近内:それに、仮説は言った人間の責任になる点が重要だと思います。「私はこう考えている。こうなるはずなんだ」と表明することなので。仮説を立てた人がずっと責任を引き受け続けるからこそ、やっぱり考え続けるし、よりいい仮説に至る。その仮説が、どうすれば他の人に伝わるかを考えて、言語化する。そこに、エネルギーが出てくると思っています。佐渡島:そうですよね。『ぼくらの仮説が世界をつくる』というのは、「ぼくらの曖昧な思考で世界ができている」ということです。その曖昧な思考の中には、まさにたくさんの「贈与」が入り込んでいる。だから『世界は贈与でできている』と『ぼくらの仮説が世界をつくる』って、実は兄弟みたいなタ…