Somewhere in Time
1972年、新人劇作家のリチャード(クリストファー・リーブ)は謎の老婦人から古い金時計を渡された。そして8年後、彼は古い肖像画の貴夫人に魅せられ、それが老婦人の若き日の姿(ジェーン・シーモア)であることを知る。やがてリチャードの想いは募り、いつしか過去へと心をさかのぼらせていき……。
ある日どこかで (創元推理文庫)
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読了と言っても、全部読んだわけではない。こう言う本は小説などとは異なり、最初から順に読んでいくようなものでもないしな。 良くできた本だ。表紙の人食いザメのアップ画もインパクト充分だ。帯には「時には便器の中からヤツは襲い掛かる‼」とあるが、このキャッチを読んで、バカらしいと思うか面白そうだ、と思うかによって、その人の人となりがわかるな。 便器の中からサメが襲い掛かるなんて、想像しただけで楽しいじゃないか。でも、ケツ食われたら痛そうだな。 とびらを見ると書名が印刷されているが、サメ肌調の紙質がまた良い。更に、本を閉じた状態で、背表紙とは逆の方から見ると、何か、ムラと言うか、シミのようなものが見える…
3月11日 午後2時46分。会場の外でサイレンが鳴り響いた。おしゃべりをしていた人々は、おしゃべりを止め、会場待ちの行列は静寂に包まれていく。わずか1分間、黙祷の中に込められた永遠。目を開けた瞬間、涙が込み上げてきた。 羽生結弦 notte stellata 2023年3月10日~12日にかけて、宮城セキスイハイムスーパーアリーナでアイスショーが開催された。震災から12年の時を経て、あの日遺体安置所だったこの場所には、多くの人が集まり、賑わいを見せていた。 あの日、ニュースで、スーパーアリーナが遺体安置所になることを知った時は、その会場の規模に寄せられた魂の多さに言葉を失い。悲痛な心持になった…
新聞配達 配達は1時間かかったが、田舎のことであり全部で24軒しか購読部数がなく、1カ月のアルバイト料は500円にしかならなかった。 そのころの、日雇い仕事にでる女性の日給が260円だったから、その2日分でしかない。 それでも、 アルバイト先は近所であり、僕の家もいろいろと世話になっていたことも知っていたから、あえて何も言わないでいた。 アルバイト料は全額、おかあちゃんに取り上げられた。 販売店では、兄弟2人のおじさんがオート三輪を運転して、川本町まで新聞を受け取りに行っていた。兄が40代、弟が30代のやさしいおじさんたちだった。おじさんらは毎朝6時に帰ってきた。川本までは片道30キロほどある…
小説 これは空の上で繰り広げられる「戦争」と「青春」の物語。 浮遊島の眠れるエース、士官学校生活を満喫する 著者:坂石 遊作 イラスト:中村 エイト 出版社 KADOKAWA レーベル ファミ通文庫 発売日 2023年2月28日 定価 本体1,300円+税 小説 これは空の上で繰り広げられる「戦争」と「青春」の物語。 浮遊島の眠れるエース、士官学校生活を満喫する 著者:坂石 遊作 イラスト:中村 エイト 小説を読む 空から異形の怪物「EMITS」が現れるようになった時代。日本政府は身体一つで空を飛びEMITSを撃退する「特務自衛隊」を組織し人々の生活を守っていた。そんなある日、どこにでもいる男…
「ゴースト」とかのちょっと切ないラブストーリーよりも前、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムリープものの形が世界的に固定されるよりも前。ファンタジーにテクニカルな整合性をやたら求めるようになる前なので、時間は一方向に流れるというより行ったり来たりする。逆に「メッセージ」とか「インターステラー」みたいな時空のねじれありきの最先端SFに近い時空観になってるのが面白い。人間はガチガチな枠を与えられないほうが自由に発想できるのだ。想像は科学を超え、やがて科学が追い付く。 クリストファー・リーヴは私が子どもの頃に見たスーパーマン。大きくて強くてカッコいいアイドル的なヒーローで、この映画の中でも輝く…
