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W&R : Jazzと読書の日々 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017/04/30

iPhoneの純正メモに秘められた力をWorkflowで解放する:その2

今回はテクスト転送。「いつものTextwell」ですが、他にも応用が効くから素晴らしい。光の速さで一足お先。執筆環境がバージョンアップします。


Textwell

Textwell 1.7.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: \360 (Sociomedia)

イチオシのテクスト・エディタ。多芸多才な筆記具ですが、文章を自前で保存することができません。保管方法を故意に欠如させている。実はこの「欠如」がTextwellの魅力です。穴があることで、他との連動が無限に広がる仕組みになっています。哲学的。

そして、純正メモほど無敵なテクスト保管庫はないと気づきました。まず、パソコンとの同期が簡単になります。何も意識しなくて良い。サポートのなくなる心配もありません。サポートが打ち切られると、それまでの資産が無に帰します。「本当に大丈夫か」と訊かれると気持ちが揺らぐけど。純正アプリだし、日本の銀行よりは長持ちしそうじゃないですか。


Textwellから純正メモへ

Workflow: Powerful Automation Made Simple 1.7.3
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (DeskConnect, Inc.)

Textwellには下記アクションをインポート。

url="workflow://run-workflow?x-success=textwell:&name=Memo&input="+T.stdin.text;
T(url);

Import Textwell ActionMemo


Workflowには下記レシピをインストールします。

以上で、おしまい。


使い方

TextwellでMemoアクションを立ち上げるとWorkflowが起動し、純正メモの保存先を尋ねてきます。新規にノートを作ることも可能だし、既存のノートに追記することもできます。選択できる。しかも保存が終了すると、自動でTextwellに戻ってきます。

Workflowは「Create Note」だけのシンプルさ。なので、他のエディタからでも、このWorkflowレシピを呼び出せます。アクションが使えるエディタならアクションで、そうでないなら共有シートから純正メモに転送できます。シンプルさ故に制限がありません。


応用編

じゃあ、純正メモから純正メモを呼び出すとどうなるの? ー いい質問ですね。気になりますよね。実は「マージ」になります。保存先を他のノートにすることで追記できます。段落ごとに書いて、後で一本の論文に束ねる。まるでScrivenerみたい。


純正メモからTextwellへ

今度は反対方向。下記レシピをインストールします。

純正メモからTextwellに転送します。Insert方式にしました。純正メモに資料を貯めておき、そこから引用する感じでしょうか。レシピ内のURLスキームを書き換えればreplaceもaddもアリです。別のレシピにしてもいいし、使いやすい方法でお使いください。

レシピの中身を見ればわかるように、URLスキームしか書いてありません。テクストをエンコードしアプリ起動。なので、Textwellでなくて構わない。どんなエディタにも送信できます。純正メモが母艦となり、どの方向にもテクストを発進できます。


まとめ

テクスト・ハブ。そんな言葉が思い浮かびました。飛行場のイメージでしょうか。いろんなところからテクストが集まってきて、別の方向に飛び立っていく。そのための中継地点を純正メモが担います。管制塔の役割をしている。アプリ世界のグローバル化。

テクストの流れに注目すると、まるで有機体のように息づき始めます。今回はTextwellを挙げましたが、他のアプリも巻き込まないと面白くないですよ。レシピは単純なので、書き換えてオリジナル環境を構築する。その叩き台としてお使いください。

2017/04/29

iPhoneの純正メモに秘められた力をWorkflowで解放する:その1

たぶん、iPhoneに覚え書きをするとき、純正メモを使っている人は多いと思います。テクストを書くのに別のアプリを買うことはないだろう。そういう気持ちはよくわかる。字を書くだけのことに難しいアプリを覚えなきゃいけないのも変な話です。

ただ、純正メモはそれだけでは終わらない。アップル社がWorkflowを無料化したことで、今までにない世界が開かれました。今回はそのお話です。


Workflow

Workflow: Powerful Automation Made Simple 1.7.3
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (DeskConnect, Inc.)

