受刑者の給食、「自炊」やめ民間委託へ…法務省

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131013-00000315-yom-soci

刑務所での給食は、現在は受刑者が自ら作っているが、受刑者数の減少や高齢化の進展で、調理担当者の確保が難しくなっている。衛生管理も不十分になりがちで、食中毒も起きている。今回の委託には、受刑者の生活環境を改善する目的もある。

検察庁にいた当時、拘置所刑務所の中で取調べを行っていたこともありましたが、「塀の中」に一旦入ると、外に出るのにも手続が必要で、昼食や夕食を、職員用の食堂でとることがよくありました。炊事係の受刑者の、腕に入れ墨があったり眼光が鋭い男性が、黙々と作業をして、食事を盛って差し出してくれて、何とも言えない迫力を感じながら受け取り食べていたことが思い出されます。
こうした、刑務所での食事供給を外注に出すという流れは、それだけ受刑者による生活維持力が低下していることを示すものですが、受刑者のほとんどは、いずれ社会に戻ってくる人々であり、閉じ込めて苦しめばよい、で済むものではなく、社会へ戻ってきてからの適応力をできるだけ収容中につけることが、再犯防止へとつながるものです。そのために何をすべきかということも、さらに具体的に検討、実行されなければならないでしょう。

2013年10月14日のツイート

三鷹ストーカー殺人、発生直前の状況

http://matome.naver.jp/odai/2138131018581174501/2138139790947174003

が、どこまで実態を反映しているのか確認まではできないのですが、それを見ると、

・10月初めから、被疑者が被害者の自宅前や近くの駅周辺で、連日、待ち伏せする姿が目撃される
・10月2日から6日にかけて、被疑者が被害者の動画を投稿し、URLが拡散される
・そういう状況の中で、10月4日に、学校が杉並署へ相談し、8日に被害者が三鷹署へ相談

という経過で、8日の夕方に被害者が殺害されるという、最悪の結果になっています。
上記のような、待ち伏せ、投稿、といった行動を、三鷹署がどこまで把握していたのかは不明ですが、把握していたのであれば、危険が切迫しているという認識は持つべきだったのではないかと、率直に感じますね。
結局、やったのは、電話をかけただけのようですが(報道によればその電話は被疑者の知人のもので通じず)、被疑者が被害者の自宅を知っている、そこまで押しかけてきている、ということは、少なくとも被害者の話から把握できていたはずであり(他の報道では、事件の直前に被害者の自宅付近で被害者と被疑者と見られる男女が言い争っていたという目撃談が紹介されていました)、単なる結果論ではなく、被害者やその家族に指示して自宅以外の場所で一時的に生活するとか(その間に警察が立件すべきものを立件するなど対応を進める)、警察官が身辺警護を行う、といったことは、やはり、やるべきケースだったと言うべきでしょう。電話かけて、「大丈夫ですかー?」と確認して済ませるという、悠長な状態にあったとは、経過を見る限り、まったく思えません。
警察の、より適切な対応により、救えた命であった、と私は強く感じました。それだけに残念です。