Richard Widmark (1914-2008)
アメリカの俳優。40年代舞台で活動を始め、44年『死の接吻』で映画デビューし、いきなりアカデミー賞助演男優賞にノミネート。 以後、映画、TVなどで活躍し、92年に引退。 2008年3月24日コネチカットの自宅で死去。
Richard Widmark: A Bio-Bibliography (Bio-bibliographies in the Performing Arts)
復讐鬼スタジオ・クラシック・シリーズ [DVD]
刑事マディガン [DVD]
アラモ [DVD]
アルバレス・ケリー [DVD]
駆逐艦ベッドフォード作戦 [DVD]
悪魔の性 キャサリン [DVD]
ドン・シーゲル コレクションDVD-BOX
70年代って小作品だけど、良質なサスペンス作品が多かった気がします。 大スターを使うわけではなく、内容で勝負するような作品ですね。 そんな一本が今回レビューする「ジェット・ローラー・コースター」(1977)。 劇場では見ていませんが、中学生か高校生の時にTVで見て、「なんて面白い映画なんぁだ!」って思った記憶があります。 それから何十年も経ってしまいましたが、格安で新品DVDを発見。 早速購入して、見てみることにしました。 (あらすじ) アメリカの遊園地でローラーコースターの事故が相次ぐ。事故を不審に思った企画安全省の主人公は、遊園地のオーナーたちがシカゴに集まっていることを知り、その場所に乗…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「刑事マディガン」(1968)です。 映画は、NYPDのマディガン刑事(リチャード・ウィドマーク)は相棒ロッコとワルのベルシュの逮捕の為、奴の部屋を訪れるが、ちょっとした油断から二人とも拳銃を奪われ、逃げられてしまう。周りからが軽口を叩かれ馬鹿にされるが、そんなことでは音を上げない男だった。周りは汚職、ふしだらな男女関係の署内だが、情報屋からのタレコミをうけ、ベネシュの居場所を確認すると逮捕に向かうのだが… 冒頭の拳銃を奪われるシーン、黒澤明監督「野良犬」のようで、おおっと気ますね。 ドン・シーゲル監督と言えば、あ…
予期せぬ出来事 アメリカ、ジェームズ・B・ハリス監督 東西冷戦下、アメリカ海軍の駆逐艦ベッドフォードはグリーンランドとアイスランドの中間点の海域を巡視していた。氷山の下に潜航していたソ連の潜水艦をレーダーはキャッチした。 艦長は司令部の「待機せよ」という命令が不満でハンターのように執拗に潜水艦を追い詰めてゆく。潜水艦は20時間以上も潜航しているため浮上する必要があった。艦長はその機会を狙っていた。 独善的な艦長フィンライダー、黒人記者マンスフィールドと軍医ポッター、アドバイザーの元Uボートの艦長、そして300人の乗組員たち。 艦内ではフィンライダー艦長の厳しい命令に緊張感が絶えず、それはやがて…
映画「ワーロック」をテレビで観たので、レビューします! 【ワーロック (1959年の映画) - Wikipedia】 ワーロック Warlock 監督 エドワード・ドミトリク 脚本 ロバート・アラン・アーサー 原作 オークリー・ホール 製作 エドワード・ドミトリク 出演者 リチャード・ウィドマークヘンリー・フォンダアンソニー・クイン 音楽 リー・ハーライン 撮影 ジョセフ・マクドナルド 編集 ジャック・W・ホームズ 配給 20世紀フォックス 公開 1959年4月1日[1] 1959年6月10日[1] 1959年7月1日[2] 上映時間 122分 製作国 アメリカ合衆国 言語 英語 配給収入 1…
