―その1238- ●歌は、「安波峰ろの峰ろ田に生はるたはみづら引かばぬるぬる我を言な絶え」である。 加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(36)万葉陶板歌碑(作者未詳) ●万葉陶板歌碑は、加古郡稲美町 稲美中央公園万葉の森(36)にある。 ●歌をみていこう。 ◆安波乎呂能 乎呂田尓於波流 多波美豆良 比可婆奴流奴留 安乎許等奈多延 (作者未詳 巻十四 三五〇一) ≪書き下し≫安波峰(あはを)ろの峰(を)ろ田(た)に生(お)はるたはみづら引かばぬるぬる我(あ)を言(こと)な絶え (訳)安波の峰の岡田に生えているたわみずら、その蔓草(つるくさ)のように、引き寄せたらすなおに靡き寄って寝て、この私との…