、主人公は「ウハーこんなんはじめて見た」ってリアクションで。ロシアの人と詳しい人はこれだけで分かってしまうのでしょうけど、わたしはわからなかったのでそういうのはパンフに書いておいてほしかったな。
この答えは後ほど。