Riccardo Primo(リチャード1世)
ヘンデルのオペラ。HWV.23 1727年初演。
ヘンデル:歌劇「リチャード1世」(全曲)
Handel: Riccardo Primo
リチャード1世(Richard I, 1157-1199) プランタジネット朝第2代イングランド王(在位1189-1199)。父はヘンリー2世。 戦場での勇猛さから「獅子心王」(Richard the Lionheart)の呼称がある。
お久しぶりです、2か月ぶりになりましたがまだ生きてますよ!!中華箱庭ゲームの二次創作と掛け持ち中で清書に欠けられる時間が減ってしまっていますが、こちらもぼちぼち更新していきます。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・フィリップの船出 ええと、ギャグみたいですが実話です。しかもリチャードと会見してムカついてさっさと出発を決めたというのにこの有様…面白いけど可哀想。その結果が半年間リチャードとシチリアに缶詰めとか、もう本当に可哀想。面白いけど。 ・マサクゥル 絶対誰にも通じない自信のあるスターダストなクルセイダースネタ。だってクルセイダースで3で敵(とか言ったら…
※この章では聖地にはたどり着きません。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・リチャード・フィリップのあゆみ 上で書いている通り、両王はフランスのヴェズレー(※)で一度合流し、出発の儀礼を挙行。その後それぞれの道をたどりシチリア(次の合流地)を目指した。出航はフィリップがジェノヴァ(彼はジェノヴァ商人に輸送を委託していた)、リチャードがマルセイユから。 (※)ヴェズレーはマグダラのマリアの聖地で、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼の出発地、ルイ7世とアリエノールが参加した第2回十字軍の出発地など巡礼と縁の深い土地である。 ・リチャードの寄り道道中 ジ…
「(リチャード1世は)自分の剣をエクスカリバーと呼んでいた」 日本語版wikipediaの「リチャード1世」の項目にはこんなことが書いてある。 さりげなくも非常なインパクトがある一文であり、私自身も初めてこれを読んだ日には中二病とか僕のエクスカリバー(※)とか散々ネタにしたものだった。 さらに近年、Fateシリーズが彼を元にしたキャラクターに上記の設定を採用し、「リチャードの剣はエクスカリバー」という認識はますます人口に膾炙するようになったと思われる。 ……しかしである。 漫画を描くうえで伝記は5冊、webページも色々参考にさせていただいたが、そんな話は日本語版wikipedia以外で見たこと…
リチャードの武装を描くのが大変めんどくさいのですが、恐ろしいことにこの先ほとんどこれなんだよな……。鎖帷子ブラシとかほしい。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・十字軍なんて ジョンは騎士道や文学には余り縁がない育ち方をしてきたので、兄たちに比べて冷めていたんじゃないかなぁと想像(戦争も下手だし)。 ちなみにジョンの十字軍参加について。以前も書いたように、1187年、リチャードは十字軍への参加を決めた。しかし当時は後継者問題をめぐって父ヘンリ2世と揉めている最中。リチャードは自分の不在中、父がジョンを後継者にしてしまうのを恐れ、ジョンもともに十字軍に参加する…
ちょっと世界が広がる第2章、十字軍の道行き編。1章以上にグダグダです。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 次ページ:《解説》 ・イェルサレム ご存じ三宗教の聖地。ユダヤ教徒にとってはヤハウェ神殿があった場所、キリスト教徒にとってはイエス・キリストの磔刑・復活の地、イスラーム教徒にとってはムハンマドの昇天場所、とそれぞれのアイデンティティに関わるとても大切な場所である。 イェルサレムは正統カリフ時代の638年からイスラーム勢力の領内に組み込まれ、1099年に第1回十字軍が占領、イェルサレム王国を建国した。その後聖地ではムスリム勢力とイェルサレム王国の攻防が続いたが、形勢…
★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 前ページ:中世英仏漫画 ししそん 第1章 9-1 - 歴史おたくの作品倉庫 次ページ:中世英仏漫画 ししそん 第1章 10-1 - 歴史おたくの作品倉庫 《解説》 ・臣従礼 ボンムーランの会見ではリチャードがフィリップに対して臣従礼を行い、これがこの会見の要点。 リチャードはノルマンディー、アンジュー、ポワトゥー(アキテーヌ北部)などの領主としてフィリップに臣従を誓う。このことはつまり、ヘンリ2世の領主権の否定=父への反逆だった。 なお臣従礼の儀式は、家臣が両手を差し出してひざまずき、主…
共通テストにフィリップ2世が出てきて小躍りした者はいるか!(魏延風味) ★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・友好と同盟を…… 二人がベッドシェアリングしていた理由については前回書いた通り。 ・4m 中世ヨーロッパの王侯のベッドは4m四方あったと昔何かの本で読んだんだけど、文献名を忘れてしまった……。 ・不可侵地帯 実際に、戦略上の要地を教会の所有地として中立化することがあった。例えば後にリチャードとフィリップがノルマンディーを取り合った際、要地であったレザンドリはルーアン大司教の領地とされ、築城が禁じられた。(…
リチャード・フィリップと言えばこのネタである。 ★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・槍試合大好きブラザーズ どれくらい好きかと言えば、若ヘンリはリチャードと一緒にアキテーヌの反乱を鎮圧中、槍試合に参加するため帰ってしまったほど、ジェフリーはそれこそ命を落とすほど。ちなみにジョンは修道院育ちで、兄たちのように騎士道文化の影響はあまり受けていない。 ・フィリップと槍試合 弱小王家だったカペー家は神聖な王のイメージを作り出すことで諸侯たちを従えており、教会を支持することもその一環だった。 教会は当時流行していた槍試合…
★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・全然駄目ってほどじゃない リチャードには王子時代に設けた庶子がいるので、女性と没交渉だったわけではない。そして子供の名前はフィリップ なぜ…… ・女性崇拝 前にも書いたようにアキテーヌでは宮廷詩や騎士道が栄えていたが、これらの文化では「貴婦人への崇拝」が重要な役割を果たしていた。実際に恋愛感情はなくとも、吟遊詩人たちは貴婦人に愛の歌を捧げ、騎士道でも、貴婦人に対する献身が美徳とされた。 こういう女性を尊ぶ文化はフィリップのホームグラウンドである北フランスにはなかったようである…
本作はびーえる漫画ではありません。 ★縦書き本を読む要領で、読む順番は右→左です。 ★画像が見づらい場合、新しいタブで開くと拡大表示できます。 《解説》 ・リチャードのパリ行き 作中だとホイホイつられたように見えるけど、まあギャグマンガ的演出なので実際はもっと複雑。 ジェフリーの死後、ヘンリとフィリップはジェフリーの領地ブルターニュをめぐって対立(こちらで少し触れてます)、1187年3月にいったん休戦が成立した。 当時リチャードはアキテーヌに隣接するトゥールーズを攻めていたが、休戦と自分は関係ないとして戦闘行為を継続したため、怒ったフィリップが国境地帯のベリーに進軍。これにヘンリが加わり、両王…