ウェストミンスター寺院の東側に国会議事堂がある。かつて国王が住む宮殿であったため、ウェストミンスター宮殿とも呼ばれる。クロムウェル像の背後にあるのがウェストミンスター・ホールで、何度かの火災も生き延びた宮殿のオリジナル部分である。 <ウェストミンスター宮殿の歴史> 11世紀にエドワード懺悔王(証聖王)が、ウェストミンスター寺院と共に、自らの住居として宮殿を建設した。ウィリアム征服王も最初はロンドン塔を住居としていたが、後にこの宮殿に移っている。ただし、当時の建物は残っていない。 その後は歴代の国王がここを住居とし、前身を含めた殆どの議会も宮殿内で開催された。1529年に火災が発生し、ヘンリー8…