和月伸宏の刺客漫画。略称はるろ剣。
1994年から1999年に週刊少年ジャンプで連載され、単行本全28巻の累計発行部数が5000万部を超える作品。コミックは世界23ヶ国で翻訳され、連載中の1996年にはテレビアニメ化(全94話+特別編)、剣心の声を元宝塚の涼風真世が担当するなど、大ブームを巻き起こした。2011年はるろうに剣心のテレビアニメ化15周年にあたり、OVA、劇場版のブルーレイ化や、新作アニメの制作が決定。実写映画化も発表された。主人公の緋村剣心を日本の俳優、佐藤健が演じる。
過去の業を引きずり、自らの宿命と対峙しながらも、決して暗くならず、周りを安心させる愛くるしい笑顔が魅力。多くの女性読者も惹きつけた。緋村剣心はコミックオリジナルキャラだが、実在した維新志士、岡田以蔵や河上彦斎を彷彿とさせるという。詳しくは緋村剣心
明治維新のために伝説の人斬りとしてすごした剣心が、維新以後、殺さずの誓いを立て、町から町へ流浪の旅を続ける。神谷薫*1との出会いや、激動の時代を共に生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じ、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索する。
2011年までにも、実写映画化の話は何度となく持ち上がったものの、その困難さから実現することはなかった。今回の実写映画化にあたっては、約3年前から準備を始めたという。大河ドラマ「龍馬伝」を演出した大友啓史がメガホンをとる。京都を中心に撮影、2012年8月25日公開。
続編となる「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」が2014年夏に連続公開される。
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 完全版 (01) (ジャンプ・コミックス)
*1:本作でのヒロイン的存在