今回の課題図書はこちら「フェルマーの最終定理」。 17世紀にフランスの役人の仕事をしていたピエール・ド・フェルマーは数学については職業にしていたわけではなく、言ってみれば”アマチュア”の側にいた人間でした。 しかし彼が当時の数論の本「算術」の余白に記した 「3 以上の自然数 n について、xn + yn = znとなる自然数の組 (x, y, z) は存在しない」 という主張、これがいわゆる「フェルマーの最終定理」と今日呼ばれる命題です。 フェルマーはさらにこの余白に 「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記することはできない」 という謎めいたメモも書き添えて…