リチャード・ウイドマークが、3月24日、93歳で亡くなった。個性的な悪役、西部劇スターとして、不動の地位を築いた。 個人的には「ニュールンベルグ裁判」の検事役が印象に残る。この映画では、スペンサー・トレイシー、バート・ランカスターらの重厚な演技が目立ったが、ウイドマークの個性的演技が光った。 「死の接吻」(1947年)がデビュー作品。「アラモ」「ニュールンベルグ裁判」「西部開拓史」「シャイアン」「刑事マディガン」などで知られる。 1914年、ミネソタ州生まれ。1938年、俳優になるためニューヨークへ向かい、ブロードウェイで経験を積んで、1947年、オーディションに合格した「死の接吻」で本格映画…
DVDで『大西部への道』(1967年/監督:アンドリュー・V・マクラグレン)を再見。史上に名高いオレゴン・トレイルの踏破を描いた西部劇。 1943年、ミズーリ州インペデンスの町からオレゴンに向けて幌馬車隊が出発。隊長は上院議員だったタドロック(カーク・ダグラス)で、オレゴンの地に新しい町作りを夢見ています。同じように新天地にロマンをはせているエバンス(リチャード・ウィドマーク)も妻(ローラ・オルブライト)と息子ブラウニー(マイケル・マクグリーヴィ)を連れて参加。道案内人サマーズ(ロバート・ミッチャム)が先導する幌馬車隊は、途中でいろいろな事件に遭遇。ブラウニーはマクビー(ハリー・ケリー・ジュニ…
www.youtube.com テキサス独立戦争中の1836年に起こった有名なアラモ砦の戦いを題材とした映画で、ジョン・ウェインが主演・監督・制作を兼任しデイビー・クロケット大佐を演じている。リチャード・ウィドマークがジム・ボウイ、ローレンス・ハーヴェイらがウィリアム・トラビス大佐を演じ、僅か187名で砦に駐留する革命軍。対するメキシコ軍は統制のとれた大軍で13日の攻防の末に、革命軍は全滅した。この映画にはリメイク版もあるが、私やっぱりオリジナル版の方が好きだ。曲はブラザーズ・フォーなどが歌ってヒットしたが、今日はピアノ演奏で。
3月はシドニー・ルメット月間を実施中。『セルピコ』から始めて、約半月で12本鑑賞。何故今ルメット?と言われそうだけど、その辺はルメット月間が終わったら改めて記載するとして、これまでの感想を簡単に書き記しておきたい。『セルピコ』は3/7の記事をご参照ください。 『デストラップ/死の罠』(1982年) スランプ中のベテラン劇作家(マイケル・ケイン)が、教え子(クリストファー・リーヴ)の新作戯曲を我が物にしようと企むサスペンス・コメディ。物語が二転三転して実に面白い。ミステリーを愛する2人の劇作家が作劇の流儀で対立する話でもある。原作は『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィン。 スランプ中の劇作…
新映画原理主義・第九回「ワイルドで行こうぜ!~コーネル・ワイルド」 第一章 ハンガリーからアメリカへ コーネル・ワイルドは1912年10月13日、ハンガリーのプリュエヴィドザ(現在はスロヴァキアの一部)に、ユダヤ人家庭のコルネル・ラヨス・ワイズとして生まれた。1920年、8歳の時に両親と姉と共にニューヨークへ移住した。家族はみな英語名に改名し、コーネルもコーネリアス・ルイス・ワイルドと名を改めた。ニューヨークのタウンゼントハリス高校を卒業し、ニューヨーク市立大学シティカレッジの医学部に入学し奨学金を受けるが、演劇熱に侵されてシオドア・アーウィン演劇研究所に通い大学は一年で中退してしまう。一方、…