野に生きるとは、こういうこと。 「野うさぎのフル―」 (童話館出版 2002年12月 第1刷) 文 リダ・フォシェ 絵 フェードル・ロジャンコフスキー 訳 編 いしい ももこ 野うさぎのフルー 作者:リダ フォシェ 童話館出版 Amazon どんなお話… 主人公の野うさぎの名前はフル― フル―の過ごす春夏秋冬そして春初夏を 淡々とした文章で綴ります。 その静かな語り口が なおさら心に響く内容となっています。 ものがたりのはじまりを… フル―は、ひとりぼっちになってしま った野うさぎです。 おとうさんは、きつねに食べられてしまい ました。いもうとは、ふくろうにさらわれま した。おかあさんは、そう…
私が子供の頃 鼠は家の内外にいた 困ったことに 食べ物を荒らし 物陰に糞尿をする 天井裏でドタドタ大運動会も 珍しいことではなかった 奴らは迷惑な 害獣なのだ ある日 どこに仕掛けていたのか 一匹の鼠が掛かった 金属製の籠罠を持った母が 小学生だった私を呼んで こう言った 「これを川に持って行って 沈めておいで 水面に泡が浮かなくなったら おしまい 中身は出して そのまま流すんだよ」 近くの川はちょうど干潮で 膝下まで水に浸かりながら 私は言い付け通りに 鼠を溺死させた その当時の心境が どのようなものだったのかは 記憶に無い ねずみは嫌いだ だからハムスターを 飼おうとは思わない 数年前 職…
先週、何となく面白かった映画を勝手に発表しました。 sportskansen.hatenablog.jp その後、皆さんからオススメ映画を数々上げていただきました!感謝感激です。 せっかくなので今回はそのオススメ映画をリストにしてまとめてみようという記事です。 あえて名前を出すのは控えさせていただきますが、みなさまありがとうございます! ・明日に向って撃て!(1968) ・スティング(1973) ・チャンプ(1979) ・ある日どこかで(1980) ・フォレストガンプ(1994) ・ブレイブハート(1995) ・ザロック(1996) ・エリザベスタウン(2005) ・守護神(2006) ・ピエ…
昨年は仕事に追われて なかなかリアル脱出ゲームに 参戦できなかったのですが 友人に誘われ横浜へ ほぼ1年ぶりに参戦しました。 今回挑戦したのはこちら↓ 『クエストだらけの勇者村からの脱出』 ストーリー ここは謎(クエスト)があふれる町 クエス町。モンスターによって生み出される様々なクエストが町中にあふれていました。 それを解決するのがあなたたち「謎解き勇者」です。勇者はクエストを解き明かすことで住人から報酬を受け取っていました。 そんなある日、 どこからかささやく声が聞こえてきました。「私はこの町の守り神じゃ。 “伝説の勇者の素質” を持つおぬしらに頼みがある。先ほど未来予知したところ、 今か…
2023年となりました! 皆さま 新年おめでとうございます☆ (この段階では確かに松の内だったんです信じてください) 本年もこの自分の覚書のためだけの 読者さまにはなんの実にもないblogを どうぞよろしくお願いいたします笑 宝塚歌劇 2023年ビジュアル https://kageki.hankyu.co.jp/fun/takarazuka_2023.html さて 今年も本年最初の記事は 「なんとなく各組の2022年を振り返りつつ 自分の現状のお気に入りさんを書き残していく」 といういつも以上にただの覚書な内容となっております! <花組さんの2022年> 年明けは「元禄バロックロック」「Th…
