今日もヤマガラたちがエゴノキの実を食べに来ている。 蝉たちの声のボリュームが落ちて、鳥たちのささやかな声があちこちで聞こえるようになった。田んぼのお米を食べるスズメたち、大きな木から木へ糸でターザンロープする蜘蛛とか、ものすごい速さで螺旋を描いてくるくると飛び回る二羽のミスジ蝶、一か所だけものすごく揺れてバイバイしているような葉っぱとか、あらゆるものが心を柔らかくほぐしてくれる。少し傾きかけた太陽を浴びてキラキラしている緑の中を、ゆっくり深呼吸しながら歩く。 ナンバンギセル ”おもひぐさ” 道の辺の尾花がしたの思草(おもひぐさ)今更になぞものか念はむ (私は全くあなたを頼りにしているのだから…