録画保存していた『馬上の二人』(1961年/監督:ジョン・フォード)を再見。西部劇の名匠ジョン・フォードがサタデイ・イブニング・ポストに連載されたウィル・クックの原作を映画化した作品。 テキサス・タスコサの町の保安官ガスリー・マケーブ(ジェームズ・スチュアート)は、グランド砦の司令官フレイザー少佐(ジョン・マッキンタイア)の命令を受けてやってきた旧友のジム・ゲイリー中尉(リチャード・ウィドマーク)と、コマンチ族に拉致された白人の救出に行くことになります。弟を捜すマーティ(シャーリー・ジョーンズ)など家族を拉致された捜索隊も同行。コマンチのキャンプで白人を見つけた二人はクアナ・パーカー酋長(ヘン…
監督:エドワード・ドミトリク 父と子の対立やインディアン後妻との親子関係などネタは仕込んでいて、人間ドラマとしてはそれなりなんだろうが、西部劇としてはイマイチ盛り上がりに欠ける。スペンサー・トレイシーの熱演が印象的。温和なイメージしかないので中々強烈ではあった。リチャード・ウィドマークは脇役だけど、それでもやはり目立つ個性。映画としては悪くないけど、頑固おやじと息子たちというありふれた図式のよくある西部劇ぐらいにしか感じなかった。
以下は英語圏のホラー雑誌 Rue Morgue 掲載のインタビュー記事 "Andrew Robinson Looks Back At His Days As The Scorpio Killer - Rue Morgue(アンドリュー・ロビンソンがスコーピオ・キラーを演じた日々を振り返る)" の私訳である。出典を記すことを条件に翻訳公開の許可を得ている。映画作品には監督名と公開年を付したほか、何か所か改行を追加した。 2021年12月10日(火) 聞き手:マシュー・ヘイズ アンドリュー・ロビンソンが『ダーティハリー』(ドン・シーゲル監督、1971年)のスコーピオを演じ、あらゆる人を恐怖に陥れて…
「鉄板映画:人気スター映画のブログ」アラモ砦に立て籠もるアメリカ人がメキシコ軍を迎え撃つ史実映画。歴史上の有名な出来事を再現。砦での激しい戦闘、キャラに注目です。 1.ストーリーメキシコ領テキサスにアメリカ人が進出してメキシコ軍と戦闘に。 2.キャストローレンス・ハーヴェイ(大佐)ジョン・ウェイン(大佐)リチャード・ウィドマーク(兵)ジェスター・ヘアストン(黒人) 3.注目のシーン①1836年まだテキサスがメキシコ領だった頃。勢力拡大を目指してアメリカ人がテキサスに進出。サム・ヒューストン将軍(リチャード・ブーン)は進出の足がかりとなるアラモ砦にウィリアム・トラビス大佐(ローレンス・ハーヴェイ…
「映画クイズ」2023年下半期第5弾の「正解」と皆さんの「回答」です。 第1問と第2問はギドラさん、第3問~第5問はfpdからの問題でしたが「難しい」という声が多かったようです。今回も「7.0人(笑)」が参加。 ・・・ 【第1問】恒例の<仲間外れクイズ>(出題:ギドラ)ユニヴァーサルの「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシと「フランケンシュタイン」のボリス・カーロフは戦前を代表する怪奇スター。ハマー・プロの「フランケンシュタインの逆襲」のピーター・カッシングと「吸血鬼ドラキュラ」のクリストファー・リーは戦後を代表した怪奇スターです。 4人の共演はありませんが、3人に共通点があり一人が仲間外れとなりま…
「映画クイズ」2023年下半期第5弾の」回答はこちらにお願いします。年間ポイント最高点を目指して頑張ってください。 【第1問】恒例の<仲間外れクイズ>(出題:ギドラ)ユニヴァーサルの「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシと「フランケンシュタイン」のボリス・カーロフは戦前を代表する怪奇スター。ハマー・プロの「フランケンシュタインの逆襲」のピーター・カッシングと「吸血鬼ドラキュラ」のクリストファー・リーは戦後を代表した怪奇スターです。 4人の共演はありませんが、3人に共通点があり一人が仲間外れとなります。誰でしょう? 1.ベラ・ルゴシ2.ボリス・カーロフ3.ピーター・カッシング4.クリストファー・リー …