Workflowは「アプリの機能拡張」です。Safariをブックマークレットで拡張したり、Textwellをアクションで強化したりするのと同じ。つまり、Drafts並みのパワーがメモ+Workflowには宿っているのです。これに気づいたとき、ちょっと思考が止まりました。

アップルがWorkflowを買収したことは、今ある「共有」の中に自分だけのオリジナル機能を追加できるということ。その方向に進化すると、何が起こるかわからない。Workflowレシピ自体が1つの文化圏に変わる可能性を感じます。


リマインダー連携

初回はリマインダー。純正のTodoアプリです。買い物リストを作ったり、歯医者の予約を覚えておく。期日指定しておけば、その日に通知センターでお知らせしてくれます。でも、書き込むのが面倒なんだよなあ。一個ずつ、登録しなくちゃいけないから。

そこでWorkflowレシピ。純正メモにリストを箇条書きし、一括してリマインダーに転送します。買い物リストをメモに書き、このレシピで登録。買い終わったものからチェックを入れていけば、お店で買い忘れが起こらない。下記リンクからインストールできます。


使い方

純正メモの共有ボタンから「Run Workflow」を実行します。Workflowのレシピ一覧が出るので、そこから Reminder のレシピを選択すれば全部OK。リマインダーを開くと、純正メモと同じリストが書き込まれています。ほら、とっても簡単。


応用例

Workflowレシピは「共有」であれば、どこからでも呼び出せます。たとえばSafariでネットサーフィン中に「気になる専門用語や概念」を見掛けたら、それを選択状態にし、メニューから「共有」を選ぶ。するとReminderレシピでリマインダーに転送できます。

今は「Run Workflow」を経由するけれど、iOSにWorkflowが組み込まれたら、アクティビティをカスタマイズできるわけです。共有シートにWorkflowのレシピが並び、選択して実行する。手数が減るし、連携ももっと自然な感じに収まるでしょう。楽しみ。


まとめ

メモもリマインダーも純正でありながら、連携が考えられていなかった。どちらも良いアプリなのにバラバラに存在していました。Workflowはそうしたアプリの仲を取り持ち、2つを繋ぐ役割をします。相性が良くても、出会いがなければ発展しません。

しかも、あとで転送できるから、まずは「メモ」を立ち上げればいい。そのリストをどこに送るかは書き終わってからで構わない。Textwellが一足先に実現していた「Singleton(一枚だけの手札)」を純正メモでも実現できるようになりました。

ワクワクしませんか。そんなわけで、このシリーズ、続きます。

2017/04/25

TodoistをMemoFlowyに転送するブックマークレット

Textwellを使わなくても転送できるようにしました。


読書メモの進化

モバイルな読書メモにはTodoistを使うべし&Textwellも使うべし
昔は惜しげも無く本に直接書き込んでいたが、これだと検索ができない。なるほど、現代は電子書籍の時代である。Kindleのハイライト機能を使えばいいというのはわかる。でも専門書で、しかもすでに廃刊となった...

Todoistに読書メモを貯めていき、後からWorkFlowyで整理する方法。Textwell前提になっているからハードル高いかな。それで「お試し版」としてiPhoneのSafari用ブックマークレットとして組んでみました。名前はTodoistMF。下記リンクからご利用ください。

javascript:scheme="memoflowy://create2send?text=";url=location.href;if(/^https:\/\/m\.todoist\.com/.test(url)){s=document.title+"\n";list=editor.querySelectorAll(".text");for(i=0;i<list.length;i++) s+=" "+list[i].innerText;link=scheme+encodeURIComponent(s);}else{link="https://m.todoist.com";}open(link);

登録リンクはこちら→ http://tinyurl.com/kbdndxf


使い方

実行するとTodoistのモバイルサイトを開きます。ここで目的のプロジェクトを開き、再びブックマークレットを実行すると、あらふしぎ。今度はMemoFlowyを起動し、Todoistのリストを転送します。以上でおしまい。後はWorkFlowyで整理するだけ。

1つのブックマークレットで2つの働き。TodoistのWebアプリを開くのと、TodoistからMemoFlowyに転送するのと。もちろん読書メモ以外の転送でも構いませんよ。プロジェクト単位の削除もできるので、一時的なワークメモリとしてTodoistは最適です。


まとめ

MemoFlowy 1.8.1
分類: 仕事効率化,ユーティリティ
価格: 無料 (Michinari YAMAMOTO)

スクリプトの先頭にある変数schemeで別アプリを起動することもできます。inboxtopicを付け加え、読書メモ専用トピックを決めておくのもいいし。

Todoistの柔軟性は好きだなあ。他のTodoアプリは機能が多くて全体のシステムが見渡しにくいですが、Todoistはシンプルさを維持している。なので「ネタ帳として使いたい」という右斜め上の要望にも応えてくれます。メーカー側にそんなつもりがなくても。

Textwellもそうだけど、作った人の想定しない使い方がアプリに内蔵されている。それを掘り出すのは楽しい。これぞジャズって感じがする。