The Getaway
刑務所から出た前科者ドク・マッコイ(マックィーン)は、実力者ベニヨン(ベン・ジョンソン)の依頼により、妻キャロル(アリ・マッグロー)らと銀行強盗を計画、実行する。しかし計画には裏があり、ドクとキャロルは警察や組織に追われながらメキシコへの国境を目指す事になるが。
単純なプロットと痛快なアクション、そしてマックィーンのカッコ良さで魅せる、サム・ペキンパーの大ヒット作。この映画が縁で、マックィーンとマッグローは結婚した。主役の2人だけでなく、脇役も魅力的。特にドクを執念深く追い回すアル・レッティエリは強烈で、彼の代表作となっている。「雑貨屋のドストエフスキー」ことジム・トンプソンの小説を脚色したのは、後に男性派アクションで鳴らすウォルター・ヒル。ヒルらしい簡潔な人物描写が冴えていると言えよう。
音楽のクインシー・ジョーンズは、ペキンパー映画常連のジェリー・フィールディングのスコアがボツになった為のピンチヒッター。歯切れの良いスコアを提供している。
1994年には、アレック・ボールドウィン&キム・ベイシンガー夫妻(当時)によるリメイク版も製作された。
The Getaway
裏切りにあい服役中のドク(ボールドウィン)は、ドッグレース場の売上金強奪を条件に組織のボス、ベニヨン(ウッズ)によって釈放される。襲撃は成功するものの、ドクは、妻キャロル(ベイシンガー)が釈放をベニヨンに持ちかけた際、関係を持ったのを知る。秘密をバラされたキャロルはベニヨンを射殺、二人は金を奪って逃走するが、かつてドクを裏切ったルディ(マドセン)たちが追跡を開始していた。
1972年の名作アクションをリメイク。オリジナル版はスティーヴ・マックィーンとアリ・マッグローが結婚するきっかけとなる映画だったが、こちらはアレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガーという当時既に夫婦だったスターが主演となっている。
*1:Rated R for violence, sexuality and language.
デズモンド・バグリィの同名小説をジョン・ヒューストン監督(「荒馬と女」「勝利への脱出」)、ウォルター・ヒル脚本(「ゲッタウェイ」「48時間」)で映画化した作品 ジョン・ヒューストン監督、ウォルター・ヒル脚本でポール・ニューマンが主演とくればまあハズレはないかなとスパイもの、というほどスパイものではないが、ポール・ニューマンのふてぶてしさは見ていて頼もしい 美しくて意志が強く、かつ有能でもあるという難しいヒロインにドミニク・サンダをキャスティングしたのも良かった ロケ地のせいか通してアメリカ映画らしくない雰囲気で、エンディングも意外とあっさりしていて悪くない