妻が次第に衰弱していった頃、ベッドに起き上がって、すっかり痩せてしまった両手を合わせて祈るようなしぐさをしていました。「なあに?」とたずねたら、なにか言っているみたい。口元に耳を寄せて聞いたら、「ありがとう、だいすき」と言っているのでした。思わず妻にとりすがり、私も「ありがとう、だいすきだよ」と言って大泣きしてしまいました。 ふしぎな言葉です。伝えたいことはこの中にぜんぶこめられている。今も、この言葉を思い出すたびに涙が出てしまいます。たいへんでしたが、在宅療養を選んで良かったとつくづく思います。 2009年9月、果樹園で作業の後、二人で散歩に出かけた narkejp.hatenablog.c…