リスト::外国の映画::題名::さ行 Au revoir, les enfants
ナチス占領下のフランス。12歳の少年ジュリアンのクラスに、ジャンという少年が転校してくる。やがて仲良くなる2人だが、ある日ジャンは重大な秘密を打ち明ける。実はジャンは偽名を使っているユダヤ人だったのだ。
ルイ・マルの美しくも悲しい、自伝的映画。先生役で後のスター、イレーヌ・ジャコブが出演している。
さよなら子供たち [DVD]
www.youtube.com サン=サーンス作曲、サラサーテに献呈。ルイ・マルの『さよなら子供たち(Au revoir les enfants)』の中に、『チャップリンの移民(The immigrant)』を観賞する場面がある。映画はサイレントであるから、背景音楽として、ギリシア語教師がこの曲を演奏していた。 ランキング参加中音楽
ルイ・マル(Louis Malle)監督の自伝的作品。ベネチアで金獅子賞。ヴィシー・フランスのカトリックの寄宿学校を舞台に、子供の視点から「戦争」を描く。 シューベルトの『楽興の時第2番 変イ長調』が本作のテーマ曲となっている。穏やかな主題に、突発的に激しいエピソードが2度挿入されるこの曲は、映画内容と合っている。やはり音楽の使い方の上手さで言えば、ルイ・マルの右にでる監督はいない。 寄宿学校での生活は穏やかであって戯れている子供たちが微笑ましい。そうした日々の中に挿入される「戦争の影」に心を痛めた。バラの棘に触れた痕のような、小さくても深い傷が残る。 子供たち、教師や聖職者を含め寄宿舎の皆が…