「少年が大人の男性になるためのイニシエーション」にて、「自分は死を迎える存在であると意識すること」が自分の生き方に責任を持つことにつながる、という表現があります。そのことに関連して、禅僧であるティク・ナット・ハンが書いた「私たちの体は自分だけのものではありません」という表現を読んだことを思い出しました。どちらも、自分の生き方に責任を持つことにつながる、という共通点があると感じられたためです。そして、そのように責任を持つことは尊厳を持つことでもある、と言えます。また、このような考え方を持つことは、アタッチメント形成に課題を抱えている人にとって希望の源泉となり得ます。 ティク・ナット・ハン『あなた…