心理査定や治療過程の一環として現在、多くの病院臨床や一般の心理療法で使用されている技法。
精神科医である中井久夫により考案された技法で、風景構成法の研究・深化は多くの研究者により続けられ、日本独自の発展・深化をみせている。
風景構成法とは、同じ風景を異なる時間、異なる視点から撮影した複数の写真から1枚の画像を作成する技法です。風景写真でよく使われる手法で、1枚の写真では表現しきれない広い視野で撮影することができます。 風景モンタージュを作成するには、以下の手順で行います。 撮りたい風景を選び、同じ風景を異なる角度、高さ、時間帯で複数枚撮影する。 Adobe Photoshopなど、レイヤー機能に対応した写真編集ソフトに写真をアップロードする。 写真編集ソフトで新規ドキュメントを作成し、キャンバスサイズを最終的な画像のサイズに設定します。 写真編集ソフトで、写真をそれぞれ別のレイヤーとして開く。 レイヤーを時系列に…
今は多くの方がスマートフォンを持っています。 スマートフォンが身近になったことで私にも様々な変化が起こりましたが、写真をどんどん撮るようになったというのもその一つです。 スマホを持っていると、歩いていて「あ」と思った時に写真が撮れ、フィルム代を気にせず何枚でも写せて、しかも勝手にクラウドにアップしてくれる。そんなわけで本当によく写真を撮るようになって、このブログに載せている写真もそういう中から選んでいるものです。 ところで、スマホの写真で面白いのは、撮った写真がずらっと並んで、指でスクロールするだけでどんどん見返せることです。みなさん自分の撮った写真を見返して気が付かれることはありますか? *…
曇。 図書館から借りてきた、『吉本隆明全集27(1992-1994)』を読み終える。吉本さんの全集は通読ではなく、拾い読みしているだけであるが、本書はたぶん隅々まで読んだ。本書の執筆年代はちょうどわたしが学生のときに当たっていて、ここまで来ると同時代を生きたという感覚が強く、感慨におそわれる。吉本さんのファンというのは、その書いたもののファンと、吉本さんの人柄のファンと、両方いると思うが、わたしは書き物から滲み出る人格のファンなのかも知れない。 吉本さんをあまり読んだことのない人には、大理論書もいいけれど、吉本さんの片々たる文章をお勧めしたい。吉本さんの世界はすべてがつながっており、どこを読ん…
精神医療、臨床心理学にかかわる多くの関係者を取材、自ら大学院に学び、中井久夫のクライエントとなって箱庭療法や風景構成法なども経験。河合隼雄、中井久夫という臨床心理学の泰斗の活動をはじめ、カウンセリングの歴史的な発展過程や臨床心理学、精神医療の実際と課題を詳細にレポートする労作。 人間の精神、心理は、本当に複雑で、安易な一般化を許さない。だからカウンセラーは、時間をかけてクライエントに向き合う必要があり、また、経験やクライエントとの相性が重要になる。 精神科医、カウンセラーの仕事の困難、求められる覚悟の重大性がひしひしと伝わってくる。 セラピスト(新潮文庫) 作者:最相葉月 新潮社 Amazon
心の中で・・・「起立、礼、着席」 みなさん、お疲れ様です!心理カウンセラーのルンタです。 それでは今日も短時間で解説をはじめますよ~ ランキング参加中メンタル ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、今回はみんながこんがらがる、心理学の略語についてまとめていきたいと思います。 英略語をアルファベット順にまとめてみました。どこかで聞いたことがある単語も多いと思います。 私もややこしくて、いつも間違えてしまいますが・・・。頑張って覚えましょう! もちろん全ての用語・略語をカバーできているわけではありません。今回はまずメジャーなものからということでまとめていますので、悪しからず。 …
【今日のノート:あと一冊届かないのはボクの努力不足だ!】 Amazonアソシエイトへのチャレンジ継続中です。 が,ボクが自信をもっておすすめする本が,あと一冊購入されないでいるのは,ボクの努力不足に違いない。 本たちに申し訳ないから,紹介文を全部書き直しました。 気合を入れて,いま一度ご紹介し直しますので,「くどい!」と思われるに違いないけど,本気度100%で書き直したので,ぜひ読んでください! マンガ部門 『夏目アラタの結婚』(乃木坂太郎) 作者の乃木坂太郎は,人の心の奥深いところに潜む欲望や,そのさらに奥で小さく震えている人間の善良さを,連続殺人鬼の少女の物語として描くという難業をやっての…
毎朝新聞を取りに玄関に行く。 「折々のことばー鷲田清一 を読む」 毎回このコラムを読むと酷いと思う。余りにテーマが多岐にわたり私的でピンとこない。こんなコラムに原稿料を新聞社は支払っているのかと思う。うーん、なるほどと共感することも勿論あるが、、。今日の記事は面白い。 <Tastes differ. (ことわざ) 直訳すレれば「好みは人それぞれ」だが、英和辞典を引くと「蓼喰う虫も好き好き」とか「十人十色」とかある。この落差と飛躍に驚愕し、翻訳が好きになったと、翻訳家の土屋京子は言う。翻訳は言語から言語へ「跳ぶ」仕事。・・・・・駒井稔編著『私が本からもらったもの翻訳者の読書論』でのインタビューか…
また、そこに戻っちゃうの? というのが、読み始めての印象。 第一部は、1985年発表の「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」の中の「世界の終わり」の部分と、1987年発表の「ノルウェイの森」を、三十数年後にもう一度読み読み直している感じ。というより、僕らが読み続けてきた村上作品とは、結局のところ同じ物語を繰り返し読まされているんじゃないのかな。鏡の部屋。どちらを向いても写っているのは無限に続く自分の姿みたいな。第二部に入ると、物語は動き出し、新たな展開が始まるのだが、物語の輪が閉じているというか、気がつくと同じ場所に戻っている。著者にとって「愛する人の喪失」というモチーフは、そこから決し…