全編モノクロ、台詞は必要最小限。登場人物も少ない。 西部開拓時代とおぼしき風景、仕事を求めて幾夜かを車中で過ごし、着いた町で意図せず殺人事件に巻き込まれ、白人を殺してしまうウイリアム・ブレイク(ジョニー・デップ) 思い返せば冒頭のえらく長い、ただ揺られているだけの汽車のシーンからして、すでに死をイメージさせる。目的地に近づくほど乗客の荒くれ度合いが増し、主人公が地の果てに向かっていることを物語る。 シーンが変わるごとに暗転(スクリーン真っ黒)になり、その回数の多いこと!町についた時はただの気弱いよそ者だったブレイクだが、殺人事件から一転してお尋ね者となり、手負いの彼を助けてくれたノーボディと名…