第1章 出会いと始まり 舞台は春を迎え、新しい生活が始まる季節。 主人公の拓人は、大学4年生。就職活動を控え、少しでも有利に進めたいと、様々な対策に取り組んでいた。そんな中、拓人はある集まりに参加することになる。 「よー、拓人!久しぶりだな。最近どうよ?」 声をかけてきたのは、同じ大学の光太郎だった。彼はバンドサークルでギターを担当し、人気者だった。明るく気さくな性格で、誰とでも仲良くなれる。拓人も彼の人柄に惹かれ、親しくしていた。 「ああ、光太郎か。就活どうなの?大変じゃない?」 「まあね。でも、俺、バンドやめることにしてさ、その前にラストライブやるから、来て欲しいんだ。あと、意外なやつらも…