天保3年。8月1日頃、乞食が川に流される。近頃、あついたせんべい(厚板煎餅、国会図書館のデジタルコレクションで検索すると出てきます)を売りにやって来た男が1人いる。名府(名古屋)の町中、武士町その他どこであろうと毎日売り歩き、子どもでさえこの者を知らない者はなく、どこであろうとあちこちでこの男を見かける。近頃まで放し鳥(放生会のために捕った鳥)を売る者がおり、この男もどこであろうと売り歩いていたが、死んでしまう。いなつま(稲妻)おこしという品を売り歩く売人には傘と衣服に稲妻がついている。その上近年、おふく飴といって白飴の切口が全ておふくの面になる品を売り歩く。8月4日夜六時(午前6時)頃から大…