武士といえば、常に死ができている者と自惚れているようだが、そんなものは出家、女、百姓とて同様だ。武士が他と異なるのは、兵法の心得があるという一点においてだけだ。(宮本武蔵) 一条真也です。言葉は、人生をも変えうる力を持っています。今回の名言は、宮本武蔵(1584年~1645年)の言葉です。武蔵は江戸時代初期の剣術家、兵法家、二刀を用いる二天一流兵法の祖。61歳没。 宮本武蔵は、まさに死をいつも意識してきた人生を送ったのではないでしょうか。本人は宗教心が薄いと評価されがちでが、その代わりとして武士道があったとわたしは考えています。武蔵の『五輪書』によると、彼は一三歳で初めて新當流の有馬喜兵衛と決…