一条真也です。当ブログをご愛読の方はお気づきでしょうが、わたしは最近、映画のレビュー記事を書いていません。それは映画館に行っていないからです。理由は病床にある父の容態がおもわしくなく、映画館で2時間連絡を断つことができないからです。もうすぐ89歳になる父との別れは遠からず訪れるでしょうが、わたしは今、予期悲嘆としての「予悲」を感じています。しかしながら、大切な人とすでに別れて悲しんでおられる方がいれば、わたしは迷わず映画鑑賞をおすすめいたします。「映画は、愛する人を亡くした人への贈り物」だからです。 『心ゆたかな映画』(現代書林) この言葉は、拙著『心ゆたかな映画』(現代書林)の帯のキャッチコ…