●歌は、「あしひきの山橘の色に出でよ語らひ継ぎて逢ふこともあらむ」である。 奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(37)万葉歌碑<プレート>(春日王) ●歌碑(プレート)は、奈良市春日野町 春日大社神苑萬葉植物園(37)にある。 ●歌をみていこう。 ◆足引之 山橘乃 色丹出与 語言継而 相事毛将有 (春日王 巻四 六六九) ≪書き下し≫あしひきの山橘(やまたちばな)の色に出でよ語らひ継(つ)ぎて逢ふこともあらむ (訳)山陰にくっきりと赤いやぶこうじの実のように、いっそお気持ちを面(おもて)に出してください。そうしたら誰か思いやりのある人が互いの消息を聞き語り伝えて、晴れてお逢いすることもあり…