関門海峡へ 梅雨が明けたと思われた7月下旬、久し振りの国内旅に出た。空路で福岡まで行き、鉄道に乗り換えて門司港のレトロな駅舎に着いた。大学時代の仲間達との同期会の、ここが待ち合わせの地だった。 レトロな門司港駅 九州、四国、関東から集まった懐かしい面々は既に到着して、門司港名物の焼きカレーを食っている。「おう。」「うむ。」それだけの挨拶で時計は一気に50年前に戻る。 昔から世話焼きだった男の案内で港をぶらつき、関門海峡を見下ろし、四国松山からやって来たメンバーの車で下関に渡る。毎年一度、どこかの地に集まって3、4日を旅し、酒食を共にして現況を語り合うのが習わしで、コロナで中断していた、これが3…