「映画クイズ」2023年下半期第5弾です。第1問と第2問はギドラさん提供。第3問~第5問はfpdからの問題です。今年の映画クイズも今回と12月の2回となります。 年間ポイント最高点を目指して頑張ってください。 【第1問】恒例の<仲間外れクイズ>(出題:ギドラ)ユニヴァーサルの「魔人ドラキュラ」のベラ・ルゴシと「フランケンシュタイン」のボリス・カーロフは戦前を代表する怪奇スター。ハマー・プロの「フランケンシュタインの逆襲」のピーター・カッシングと「吸血鬼ドラキュラ」のクリストファー・リーは戦後を代表した怪奇スターです。 4人の共演はありませんが、3人に共通点があり一人が仲間外れとなります。誰でし…
映画評『蜘蛛の巣』(1955) 確かにたしかにシネマスコープの長回しが成功しているかといえば難しいところがあり、リチャード・ウィドマークが寝室にいるにも関わらず患者の話ばかりするのでグロリア・グレアムが激昂するショットは割ったほうが演技のリズムをよりゆらぎがあって見事だったのだろう。その点ではダグラス・サークの方がいいという人がいてもおかしくはない。 だが、細かな演出の細部を見ているとこの映画は見劣りしない完成度を誇っている。俳優の所作がかなり緻密に観察されているのが窺えるのだ。まず、グロリア・グレアムだが、彼女は脚本の上でほとんど裸のような格好で過ごす場面ばかり設定されているのは舞台設定の妙…
新映画原理主義・第6回「サミュエル・ブロンストンとブリジッド・バズレン」 第1章 苦闘するサミュエル・ブロンストン サミュエル・ブロンストンは、1908年3月26日ロシア帝国(現在のモルドバ)のベッサラビア州キシニョフ生まれ。ウラジーミル・レーニンと対立し国外に亡命して、40年パリで暗殺された社会主義革命家レオン(レフ)・トロッキーの甥。フランスのソルボンヌ大学で学び、卒業後はパリにあるMGMのフランス支部の営業部門に勤務した。本格的に映画製作に関わるべく37年にハリウッドへ渡り、苦闘の末の43年自らの製作会社“サミュエル・ブロンストン・プロダクション”を設立した。最初の製作作品は、同年のアル…
録画保存していた『独立愚連隊』(1959年・東宝/監督:岡本喜八)を再見。 終戦近い北支戦線、うさんくさい従軍記者・荒木(佐藤允)が、各隊のクズ兵ばかり集められた独立愚連隊と呼ばれている警備隊の取材に大隊本部ある将軍廟へやってきます。大隊長(三船敏郎)は数ヶ月前に城壁から落ちて頭がパーになっており、部隊の実権は嫌味で尊大でキザな副官の藤岡中尉(中丸忠雄)が掌握。「敵襲!」と日がな一日叫んでいる頭のイカレタ三船が笑えます。 荒木は慰安婦をしている昔の恋人トミ(雪村いづみ)と再会しますが、何故か冷たい態度。敵軍エリアで警備をしている独立愚連隊の駐屯地に向かう途中で、馬賊のヤン(鶴田浩二)と知りあい…
「映画クイズ」2023年下半期第3弾の正解と皆さんの回答です。結果はいかに…。皆さん、苦戦したようです(笑)。 第1問:「人気俳優」次の4人は日本でも人気の高かった男優で、名前の最後が「ン」と言う共通点があります。この中で3人は他にも共通点があり、一人だけ仲間外れのスターがおります。誰でしょう? 1.アラン・ドロン2.スティーヴ・マックィーン3.チャールトン・ヘストン4.チャールズ・ブロンソン 正解は「4」チャールズ・ブロンソンでした。スクリーン誌が毎年の5月号で発表する年間ベストテンで、ドロン、ヘストン、マックィーンは1位に輝いたというのが共通点で、ブロンソンだけは3位が最高。ドロンとブロン…