いまや準縁起物、珈琲館のシナモントースト。 珍しくお座敷がかゝって、喋りに出掛ける。陳腐な験担ぎで、出陣の日には「かつ」と名の付くものを食べて出る。が、朝から異様な暑さ。かつ丼・かつカレーはおろか、メンチかつサンドすら、口にする気が失せる。 家からはさっさと出てしまって、「珈琲館」へ移動。妥協して、最近にわかに、準縁起物の地位にのし上ってきた、シナモントーストで軽い昼食。 出番の一時間前に会場入り。主催者さまとのお約束だ。学生ラウンジを臨時に小ホール化。設営作業はほゞ済んでいた。たかが老人の一時間半かせいぜい二時間の与太噺に過ぎぬ催しでも、多くのかたのお手を煩わせてしまう。恐縮の極みだ。 夏休…