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2011-02-18

TrickleというTwitterクライアントがすごい

TrickleというTwitterクライアントApp Storeで偶然見つけて,それが僕にはたいへん印象的だったので久しぶりにダイアリを書きます.

最高を見つけるために風俗通い

iPhoneiPad用のTwitterクライアントというと,

タイムラインをTableView(指でスワイプ出来るあれ)で表示して,下のタブに返信やダイレクトメッセージなどのビューを切り替えるボタンがある

といったフォーマットに沿ったものが多いです.基本のフォーマットが同じなので,評価のポイントは機能の豊富さや,それらの機能を収めるユーザーインタフェースが使いやすいかどうか,といったことに集中しがちです.しかしTrickleはそういったシーンとは「目指しているゴールが違う」Twitterクライアントです.結論からいうと,Trickleの本質的なアイデアは以下の画像でほぼ説明されます.

f:id:y_yanbe:20110218123956j:image

(注:すごく高橋メソッドっぽいですが,高橋メソッドではありません)

TricleがTwitterクライアントとして出来ることといえば

  • 画面いっぱいにtweetを表示
  • 新しいtweetが自動的に読み込まれてスクロールする
    • 表示時間はtweetの長さに応じて変わる.こういう一見気づかないところに凝っているのがかっこいい
  • 琴線に触れたtweetが現れたらfavやRTが出来る
  • 気になるリンクが現れたらタップするとSafariが開く

ぐらいです.

Trickleは何も操作しなくても勝手に新しい発言が読み込まれるので,ちょうど時計アプリみたいに,目に入るところにiPhoneなりiPadの本体を置いておくことが想定されていそうです.こういったタイプのTwitterクライアントは主流にはならなそうですが,その代わり一般的なTwitterクライアントではカバーできていない,

機器に触らずにタイムラインをなるべく受動的にながら見したい,ただたまにfavやRTはしたい

というニーズを補完するのが開発意図なのでしょう.少なくとも僕は使ってみて自分の中にそういうニーズはあることに気づかされました.

ところでこんなシンプルなアプリに長い説明は蛇足もいいところだと思うし,実際に使ってみないと伝わらないことは多いです.App StoreiPad/iPhone/iPod touch対応で今だと115円です.個人的にはiPadで使うのがおすすめです.

iTunes Store へ接続中です。

しかしこのTrickleというアプリは,このエントリを書いてる時点では日本のApp Storeでの評価0件,レビューも0件と日本ではほとんど注目されていないアプリのようです.本エントリでその良さに気づく人が居れば幸いです.

2010-12-05

KodakデジタルフォトフレームEasyShare P750がかなり頑張っている件

Kodakといえば往年のカメラフィルム製造業で大成功したものの、その後の世界的なデジタルカメラの普及の波に乗れなかったという、イノベーションのジレンマの典型的な例として、割と不名誉な取り上げられ方をされることが多い企業という側面があります。(参考: 404エラー|Ameba(アメーバブログ))

そのKodakが最近、デジタルフォトフレームというジャンルの製品でかなりバランスのいい製品を出していたので紹介します。

Error getting compiled page

この製品、2010年12月5日現在、ネット上や家電量販店の店頭では、国内メーカーの製品に押されてかほとんどまったく話題になっていません。しかし私は、Kodak EasyShare P750は店頭で目立たないものの実は隠れた名機だと思っています。一方でこれは、家電量販店デジタルフォトフレーム売り場で一通りの機種を実際に試すぐらいしないと、なかなか気づかないはずです。

店頭で見栄えのするいい液晶を採用し、デジタル写真をそこそこ奇麗に表示できているように見えると、それだけでいい製品に見えがちです。しかし、大抵の製品ではユーザインタフェース面での品質、つまり本体のボタンの位置、数、形状、クリック感、メニュー構造の分かりやすさ、操作の手数の少なさ、メニューのフォント品質、そして操作に対する応答性のうちどれかが大抵欠けています。

(注: 私は昔からユーザーインタフェースに強い興味をもっているので、こういうところはかなり注意して見ています)

競合製品と比べたときのKodak EasyShare P750の特徴としては、以下のような感じになります。

  • この手の組込み機器のソフトウェアとしては作り込まれた奇麗なユーザーインタフェース
  • 人物の顔を認識し、顔を中心にズームする「インテリジェントズーム/パン」機能
  • 独自のカラー最適化技術「KODAK Color Science」による写真の色味の最適化
  • 8インチ800x600ドットと競合製品(7インチ800x480が多い)に比べて縦サイズがあるため、横置きで縦長の写真を表示してもそれほど小さくならない
  • LEDバックライトで中の上ぐらいの画面品質(さすがにSonyのS-Frameなどには負けるが)
  • 日付ベースで表示したい画像群を簡単に探せる機能
  • 周囲の明るさと音をセンサーで検知し、電源のオン・オフを自動的に制御する機能
  • ファームウェアアップデート機能
  • それでいて予算1万円でおつりが来る、この品質のデジタルフォトフレームとしてはかなり安い価格設定

動画や音楽を再生するなど、競合製品のような派手な機能はありませんが、しかしデジタルフォトフレームとして欲しいであろう機能はしっかり網羅されており、その点では値段が3倍ぐらいのする高級機種と比べても全く遜色ないどころか凌駕している部分もあります。

