// いつからだろう。昭和レトロな大衆食堂に興味を持つようになったのは。 日本1周目のころはグルメ自体に興味がなく、「コンビニのパン1つあれば2日は運転ができる」とかアホなことを言っていた。 その後はいっぱしにご当地グルメに目覚めたりもした。 今ももちろんご当地グルメは巡っているが、地元の人が昔から通い続ける食堂でご飯を食べ、お店のご主人と語らうっていうのもとても楽しいなって思うようになった。 あれも真冬の寒い日のことであった。 僕は「涌本(わくもと)食堂」という名前の激渋食堂を訪れたのだ。 後光がさす うん、後光がさしていたね。 尊い。実に尊い体験ができた。その思い出を少しだけ語りたい。 北…