カルト教団Kが発足した時、それはすばらしい救世運動の団体じゃったんよね。 新鮮な内容目白押しで、感動もそれなりにすごかったんよね。 教団が大きく動き出す前に金沢の山奥で身動きとれず、教団を教えてくれた同級生Sの東京からの電話に対して、忸怩たる思いやら羨望の気持ちやらが混ぜこぜになって悔しくて仕方なかった。 それで長期休暇で東京で再会した時に支部に案内され、そこで同年代の人たちが生き生きと活動しとった。 あの当時の二十代以上の人たち、特に三十代四十代の人が中心になっとった。 思えばその年代の人らは、救世運動を頑張るために生まれる前に決意して出てきた高級霊の姿でもあったんよね。 教団の足場固めをす…