「まねきねこ」の発祥は、諸説ある。
貧乏なお寺で、1匹の白いネコ、「タマ」を飼っていた。
和尚さんはある日タマに「汝我が愛育の恩を知らば何か果報を招来せよ」と言った。
数ヵ月後、この寺の前を当時の彦根城主・井伊直孝の一行が通りかかったその時、タマが「おいで、おいで」
と右手をあげて手招きした。
タマのしぐさに誘われて直孝が寺の中へ入ったところ、あたりは突然の豪雨と落雷発生。
危うく難を逃れた直孝はいたく感激し、この寺に田畑を与えたり、保護をするようになったという。
以来、この寺は裕福になった。
それにあやかろうとした商人がタマを型どった置物をつくり、「招福猫児(まねぎねこ)」となった。