全国150万人の”人生のサブクエストばっかり進めてしまう”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。 今回は現在リアル脱出ゲーム横浜店で開催されている 『クエストだらけの勇者村からの脱出』に挑戦してきました! 【ストーリー】 ここは謎(クエスト)があふれる町 クエス町。 モンスターによって生み出される様々なクエストが町中にあふれていました。 それを解決するのがあなたたち「謎解き勇者」です。 勇者はクエストを解き明かすことで住人から報酬を受け取っていました。 そんなある日、 どこからかささやく声が聞こえてきました。 「私はこの町の守り神じゃ。 “伝説の勇者の素質…
高校時代に、一作だけ、作詞・作曲したことがある.先日、何十年ぶりかで歌詞を書いたメモを発掘.思い出しながら歌ってみた.かぐや姫か風を彷彿させる、1970年代後半のフォーク調のもの.自分で言うのもナニだが、かなりの傑作だ.幸か不幸か、人前で歌う機会がなかったため、この曲の存在は恐らく誰も知らない.このまま引き出しの中で朽ち果て、自分が死ぬと同時に無に帰すというのも空しい.そこで、自分で歌って録音し、動画サイトにあげることにする.そうしたら、その懐かしい曲調が60代、70代の人に妙に受けて評判となり、とんでもない再生数を記録.そこに目を付けた音楽プロダクションから連絡があり、改めてレコーディングを…
2022年に発表された各ジャンルにおける作品の個人的30選/20選。 【2022年の海外音楽アルバム30選】 アデデジ『Yoruba Odyssey』 Andrew Wasylyk『Hearing The Water Before Seeing The Falls』 ヴィンス・ステイプルズ『Ramona Park Broke My Heart』 Wet Leg『Wet Leg』 Kae Tempest『The Line Is A Curve』 カリ・マローン『Living Torch』 The Sadies『Colder Streams』 スーダン・アーカイヴス『Natural Brown P…
2023年になりました。 本格的大波乱の時代に入ってから早4年目となります。昨今の記録的な超過死亡者数を鑑み、哀悼の意を表しますとともに新年正月のご挨拶は控えさせて頂きたく思います。 今年最初の陰謀論ファンタジーは「リンゴと龍(蛇)」です。 先日のシュメール大洪水記事の中でもふれました、アダムとイヴに知恵の実を授けた蛇の話にこじつけ挑戦していきたいと思います。 龍、蛇といえばエンキです。人類に知恵を授け甲斐甲斐しく面倒みてくれた宇宙人神様、アヌンナキの一人です。 左 : エンキ 右 : エンリル エンキである蛇が授けた知恵の実とはどんな果実でしょうか?実は旧約聖書にその記載はないそうです。アダ…
①の続きです。 怖かったのは、人と違うことじゃない。 「自分は多数派にはなれない」ということを、ランドセルしょってる頃から理解していた自分にとって、そんなことは言われるまでもなかった。 その代わりに、自分は「大して変わり者でもない」と思い知らされることが、何より怖かった。 自分は皆のできることができなくても、見た目が良くなくても、人付き合いが下手でも、せめて「個性的な人間」なのだと思いたかった。 平均に絶対になれないなら、極端なのも面白いじゃないか。そう信じたかった。 けれど、世の中には、同世代には、自分なんか想像もつかないほど、ユニークな人間が数えきれないほどいる。 同い年でも、途方もなくす…
復刻版デラックスジャンボタローマン、2度目の抽選にも外れた…… 今年一年で読んだ本は70冊ほどだった。老眼が進んでるので、なかなか読めない。特に、夜寝る前にちょっと読もうかってのが全然できなくなったのが痛い。それも問題だけど、どうも面白い本に出合えていない。今年は、おととし横田順彌作品に出合った時のような嬉しさはなかった。ブログを確認すると、潮谷験『時空犯』、横溝正史少年小説コレクション、青崎有吾『早朝始発の殺風景』、泡坂妻夫『奇跡の男』、逸木裕『五つの季節に探偵は』、阿津川辰海『入れ子細工の夜』、西澤保彦『パラレル・フィクショナル』、紺野天龍『神薙虚無最後の事件』、貫井徳郎『紙の梟 ハーシュ…