絵を描くことに限らず、モノづくりは、どこでその作品を完成とするかが難しいと思います。もちろん、タイムリミットがあれば、そこで止めざるを得ないのですが、そうでない場合、一応の完成図があっても、どこまで描きこむか、作りこむかは、完全に作り手に委ねられています。 レオナルド・ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」を生涯手元から離さず、加筆し続けたそうです。それは、つまり、ダ・ヴィンチにとっては、どこまで描いても完成と思えることのない作品だった、ということなのだろうと思います(だからこそ、今でも多くの人を惹きつけてやまないのかもしれません)。 作家さんが、どこで作品を完成、とするのかは、本当に人それぞれ、作品に…