しかしここまでの力の入れようを見ると、もしかするとKodakデジタルフォトフレームの分野で、往年のカメラフィルム並とはいかなくても、結構な成長を見込んでいるのかもしれないなと思いました。また個人的にも、どちらかというと失望させられることの多い組み込み機器のUIの中で、ひさしぶりに感心した気がします。

これからクリスマスシーズンに入りますが、デジタルフォトフレーム選びに店頭に足を向けた際には、有名メーカーのメジャーな機種だけでなくKodak EasyShare P750もチェックしてみることをおすすめします。

2010-06-14

フリーソフトだけを使った長時間DVDオーサリング作業まとめ

友人から「昔一緒に出た音楽イベントの模様を撮影した動画ファイルがあるんだけど、これを一般的なDVDプレイヤーで視聴できる形式のDVDにしてほしい」といったことを頼まれたのでフリーソフトだけでやってみました。

結論からいうと、フリーソフトDVDオーサリングソフトウェアの選択肢はいろいろあるものの、自分の使用目的ではDVD Stylerでしか正常なDVDを作成できませんでした。

DVDオーサリング作業というのは時間がかかるので、出来れば失敗したくないものです。なので、発展途上のフリーソフトを利用するよりも、定評があり信頼性の高い有料のソフトウェアを利用する方が、現段階では賢い選択なのかもしれません。(ちょうどお仕事で代替のフリーソフトがあったとしても有料の製品を使わざるを得ないシーンがあるように)

元データの仕様

元データは、昔大学で開催した音楽イベントの模様をデジタルビデオカメラで記録したもので

動画部分
MPEG2-PS 9000kbps
音声部分
MPEG1 Layer-II 48khz 224kbps
記録時間
6時間弱
記録容量
12GB程度

とそれなりに高画質・高音質・長時間・大容量なデータで、これをいかに品質を保ったままDVDとしてオーサリングするかが課題です。

チャプター分割

私が把握している限り、フリーソフトDVDオーサリングソフトで利用可能なチャプター分割機能は、どれも任意の再生位置では分割できず「動画ファイルごと」もしくは「n分おき等間隔で」といった方式でしか対応していません。そこで、元の長い動画ファイルから出演団体ごとの動画ファイルとして切り出してやる必要があります。このための要件として、

  • 動画をプレビューしながら切り出し開始時間、終了時間を指定できる
  • 動画切り出し時に再エンコードせずコピーに対応(画質・音質の劣化を避けるため)

といったことが必要でした。こういった要件を満たすフリーソフトは意外と無くて、私にはAvidemuxというフリーソフトしか見つけられませんでした。なのでこれを使ってチャプター分割作業を行いました。なお、このAvidemuxというソフトは動画形式の変換をサポートしているので、元データがDVDオーサリングソフトで直接読み込めない形式だった場合、Avidemuxで変換するのも有効だと思います。

記録メディア選定

記録メディアをどれにするかは迷いましたが、片面2層で8.4GBお記録容量があるDVD-R DLを選びました。理由は4.7GBのDVD-Rを選んだ場合

  • 再生品質を保とうとすると3枚程度のディスクに分割して記録する必要があり、入れ替えの手間がかかってめんどくさい
  • 6時間弱の動画を無理やり片面1層のDVD-R 4.7GBにまとめると、再生品質が低くなりすぎる

というデメリットを、8.4GBの記録容量があるDVD-R DLだとある程度緩和できると考えたからです。DVD-R DLの互換性に若干心配があります。しかしいろいろ調べたところ、最近のDVD再生機器ならほぼ大丈夫なようです。

DVDオーサリング

DVDオーサリングソフトのうち以下の要件に合うものを試しました。

  • DVD-R DL(8.4GBの片面2層DVD)に対応している
  • 長時間の動画データをDVDの最大記録容量(4.7GB or 8.4GB)に合わせて再エンコード可能

以下、この要件を満たすフリーソフトDVDオーサリングソフトを試した順番に、ダメだった理由を箇条書きしていきます。

iMovie+iDVD

(厳密にはフリーソフトではなくMac購入時に付属してくるソフトウェア

  • iDVDには出力する動画の品質を3段階から選ぶことで、記録可能な動画の再生時間を伸ばせる機能があるものの、その幅があまり広くない(記録可能時間が最大でもプラス数十分程度しか増えない)
    • この理由でiMovie+iDVDは使えませんでした
DeVeDe
  • 出来上がったDVDイメージにおいて、各シーンの終了3秒前に謎のチャプターが作成されるバグあるいは仕様に遭遇し、回避方法分からず
DVD Flick
  • 読み込む動画データの形式によっては、作成したDVDの映像と音がずれるバグがあるらしく、それに遭遇して解決方法分からず
DVD Styler
  • 「対象とするDVDの最大記録容量と入力映像データの再生時間を考慮してエンコード品質を調節することで、DVDの最大記録容量ぴったりに収める機能」が、入力画像データの形式によっては初期状態で無効になっている
    • 動画ファイルの読み込み設定を「コピー」から「NTSC 720x480」に変更することで本機能が利用可能になりました

結局最後に試したDVD Stylerで無事DVDオーサリングできました。不要な部分をトリミングしたら5時間強程度になり、それをDVD-R DLに焼きこんだのですが、元の動画データとそれほど遜色ない品質で仕上がりました。

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